活性酸素を抑える
ブルーベリーには、目の健康維持や目の疾患の予防効果が期待される、アントシアニンという成分が豊富に含まれていることが知られています。ブルーベリーに含まれるアントシアニンが持つ、私たち人間の体にとって嬉しい働きの一つが、体にダメージを及ぼす活性酸素を抑制してくれる抗酸化作用です。
活性酸素とは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が変化して、反応性(攻撃性)が高くなった状態のことで、糖質や脂質などを酸化、変質させ、体内の細胞や器官に悪影響を及ぼします。また、活性酸素は老化現象を引き起こす原因の一つとも考えられており、白内障などの目の疾患や肌のトラブル、認知症、生活習慣病などとも深く関わっているとも言われています。ブルーベリーの成分の一つであるアントシアニンには、このような活性酸素による体への悪影響を抑えてくれる抗酸化作用が備わっていることが、近年の研究によって、次々と報告されているのです。
ブルーベリーに含まれるアントシアニンの抗酸化力を調べるために、白内障を発症するマウスを使った研究が行われました。白内障は加齢とともに発症しやすくなる代表的な疾患ですが、紫外線を過度に浴びることなどによっても発症リスクが高まります。過度の紫外線は、体内で活性酸素を発生させ、特に目の中で発生すると、目の中でレンズの役割を果たす水晶体を白く濁らせてしまいます。これが、白内障の症状です。白内障は、50代以降から発生する確率が高くなり、80代になると発生率がほぼ100%になるという報告もあります。研究では、アントシアニンの入っていないエサを食べ続けたマウスと、アントシアニンの入ったエサを食べ続けたマウスについて、それぞれの白内障の進行度合いと、体内での活性酸素の量を調べるというものでした。
アントシアニンの入っていないエサを食べ続けたマウスの目は、白内障が進行し、白く濁ってしまいましたが、ブルーベリーに含まれるアントシアニンの入ったエサを食べ続けたマウスの目は、進行がゆるやかで、濁りが少ない状態でした。また、体内の活性酸素の量を調べてみると、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが入ったエサを食べ続けたマウスは、アントシアニンが入っていないマウスに比べて、活性酸素の量が減少していることも分かったのです。
アントシアニンの摂取によって、体内の活性酸素は抑えられ、さらに白内障の発症も抑えられました。ブルーベリーの果実に豊富に含まれるアントシアニンは、活性酸素を抑えることで私たちの健康を守ってくれているのです。
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