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作成日 2011年12月02日
更新日 2014年05月21日

ビルベリー葉エキス

bilberry leaf extract

ビルベリー葉エキスとは、北欧の森に自生する野生種ブルーベリーの一種であるビルベリーの葉から抽出されるエキスのことです。北欧の強い紫外線から自らの身を守るため、葉にはポリフェノールをはじめとする多くの成分が凝縮されています。そのため、ビルベリー葉エキスには美肌・美白効果、ニキビやアレルギーなどを防ぐ効果があるといわれています。

ビルベリー葉エキスの健康効果
◎しわやたるみを防ぐ効果
◎保湿効果
◎美白効果
◎アンチエイジング効果
◎美肌効果
◎アレルギーを抑える効果

目次

ビルベリー葉エキスとは

●基本情報
ビルベリー葉エキスとは、ツツジ科の植物であるビルベリーの葉から抽出されるエキスのことです。
ビルベリーとは北欧の森に自生する野生種のブルーベリーのことで、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが、一般栽培種のブルーベリーの約5倍も含まれていることが特徴です。アントシアニンが豊富に含まれるビルベリーの果実は、目に良い食べ物としてよく知られていますが、ビルベリーの葉にも別の種類のポリフェノールが多く含まれており、様々な健康効果があるといわれています。ビルベリーの葉は、葉の淵がわずかにのこぎりの歯のようになっており、卵形で明るい緑色をしています。

良い香りを持つビルベリーの葉は、リラックス効果が得られるとして、古くからハーブティーで飲まれてきました。また、ドイツのコミッションE[※1]にはビルベリーの葉に血糖値を調整する効果があると記載されています。実際に、ビルベリーの葉は伝承的に糖尿病を治療するための民間治療薬として古くから用いられてきました。ビルベリーの葉には、他にも防腐や強壮薬としての働きがあるといわれています。
最近では、ビルベリーの葉から抽出したビルベリー葉エキスには、肌の潤いやハリ、弾力を保つ働き、肌荒れを防ぐなどの効果があることが明らかとなり、ビルベリー葉エキスが配合されている化粧品も販売されるようになりました。

●ビルベリー葉エキスに含まれる成分と性質
ビルベリーの育つ北欧は、白夜[※2]で知られるように夏は日照時間が長くなる特徴があります。ビルベリーは太陽の紫外線から自身の身(実)を守るため、実や葉にポリフェノールを豊富に含むようになり、強い抗酸化作用[※3]を持つ植物へと成長します。ビルベリーの葉には、カテキンやフラボノール、プロアントシアニジンなどのポリフェノールに加え、、マンガン、クロムアルブチンなど多くの有効成分が豊富に含まれています。しかし、ビルベリーの葉の特性についてはまだそれほど知られておらず、現在も研究が続けられています。

以下はビルベリー葉エキスに含まれる主な成分です。

・カテキン
多様な生理活性があることが報告されており、血圧上昇抑制作用、血中コレステロール値調節作用、血糖値調節作用、抗酸化作用、老化抑制作用、抗突然変異、抗菌、抗アレルギー作用などがあるといわれています。

・フラボノール
黄色染料として多く用いられる他、高血圧予防などの医薬品として利用されることもある成分です。

・プロアントシアニジン
ポリフェノールの一つで、ぶどうの種子や皮にも含まれている成分です。一般的にビタミンCの約20倍、ビタミンEの約40倍もの強い抗酸化作用を持つといわれています。

・鉄
血液の中で赤血球のヘモグロビンの材料となって酸素の運搬に関わる重要な成分です。鉄が不足すると酸欠状態になり、息切れやめまい等の貧血症状が現れます。 

・マンガン
骨の形成に関与する他、糖質および脂質の代謝に働く酵素や、抗酸化作用のある酵素など多くの種類の酵素の構成成分となったり、様々な酵素を活性化する栄養素として成長や生殖に関わる成分です。成人では体内に12~20mg程度存在します。

・クロム
糖質や脂質の代謝を助ける働きがあるため、別名「代謝のミネラル」とも呼ばれています。またクロムは、血糖値をコントロールするインスリンの働きを活性化する働きがあるため、糖尿病の予防や、中性脂肪やコレステロール値の改善に役立つといわれています。

・アルブチン
シミやそばかすの原因であるメラニン色素を合成するチロシナーゼという酵素の働きを抑える作用があります。 アルブチンは、美白効果があるとして知られているハイドロキノン[※4] に糖が結合したもので、肌に対しての刺激が少ない成分であるため、化粧品などにも多く使用されています。

[※1:コミッションEとは、ドイツ保険庁にある専門委員会で、ハーブを医薬品として利用する場合の効果と安全性を協議する、世界的権威を持つ委員会のことです。]
[※2:白夜とは、真夜中になっても薄明りになっている、または太陽が沈まない現象のことです。南極や北極に近い地方で夏に起こり。北半球では北欧諸国、北ドイツ、ロシア北部、カナダ北部、アラスカで体験できます。]
[※3:抗酸化作用とは、体内で発生した活性酸素を抑制する力のことです。]
[※4:ハイドロキノンとは、シミやそばかすの原因となるメラニンを強力に白くする働きを持つ成分です。シミの合成を阻止し、できてしまったシミを漂白する強力な作用を持つことから、肌の漂白剤ともいわれています。医師の処方によっての治療を目的に使われていましたが、2001年から化粧品への配合が可能になりました。]

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ビルベリー葉エキスの効果

ビルベリー葉エキスには、カテキンやフラボノール、プロアントシアニジン、鉄、マンガン、クロム、アルブチンなどが豊富に含まれているため、以下のような健康に対する効果が期待できます。

●しわやたるみを防ぐ効果
コラーゲンは真皮の70%を占めるたんぱく質で、皮膚の構造維持に重要な役割を果たしています。またエラスチンはコラーゲンと同様、皮膚の真皮内に存在し、皮膚の弾力を維持するためのスプリングのような役割を果たしている重要な成分です。活性酸素[※5]やコラーゲンを分解してしまう酵素であるコラゲナーゼや、エラスチンを分解する酵素であるエラスターゼにより、コラーゲンやエラスチンの断片化や変性が起こることで皮膚の弾力性が低下したり、しわやたるみといった肌トラブルが発生します。ビルベリー葉エキスには、コラゲナーゼやエラスターゼを強力に阻害する働きがあるといわれており、真皮内のコラーゲンやエラスチンを保護し、しわやたるみなどを抑制する効果が期待されています。

また、ビルベリー葉エキスには肌の真皮でGABA(ギャバ)を生み出す酵素を増やす働きがあります。GABAには線維芽細胞の増殖を促進させる作用が確認されているため、ビルベリー葉エキスのGABA産生促進作用により線維芽細胞の増殖を促し、皮膚の老化を防ぐ効果が期待されています。繊維芽細胞は真皮に存在し、真皮の主要な構成成分であるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生み出します。繊維芽細胞は老化によって減少するといわれており、それが真皮内のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの減少につながることが、しわやたるみの原因になると考えられています。



●保湿効果
皮膚の真皮に存在するヒアルロン酸は大量の水分を含み、コラーゲンやエラスチンなどの骨組みの隙間を埋め、肌に潤いやしなやかさを与える重要な役割を果たしています。しかし、ヒアルロン酸は分解速度が速く、老化により生産量が減少します。ビルベリー葉エキスにはヒアルロン酸の産生を促進するGABAが含まれていることから、ヒアルロン酸の産生が促され、保湿効果があると期待されています。

●美白効果
ビルベリー葉エキスには、シミやそばかすの原因である紫外線を強力に吸収する作用があるといわれています。実験において、典型的な化粧品にビルベリー葉エキスを加えることで紫外線が防御されたという結果が得られています。
また、ビルベリー葉エキスに含まれるプロアントシアニジンには、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きがあるといわれます。そのため、ビルベリー葉エキスには肌のシミやそばかす、色素沈着などの予防に働きかける美肌効果があると期待されています。

●アンチエイジング効果
ビルベリー葉エキスには、SOD様活性といわれる活性酸素を除去する効果があると考えられています。
活性酸素はシミやしわなど、あらゆる皮膚老化の原因に関わりがあるといわれています。ビルベリー葉エキスには、活性酸素の中でもスーパーオキサイド[※6]を除去するスーパーオキサイド消去活性(SOD様活性)があることが確認されています。ビルベリー葉エキスには、強いSOD様活性があることがわかっており、酸化を抑制する効果があるとされ、その抗酸化力により老化を防ぎ、若々しい美しさを維持することが期待されています。

また、ビルベリー葉エキスに含まれるGABAにはグルタチオン産生促進効果があることが認められています。グルタチオンとは、細胞を活性酸素から守る生体内抗酸化物質のことです。細胞を傷つける過酸化水素を還元し、水へと変換する働きを持っています。
また、心理的ストレスが小じわやたるみなど肌の状態悪化を招くといわれている近年、GABAの抗ストレス作用によって細胞が活性化され、アンチエイジング効果があると考えられています。

●美肌効果
ビルベリー葉エキスは、ニキビの原因のひとつとされている肌表面の酵素、リパーゼの働きを抑えてくれる働きがあるといわれています。また、ビルベリー葉エキスの持つ抗菌作用や抗炎症作用によっても、ニキビなどの肌トラブルが予防されるため、美肌へ導く効果があるといわれています。抗菌力については、フィンランド・ケミヤルビ市立研究所において試験が行われおり、黄色ブドウ球菌や大腸菌などに対しても効果を発揮することが報告されています。

●生活習慣病を予防する効果
ビルベリー葉エキスには、血糖値の上昇を抑制する働きがあることから、糖尿病予防に役立つと期待されています。また血糖値の他に、コレステロールを低下させる働きも報告されており、高脂血症や糖尿病など生活習慣病予防に役立つと考えられています。【1】

●アレルギーを抑える効果
ビルベリー葉エキスにはアレルギーや炎症の原因となるヒスタミンの発生を抑える働きがあるため、肌の炎症や湿疹、喘息、かゆみなどの症状に効果を発揮するといわれています。【2】

[※5:活性酸素とは、普通の酸素に比べ著しく反応性が増すことで強い酸化力を持った酸素のことです。体内で過度に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化などの原因になるとされます。]
[※6:スーパーオキサイドとは、活性酸素の一種であり,酸素分子に1電子が加わったものです。本来はその酸化作用による殺菌作用など、生体防御機構に関与していますが、一方で過剰に生産された時には細胞傷害の原因となります。]

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ビルベリー葉エキスはこんな方におすすめ

○しわやたるみが気になる方
○潤いのある美しい肌を保ちたい方
○しみ、そばかすの気になる方
○若々しい肌を保ちたい方
○ニキビや湿疹が気になる方
○アレルギーが気になる方

ビルベリー葉エキスの研究情報

【1】糖尿病マウスにビルベリーエキスの葉エキスを摂取させたところ、血中のトリグリセリドが低下したことから、ビルベリー葉エキスに生活習慣病予防効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8948058

【2】ラットに、ビルベリーエキス葉抽出物を摂取させたところ、上気道炎感染が緩和されたことから、ビルベリー葉エキスに抗ウイルス作用や抗炎症作用が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15930756

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参考文献


・Cignarella A, Nastasi M, Cavalli E, Puglisi L. (1996) “Novel lipid-lowering properties of Vaccinium myrtillus L. leaves, a traditional antidiabetic treatment, in several models of rat dyslipidaemia: a comparison with ciprofibrate.” Thromb Res. 1996 Dec 1;84(5):311-22.

・Wang X, Sun H, Fan Y, Li L, Makino T, Kano Y. (2005) “Analysis and bioactive evaluation of the compounds absorbed into blood after oral administration of the extracts of Vaccinium vitis-idaea in rat.” Biol Pharm Bull. 2005 Jun;28(6):1106-8.

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