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わかさの秘密トップ > 成分情報 > バオバブ

作成日 2014年12月22日
更新日 2015年01月14日

バオバブ

Adansonia Baobab
モンキーブレッドツリー レモネードツリー

バオバブは、大きいものでは樹齢1000年以上にもなり、人間が四足歩行していた時代から生活には欠かせない樹木でした。果実や葉、花、種子など樹木全てが食用として利用できます。果実はスーパーフルーツともよばれ、ビタミン、ミネラルを豊富含み、疲労回復、消化不良、美容などに効果があります。

バオバブの健康効果
◎美肌効果
◎便秘を解消する効果

目次

バオバブとは?

●基本情報
バオバブは、キワタ科の高木で、大きいものでは高さが約20m、直径が10m以上にもなります。そのため地球上に存在する最も大きな樹木といわれています。バオバブは、アフリカ、マダガスカル、オーストラリアなどの亜熱帯地方から熱帯地方にかけての比較的乾燥した地域に生育しています。
種類は数十種類あるといわれており、観葉植物としてよく栽培されているのは、南アフリカ原産のアフリカバオバブという種類で、葉や新芽は野菜として食べることができます。
マダガスカルの固有種であるサーバオバブの花は、他と異なり香り高い花を咲かせることが知られており、葉が細いのが特徴です。
一つの木には20~500個ほどの果実がなるものもあり、その実は大きいもので2kgにもなります。ビタミンミネラルなど栄養価も高いため、昔から原住民の大切な食糧でした。EUではバオバブの果肉はノベルフード[※1]として認定されています。
日本でも有名な小説『星の王子さま』に登場し、「王子様が象の群をつれていっても、たった一本のバオバブさえ食べきれない」と描かれていることからバオバブの名が知られるようになりました。

●バオバブの歴史
バオバブという名の由来は、アラビア語にあります。アラビア語で果実が多いという意味であるbu hobabがbaobabに変化したものといわれています。
バオバブは、大きいものでは樹齢1000年以上にもなります。人類がまだ四足歩行していた頃には、食糧源として、時には風雨や日差しを防ぐ避難所として利用されていました。二足歩行をはじめた約400年前には、バオバブの木から蜂蜜や葉を得たり、その木を住居にするようになるなど、昔から人類の生活には欠かせない樹木です。そのためバオバブは、聖霊が宿る木として昔から崇められており、セネガルでは国のシンボルに指定されています。
近年は、異常気象により雨量が少なくなり、象などの動物が水を求めて水分を多く含むバオバブを食べはじめていたり、開発が進んで木が切り倒されるなどの問題を抱えています。

<豆知識①>上下逆さまにみえるバオバブの逸話
バオバブの木は上下逆さまにしたようなユニークな形をしていることから、アップダウンツリー(上下逆さまの木)とも言われます。
これにまつわる逸話があります。

「バオバブは地球最初の木でした。
その次にスレンダーで上品なヤシの木が現れました。
それを見たバオバブはもっと背が高くなりたいとお願いします。
次にやってきた火炎樹は真っ赤な花をもち美しく、バオバブも花を咲かせたいとまたお願いしました。
その次にやってきたフルーツを実らすいちじくを見たバオバブは、今度はフルーツを実らせたいとお願いしました。
その姿を見た神様は、怒ってバオバブの根を抜き、地面にさかさまに突き刺しました。」

●バオバブの利用
バオバブは、果実や種子、花、葉、幹まで樹木全体が利用でき、食糧や民間薬、住居など様々なものに使われています。
現地では果実は砂糖と混ぜてデザートにしたり、水や牛乳を加えて健康ドリンクとして飲まれたりもします。
また新鮮な花や葉は、サラダとして利用され、種は加熱したり発酵したりしてコーヒーのように使われます。さらに種からとれるオイルは、食用油としても使われます。

●バオバブに含まれる成分と性質
バオバブの実は、スーパーフルーツとも呼ばれビタミンやミネラルが豊富に含まれています。ビタミンCの量は、レモンと比較すると3倍にもなります。ほかの食品と比較してもビタミンCが豊富に含まれていることから、インド洋沿岸では、壊血病[※2]の予防にも使用されてきました。
現地では、葉や樹皮も万能薬として下痢や疲労回復、貧血、頭痛など様々な病気に効果があると伝えられています。また、根は子供の免疫力を高めるともいわれています。

[※1:ノベルフードとは、EUが1997年に制定した制度で、食品添加物以外の新規の食品(新規の製造方法も含む)に対してその安全性を評価、承認するものです。]
[※2:壊血病とは、ビタミンCの不足によって体内の各器官に出血性の障害が生じる疾患のことです。]     

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バオバブの効果





●美肌効果
活性酸素[※3]はしみやしわ、ソバカスなどお肌の老化の原因になります。バオバブには、抗酸化物質[※4]であるポリフェノールやビタミンC が豊富に含まれています。さらにビタミンCにはシミの原因となるメラニンの生成を抑えて、ハリや弾力のもととなるコラーゲンの生成を促すなど美肌効果があります。バオバブのビタミンCの量 は、オレンジの約6倍といわれており、抗酸化力の指標とされているORAC 値[※5]は、他の果物と比べても高い値を示しています。
またバオバブのオイルは、リノール酸[※6]などの不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。リノール酸は肌になじみやすく、角質層[※7]から水分が蒸発するのを防ぎ肌を柔軟にし、肌のバリア機能をアップさせる働きがあります。これらのことからバオバブには、美肌効果が期待できます。【1】

●便秘を解消する効果
バオバブには食物繊維が豊富に含まれることから便秘を解消する効果があります。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、不溶性食物繊維は腸で水分を含み膨張し腸を刺激することでぜん動運動を活発にし、食べ物の残りカスをすみやかに体外に排出する働きがあります。水溶性食物繊維は水分を吸収してゲル化[※8]し、胃腸内をゆっくり移動するためお腹がすきにくく、食べすぎを防ぎます。またコレステロールの吸収を妨げ便として排泄させる働きがあります。
このように食物繊維は水溶性・不溶性ともに腸内の老廃物を体外へ排出する働きを持ち、さらに善玉菌を増やす作用もあるため、腸内の環境を整え便秘を解消する効果が期待できます。


[※3:活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応が増すことで強い酸化力を持った酸素のことです。体内で過度に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化などの原因になるといわれています。]
[※4:抗酸化物質とは、たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ物質です。]
[※5:ORAC 値とは、活性酸素吸収能力値のことです。米国農務省国立老化研究所で開発された、抗酸化力を示す値のことです。値が高い方が抗酸化力が強いとされています。]
[※6:リノール酸とは、人間の体内で合成できない不飽和脂肪酸の一種です。大豆油やコーン油などの植物性の油に多く含まれます。]
[※7:角質層とは、表皮を多い、皮膚の最も外側に位置している層です。肌の深部から新しい細胞が生まれ変わるたびに、垢となって剥がれ落ちることで一定の厚みを保っています。]
[※8:ゲル化とは、ヌルヌルとした粘性が凝固したもののことです。]  

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こんな方におすすめ


◎いつまでも若々しくいたい方
◎便秘でお悩みの方

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バオバブの研究情報

【1】バオバブに含まれるポリフェノールやその他の栄養素は血糖に反応してそれを抑えることや、その他のメタボリックのパラメータに対して改善の効果があることが知られています。筆者らの研究より、バオバブの抽出物を少量(18.5 g)と大量(37 g)とパンを同時に摂取した際に、両方とも血糖の反応を1.88%抑えることがわかりました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24176228

【2】エチオピアに生えている8種類の野生植物からメタノール抽出を行い、その成分を使いアッセイを行ったところ、バオバブの葉の抽出物から抗酸化作用(DPPH試験・ORAC試験)と抗炎症作用(iNOS試験)が認められた。また、細胞を使ったアッセイよりNF-κBを媒介するIκBαを阻害することで炎症に関わるシグナルを阻害することがわかった。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24009873


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参考文献

・バオバブ研究会 http://baobabjapan.com/index.html

・Coe SA, Clegg M, Armengol M, Ryan L. (2013) “The polyphenol-rich baobab fruit (Adansonia digitata L.) reduces starch digestion and glycemic response in humans.” Nutr Res. 2013 Nov;33(11):888-96.

・Ayele Y, Kim JA, Park E, Kim YJ, Retta N, Dessie G, Rhee SK, Koh K, Nam KW, Kim HS. (2013) “A Methanol Extract of Adansonia digitata L. Leaves Inhibits Pro-Inflammatory iNOS Possibly via the Inhibition of NF-κB Activation.” Biomol Ther (Seoul). 2013 Mar;21(2):146-52.


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