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わかさの秘密トップ > 成分情報 > ヘナ

作成日 2014年10月14日
更新日 2015年01月09日

ヘナ

シコウカ 指甲花 ヘンナ henna L.alba

ヘナとは低木の常緑樹で、北アフリカやアジアで数千年前から赤色の染料や香料として使用されていました。また、インドの古代療法であるアーユルヴェーダでも主に使用されています。現代でもヘナはタトゥーや髪を染める染料として利用されています。

ヘナの健康効果
◎髪を健康に保つ効果
◎抗菌効果
◎肝機能を高める効果

目次

ヘナとは?

●基本情報
ヘナとはミソハギ科の低木の常緑樹[※1]で、原産地は中東、北アフリカ、インドです。ヘナは世界で唯一髪を染めることのできる植物といわれ、数千年前から染料や香料として使用されていた他、アーユルヴェーダ[※2](インドの古代療法)で使用されるなど幅広く利用されています。通常、商品として販売されるのはヘナの葉を摘み取り乾燥させた粉末です。インドではヒンディー語でメヘンディと呼ばれており、葉だけでなく枝や実も薬や染料として用いられています。ヘナは小さい7mm程のジャスミンに似た甘く強い香りを持つ小さな白い花を咲かせるため、香水にも利用されています。

●ヘナの歴史
ヘナは紀元前3000年以上前から北アフリカやアジアで染料や香料など様々な用途に用いられおり、旧約聖書[※3]にも登場します。古代エジプトでは、ミイラを包む布をヘナで染色したといわれています。アーユルヴェーダでは皮膚病予防や傷、やけどの薬として利用されていたとの記録があります。
インドではヒンドゥ教の美と幸運の女神である「ラクシュミー」が好む花として大切にされてきました。手足にレースのような模様を描くヘナタトゥーは祝福や魔除けの力があると信じられ、今でも結婚式やお祭りの装飾として祈りを込めて施されています。またクレオパトラも髪や爪に塗るなど化粧にとりいれていたといわれています。現在では、おもにヨーロッパなどで髪を染めるために、よく使用されています。
和名の「シコウカ(指甲花)」は、爪を染めるために使われていたことに由来します。

●ヘナの生産地
ヘナはエジプト島の北アフリカやインド島の西南アジアが原産です。中でも、インドのラジャスタン州[※4]のヘナは品質が高いといわれています。へナの収穫は春と秋の2回行われます。暑い夏を過ごしたヘナは、雨季の湿気の多い時期のものより、発色がよくなるため、秋に収穫したヘナは品質が良いとされています。収穫されたヘナは乾燥させた後、葉と枝を選別し、葉の部分は粉末に加工されます。

●ヘナに含まれる成分と性質
ヘナにはクマリン、ローソンなどのナフトキノン、フラボノイドタンニンなどが含まれ、古くから染料や民間薬として利用されてきました。現在ではローソンの赤色色素を利用した毛染めや、トリートメントとしても利用されています。
また、ナフトキノンの働きにより生理不順を整える効果もあるといわれています。

[※1:常緑樹とは、葉の寿命が1年以上あり年中葉をつけている樹木です。]
[※2:アーユルヴェーダとは、インドで古くから語り継がれている東洋医学のひとつです。「予防医学」の考え方を重視し、世界保健機構(WHO)が正式に奨励している医学です。]
[※3:旧約聖書とは、ユダヤ教およびキリスト教の正典のことです。]
[※4:ラジャスタン州とは、インド北西部に位置するインドで一番大きな州です。西部には大きな砂漠が広がります。]     

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ヘナの効果

●髪を健康に保つ効果
ヘナの成分のひとつローソンには赤色の色素があり、髪の主成分であるケラチンに絡みつく性質により、髪が染まります。その際にキューティクルに薄い膜を形成し、髪がコーティングされることでトリートメント効果が発揮されツヤ・ハリ・コシなどが出ます。また、ヘナには皮脂の分泌を調節する働きと抗菌作用があることから、フケやかゆみの原因を解消し、頭皮を健康に保つ効果があります。

●抗菌効果
ヘナは古くからアーユルヴェーダに利用され、葉は咽頭炎のうがい薬として、煎じ液は下痢などの際に使用されていました。近年の研究においてもヘナの葉の抽出物には抗菌、殺菌作用に加え、解熱作用、抗炎症作用、鎮痛効果があることがわかっています。また、火傷の傷口にいる菌に対しても抗菌効果が期待できます。【1】【2】【4】

●肝機能を高める効果
アーユルヴェーダでは、肝臓の障害に対してヘナの樹皮の煎じ液が利用されていました。最近で肝臓へのダメージを軽減する働きがあることがわかっていることから、肝機能を高める効果が期待できます。【3】


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こんな方におすすめ


○火傷や傷のダメージを抑えたい方
○肝臓の健康を保ちたい方
○健やかな髪を保ちたい方
○髪の潤いを保ちたい方
○白髪・脱毛を予防したい方
○のどの痛みがひどい方
○月経によるお悩みがある方    

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ヘナの研究情報

【1】ヘナのメタノール抽出物を利用しアミラーゼの阻害効果を試験したところ、10μg/mLで非処理と比較すると60.97%という顕著な阻害活性を示したことから、ヘナには抗炎症活性と鎮痛作用があるとされています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24506051

【2】ヘナよりイオン交換とゲル濾過を利用し、19kDaの熱安定的なプロテアーゼ阻害剤を単離しました。またその抗菌活性を確認したところ、緑膿菌MTCC7926と黄色ブドウ球菌NCIM2079への効果を確認したところ、IC50の値がそれぞれ11.4μg/mLと16.6μg/mLとなり抗菌活性があることがわかりました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24354203

【3】ヘナの酢酸エチル抽出物を使い、四塩化炭素が引き起こす肝障害についてマウスモデルを使い試験を行ったところ、250mg/kgで四塩化炭素が引き起こす酸化ダメージから保護をすることが示唆されました。このことから、へナが肝臓へのダメージを軽減することが期待されます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24215067

【4】6種類の抽出溶媒を変え、抗真菌活性を確認したところフザリウム‐オキシスポルムに対しては(12 µg/mL)、アスペルギルス‐フラーブスに対しては(50 µg/mL)でその効果を示しました。このことから、ヘナは新しい薬として活用できることが期待されます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23126251


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参考文献

・メディカルハーブ 安全性ハンドブック マイケル・マクガフィン 東京堂出版

・アンドリュー・シェヴァリエ 世界薬用植物百科事典 誠文堂新光社

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