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作成日 2014年07月31日
更新日 2015年01月09日

ヒマワリ油

Sunflower oils 向日葵油 サンフラワー油 サンフラワーオイル

ヒマワリ油は、ヒマワリの種子からとれる油です。含有している脂肪酸の約70%がリノール酸だといわれており、このリノール酸にはコレステロール値を下げる効果があるとされています。さらに抗酸化のビタミンとも呼ばれているビタミンEが豊富に含まれていることから料理や化粧品などに利用されています。

ヒマワリ油の健康効果
◎動脈硬化・高血圧を予防する効果
◎コレステロール値を下げる効果
◎血流を改善する効果
◎老化を防ぐ効果

目次

ヒマワリ油とは

●基本情報
ヒマワリ油とはキク科の一年草であるヒマワリの種子から採取されている油です。ヒマワリは野生の品種は60種程が知られています。野生のヒマワリは一般的に想像される大輪の花ほど大きな花はつけません。一般的にヒマワリと言われて連想する大輪のヒマワリは品種改良によって生まれたヒマワリです。ヒマワリ油は日本ではあまりなじみがありませんが世界的に見ると一般的で、マーガリンやサラダオイルなどに利用されています。ヒマワリ油にはリノール酸やビタミンEが豊富に含まれていることから動脈硬化[※1]や高血圧を予防する効果があるといわれています。

●ヒマワリ油の歴史
ヒマワリは北アメリカ原産の植物で紀元前3000年には現在のアリゾナ州やニューメキシコ州で栽培されていたといわれています。当時、ネイティブアメリカン(インディアン)の間では、ヒマワリは食用だけでなくボディペイントや染料、薬など幅広く活用されていました。そんなヒマワリを1500年代にスペイン人の冒険家達が変わった植物としてヨーロッパに持ち帰ったことをきっかけに、ヨーロッパでは主に観賞用として楽しまれるようになりました。その後1716年にはヒマワリから油が搾取されるようになり、1830年代にはヒマワリ油が商業レベルで生産されるようになりました。その後ロシアに渡ったヒマワリは大量生産されるようになり、油を取るための品種と食用にするための品種が栽培されるようになりました。

●ヒマワリ油の組成
ヒマワリ油には必須脂肪酸[※2]のひとつであるリノール酸[※3]が油脂中約70%と豊富に含まれている他、オレイン酸やビタミンEが含まれています。しかし近年ではリノール酸の過剰摂取が動脈硬化やアレルギーの発症を促進してしまうという報告があることから、摂取量を調整しようとの動きがあります。また品種改良により高オレイン酸品種のヒマワリが育種されオレイン酸を多く含むヒマワリ油が開発されています。オレイン酸は血中脂質低下作用を持つことが知られていますが、善玉(HDL)コレステロール[※4]の量の低下を伴わないことでも注目されています。ただ、オレイン酸を高含有しているヒマワリ油も脂質であることに変わりはないので、過剰摂取は肥満を招く原因となります。
またヒマワリ油に含まれるビタミンEは、ビタミン類の中でも強い抗酸化力を持つことから若返りのビタミンと呼ばれています。

●化粧品としてのヒマワリ油
オレイン酸の含有量を多くしたヒマワリ油は椿油やオリーブオイルと同様に髪につければ毛髪の保護や枝毛・切れ毛を防ぐと言われています。さらに、ヒマワリ油は椿油やオリーブオイルのように独特の香りを持たないことから無香料のヘアケア商品としても少しずつ活用され始めています。【1】

〈豆知識〉ヒマワリは太陽の方を向くというのは本当?
ヒマワリ油の原材料であるヒマワリは、漢字で書くと『向日葵』、英語で書くと『Sunflower』、どちらも太陽にちなんだ名前となっています。ヒマワリは日中常に太陽を追いかけている花というイメージがありますが、本当なのでしょうか?
咲いている花を見てみると、太陽が照っている南を向いているものが多く見られますが、栽培状況などにより様々な方向を向いているものがあります。ただ、つぼみができ始めた頃など成長中の場合は、茎の先が太陽を追いかけるように動きます。これは、ヒマワリが成長するときに光の当たる側とは反対側の茎のほうがよく成長するからです。しかしこれはヒマワリに限ったことではなく、他の花でも同じように成長する植物はたくさんあります。一説によるとヒマワリが太陽を追いかけるというイメージは花が大きく目立つため、そのように言われるようになったのではないかと言われています。

[※1:動脈硬化とは、動脈にコレステロールや脂質がたまって弾力性や柔軟性がなくなった状態のことです。血液がうまく流れなくなることで心臓や血管などの様々な病気の原因となります。]
[※2:必須脂肪酸とは、体内で他の脂肪酸から合成できないために食品から摂取する必要がある脂肪酸のことをいいます。]
[※3:リノール酸とは、人間の体内で合成できない不飽和脂肪酸の一種です。大豆油やコーン油などの植物性の油に多く含まれます。]
[※4:善玉コレステロールとは、血管壁に溜まった余分なコレステロールを抜き取って、肝臓に運ぶ機能がある物質です。動脈硬化などを防ぐ役割があります。]
[※5:抗酸化力とは、たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ力です。]
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ヒマワリ油の効果

●コレステロール値を下げる効果
ヒマワリ油には、コレステロール値を下げる効果があります。これはヒマワリ油の中にもっとも多く含まれている必須脂肪酸のリノール酸にコレステロール値を下げる効果があるためです。しかしこのリノール酸の過剰摂取は悪玉(LDL)コレステロール[※6]のみならず善玉(HDL)コレステロールまで減らしてしまいます。そのため、ヒマワリ油は適度に摂取することが大切です。近年では、善玉(HDL)コレステロールを減らすことなく悪玉(LDL)コレステロールを減らすとされるオレイン酸を高含有したヒマワリ油も出回っています。【3】

ラクトフェリンの働き

●動脈硬化・高血圧を予防する効果
ヒマワリ油に含まれるリノール酸やオレイン酸には高血圧や動脈硬化を予防する効果があるといわれています。コレステロール値が高い状態が続くと血管内部にコレステロールが溜まることで血管が細くなり血圧が上昇したり、さらには動脈硬化を引き起こす危険性があります。そのため血中コレステロール値を下げる働きのある脂肪酸を含むヒマワリ油は動脈硬化や高血圧を予防する効果が期待されています。このような動脈硬化や高血圧の予防に役立てられる食品として、ヒマワリ油はマーガリンやサラダオイルの原材料として商品化されています。しかし、リノール酸を過剰に摂取すると、逆に動脈硬化やアレルギーの発症を促進するとの報告もされているため、近年では摂取量の見直しもされています。

●血流を改善する効果
ヒマワリ油には血流を改善する効果があります。人間の血液の中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質[※7]、遊離脂肪酸[※8]の4種類の脂質が溶け込んでいます。通常、これらの血中濃度を健康診断などで検査しますが、血液中の脂肪の量が増えた状態のことを脂質異常症といい、コレステロール値のみが高い状態のことを高コレステロール血症と呼びます。この高コレステロール血症の状態が続くと血管内に脂肪などが蓄積されて血流が悪くなってしまいます。しかしヒマワリ油に含まれるリノール酸やオレイン酸にはコレステロール値を下げる働きがあるため、血管の内壁に脂肪が蓄積しにくくなり血流を改善するといわれています。

●老化を防ぐ効果
生物は、どんな生き物でも老化します。その老化現象の一つに酸化[※10]が挙げられます。体内の酸化は不規則な生活やストレスなどによって生じる活性酸素が原因となります。しかしヒマワリ油の中には抗酸化のビタミンとも呼ばれているビタミンEが豊富に含まれているため活性酸素を抑制し老化を防ぐパワーがあると言われています。

[※6:悪玉コレステロールとは、肝臓から血管にコレステロールを運ぶ機能を持った物質です。悪玉(LDL)コレステロール値が高くなると、動脈硬化の原因になるといわれています。]
[※7:リン脂質とは、細胞膜を構成する主要な成分です。体内で脂肪が貯蔵・運搬される際に、たんぱく質と結び付ける役割を持っています。]
[※8:遊離脂肪酸とは、人間がエネルギーとして使うために血液中に溶け出した脂肪のことです。]
[※9:脂質異常症とは、血液中のコレステロール値や中性脂肪が高い状態を表します。高脂血症とも言われています。]
[※10:酸化とは、物質が酸素と化合し、電子を失うことをいいます。サビつきともいわれています。]
[※11:活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応が増すことで強い酸化力を持った酸素のことです。体内で過度に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化などの原因になるといわれています。]
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ヒマワリ油はこんな方におすすめ

○老化を防ぎたい方
○コレステロール値が気になる方
○新陳代謝を活発にしたい方
○肥満を防ぎたい方
○生活習慣病を予防したい方
○血圧が高い方
○糖尿病を予防したい方
○血流を改善したい方

ヒマワリ油の研究情報

【1】赤ん坊の肌をひまわり油で柔らかくすることで感染のリスクを下げることが示唆された。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24853544

【2】ひまわり油とえごま油をナイルテラピアに食べさせて30日間飼育したところ。魚の筋肉におけるオメガ-3の量が上昇し魚に含まれる栄養素の価値が高まった。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24262550

【3】熱により酸化させたひまわり油を摂取することで血中のインスリンとトリグリセリドの濃度を下げることが若い人間に起こることが分かった。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24034570
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参考文献

・五明紀春 食材健康大事典 時事通信社

・林輝明 吉川雅之 2008改訂新版 健康・栄養食品事典 東洋医学舎

・杉田浩一 平宏和 田島眞 安井明美 日本食品大事典 医歯薬出版株式会社
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