本文へ


わかさの秘密トップ > 成分情報 > 備長炭

作成日 2011年08月24日
更新日 2016年01月27日

備長炭

charcoal

備長炭とは、樫の木や馬目樫の木を炭窯で蒸し焼きにした非常に硬い炭のことです。古くから暖をとる燃料としてはもちろん、茶道や芸道などの文化面でも愛用されてきました。備長炭には遠赤外線効果による血行や代謝を促進する働きやデトックス効果などがあると期待されています。

備長炭の健康効果

◎血流や代謝を促進する効果
◎デトックス効果

目次

備長炭とは

●基本情報
備長炭とは、樫の木や馬目樫の木を炭窯で蒸し焼きにした非常に硬い炭のことです。
炭窯の中に空気が入らないようにゆっくりと時間をかけてつくられます。和歌山県産の紀州備長炭や高知県産の土佐備長炭などが有名です。
備長炭の硬度は規格で15度以上と定められており、一般的に15~20度です。鉄が硬度20度であることから、備長炭が非常に硬い炭であることが分かります。そのため、備長炭同士をたたき合わせるとキンキンという金属音のような音が響きます。
備長炭には遠赤外線効果やデトックス効果などがあるといわれており、健康に働きかける効果が高いとして、近年注目が高まっています。

<豆知識①>紀州の炭焼き文化
山の木々は人が手を入れないとなかなか育たないため、木が成長していく過程で定期的に人間が手を加えることが大切です。手を加えることにより山の緑を維持しています。炭焼き文化とは、自然とともに暮らす知恵が生んだ文化といえます。
紀州の炭焼き文化は、山の緑の維持とともにありました。備長炭の原木である馬目樫の木は、紀南地方に多く群生しています。しかし、戦後にスギやヒノキの育成に転換した山が多くあるため、原木林の育成が今後の課題となっています。特に馬目樫などの広葉樹林は治山治水、自然保護、環境保全のためにも必要な樹木です。針葉樹のみでは山が荒廃し、動物達の生育環境を破壊してしまう可能性もあります。炭焼き職人たちは原木があるところに窯を移動させ、その間に馬目樫など原木の再生をしていました。炭焼き人とは、山を愛し、山を熟知し、大自然をよむ技術に長けた人でありました。

●備長炭の歴史
備長炭が初めてつくられたのは元禄時代であるといわれていますが、炭自体は平安時代から存在していました。炭はもともと中国から伝えられたもので、遣唐使として中国に渡っていた弘法大師空海が日本に炭焼きの技術を持ち帰ったことがきっかけで、日本各地に伝わったといわれています。空海が住みついた場所には、いずれも古くからの炭焼きの伝統が残っており、福岡県太宰府市一帯には古い炭窯が残っていたり、大阪府槇尾山近辺や和歌山県高野山周辺などは現在でも木炭産地として有名です。
平安時代には貴族たちが冬の暖房器具として灰を入れ、炭火をおこして暖をとる火鉢を愛用していました。清少納言の「枕草子」には、あまりに厳しい冬の寒さに火桶で炭をおこし、暖をとっている様子が書かれています。炭は暖をとる燃料としてのみならず、茶道や芸道などの文化面でも愛用されてきました。日本は森林資源が豊富なことや、炭火は煙を出さず、火力の調節も簡単で扱いやすかったことから、炭が昔から重宝されてきました。
備長炭という名前は、備長炭が初めてつくられた当時の紀州藩の炭問屋であった備中屋長左衛門が名付けたといわれています。備長炭は江戸の問屋にも送られ、その品質の良さが好評を呼び、江戸の町全土に広まり、人気商品になったといわれています。
昔は原木の輸送手段が無かったため、炭焼き職人たちは山の原木が少なくなってくると別の山に移り、古い炭窯を修復して炭をつくっていました。炭焼き職人たちはいくつもの炭焼き窯を持っており、原木の再生に合わせて山から山へと移動しながら炭をつくっていたといわれています。

●備長炭の特徴
炭は大きく分けて「白炭」と「黒炭」に分類されます。備長炭は白炭に分類され、燃焼時間が長いことが特徴です。白炭はほぼ焼き上がり炭化した炭を、さらに1000℃以上の高温の中で精錬し、消粉と呼ばれる灰と土を混ぜた粉をかけてゆっくりと消火します。炭の表面に灰がついて白くなることから、白炭と呼ばれています。白炭を焼く技術は大変難しく、堅いものほど良い品質の炭とされています。火持ちが良く、パチパチとはねたりしないため、暖房用や料理用など生活燃料に適しています。
黒炭とは楢や樫、クヌギの木などを主な原木とし、400℃~700℃で焼き上げられる炭のことです。表面が黒く軟らかで、火付きが良いことが特徴です。また火がつくとすぐに高温になり、短時間で燃焼します。火付きが良いため、昔から金属の精錬や鍛冶、茶道の際に用いられてきました。

●備長炭の持つ性質
備長炭には無数の小さな穴が存在し、水や空気を吸収する非常に強い吸着力があります。また、遠赤外線効果を持つといわれています。

●備長炭の利用法
備長炭には燃料として以外にも様々な利用法があります。
備長炭を炊飯器に入れてご飯を炊くと、ふっくらとしたおいしいご飯が炊けるといわれています。これは備長炭のミネラル分が溶け出し、強い吸着効果により水道水のカルキ臭をきれいに吸着してくれるためであるといわれています。また、水道水と一緒に備長炭を入れておくと、おいしいミネラルウォーターができるともいわれています。備長炭は吸着力の強さから、冷蔵庫やトイレ、下駄箱、クローゼットなどに置いておくことで、消臭・除湿効果も期待できるといわれています。
その他にも、お風呂に備長炭を入れておくとお湯がとてもまろやかになり、備長炭の遠赤外線効果により体が良く温まるといわれたり、備長炭をベッドの下に入れて眠ると不眠や神経痛、冷え症に効果的であるとされています。備長炭はマイナスイオンを発生させるといわれており、備長炭を部屋の4隅に置くことで、室内のイオンバランスを整える効果もあると考えられています。 

このページのトップへ

備長炭の働き

備長炭は遠赤外線効果やマイナスイオンを発生させる働きがあるといわれており、以下のような健康に対する効果が期待されています。

●血流や代謝を促進する効果
備長炭には遠赤外線効果があるといわれ、体をポカポカと温める働きがあるといわれています。
遠赤外線とは赤外線の一種で、波長の違いにより「近赤外線」と「遠赤外線」に分類されています。遠赤外線は、プラスチックや紙、木、金属、生物、植物など身の周りの物質からも放射されています。遠赤外線の放射量が多いほど暖かいと感じられます。
備長炭はその遠赤外線効果により体を温め、血流や代謝を促進させる効果があると期待されています。膝などの関節痛には患部を温めることも有効とされており、備長炭を練り込んだ繊維を使用した衣類やサポーターなどが人気を高めています。



●デトックス効果
備長炭には老廃物を吸着し、体の外へ排出する働きがあります。今では、備長炭粉末などがサプリメントに配合されています。


<豆知識②>膝の痛みの原因
膝の痛みは様々な原因により引き起こされます。一般的に多いといわれる原因は、クッションの役割を果たす膝の関節軟骨が加齢や膝の酷使などにより擦り減り、痛みを生じることであるといわれています。この症状は変形性膝関節症と呼ばれ、膝の衝撃吸収力の低下が続き、それが悪化すると関節の変形へもつながり、膝付近の筋肉が衰えていく大きな原因になります。
スポーツなどにより膝を酷使することも原因のひとつとされています。競技によっては特定の筋肉にばかり負荷がかかり、疲労がしっかりとケアされずに蓄積されていくことで、膝を支える筋肉や靭帯への負荷が増し、膝の軟骨の摩耗を早めてしまいます。
膝の痛みの原因としてその他にも、登山などのように膝に負担がかかることを急に行ったり、O脚やX脚の影響、合わない靴の使用、肥満、太ももの筋肉の衰え、過去の怪我の影響などが挙げられます。


このページのトップへ

備長炭はこんな方におすすめ

○膝などの関節痛でお悩みの方
○冷え症の方
○体の代謝機能を向上させたい方
○血流を良くしたい方
○疲れが溜まっている方

このページのトップへ

備長炭の研究情報

【1】備長炭は波長4~16μmの遠赤外線を発しており、遠赤外線効果が注目されています。備長炭は遠赤外線効果によってHeLa細胞の増殖を抑制する働きも報告されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15688731

このページのトップへ

参考文献

・Teraoka F, Hamada Y, Takahashi J. 2004“Bamboo charcoal inhibits growth of HeLa cells in vitro.”Dent Mater J. 2004 Dec;23(4):633-7.
・安部郁夫. 多機能材料: 活性炭, 木炭. 色材協会誌, 1999, 72.6: 388-396.

このページのトップへ

この成分を見た人はこんな成分も見ています