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作成日 2011年08月21日
更新日 2014年07月08日

カテキン

catechin

カテキンは、主に緑茶に多く含まれているポリフェノールの一種で、渋味や苦味のもととなる成分です。
強い抗酸化作用や殺菌・抗菌作用を持ち、生活習慣病や肥満を予防し、細菌やウイルスから体を守る効果があります。

カテキンの健康効果
◎生活習慣病を予防する効果
◎血糖値の上昇を抑える効果
◎肥満を予防する効果
◎感染症を予防する効果
◎虫歯や口臭を予防する効果

目次

カテキンとは?

●基本情報
カテキンとは、主に緑茶に多く含まれているポリフェノールの一種です。
ポリフェノールには強い抗酸化作用[※1]があり、不規則な生活習慣やストレスによって増えすぎた活性酸素[※2]を抑え、生活習慣病の予防に役立つことで知られています。
ポリフェノールには、ブルーベリーブドウなどに含まれる青紫色の天然色素であるアントシアニンや、大豆などのマメ科植物に含まれるイソフラボンなどがあります。
カテキンは、植物に含まれる苦み(渋み)成分で、緑茶や紅茶、ウーロン茶などに含まれていますが、その中でも最もカテキンを多く含むのは緑茶です。
また、カテキンには、エピカテキン・ガロカテキンガレート・エピガロカテキン・エピガロカテキンガレートの4種類があり、最も強力な効果を発揮するのがエピガロカテキンガレートです。
カテキンは、強い抗酸化作用のほかにも、殺菌・抗菌作用や、体脂肪を減少させる働きを持つ成分として注目を集めています。




●カテキンの歴史
カテキンは、1821年、ドイツの化学者ルンゲがインド産の植物であるマメ科アカシア属のペグノキから採取される生薬から、結晶状の物質を分離したことにより発見されました。
その後、ドイツの植物学者エーゼンベックによって、生薬の名前である「catechu(カテキュー)」を語源として、カテキンと名付けられました。

●カテキンの抗酸化作用
カテキンには強い抗酸化作用があり、代表的な抗酸化物質であるビタミンEの50倍もの力を持つといわれています。
この抗酸化作用を利用して、カテキンは食用油や肉、魚などの脂質の酸化を防ぐ品質保持剤としても用いられています。

●カテキンの抗菌作用
古くから日本では、カテキンの持つ抗菌作用が利用されていました。
生の魚や貝を食べる寿司屋では、食後に「あがり」という濃い緑茶を出していますが、この習慣は、緑茶に含まれるカテキンの殺菌作用が、生ものによる食中毒の予防に役立てられていたことを表しています。
この抗菌作用は、カテキンが様々な物質と結合しやすいという性質によるものです。

●カテキンの効率的な摂り方
カテキンは緑茶に多く含まれている成分であるため、緑茶から摂取することが最も効率的です。
緑茶は茶葉に湯を注いで、その浸出液を飲みますが、カテキンをはじめとする有効成分は、一番煎じ(最初に煎じたもの)で40%、二番煎じで20%ほどが茶殻に残ってしまいます。よって、茶葉ごと摂るとカテキンを無駄にせず摂取することができます。
また、緑茶に含まれるカテキンは、日光を浴び、茶葉の中で光合成[※3]が行われることで増加します。そのため、日光に当たる時間が長くなるほどカテキンの量は多くなります。
緑茶は、日光を当てる・遮ることによって栽培方法を変え、味わいの違いを生み出していますが、日光を浴びせて育てる煎茶にはカテキンが豊富に含まれています。

[※1:抗酸化作用とは、たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ作用です。]
[※2:活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応性が増すことで強い酸化力をもった酸素のことです。体内で過度に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化などの原因になるとされます。]
[※3:光合成とは、植物が光のエネルギーを受けて、二酸化炭素と水からデンプンなどの有機物と酸素を作り出すことです。葉の細胞にある葉緑体の中で行われています。]

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カテキンの効果



●生活習慣病を予防する効果
高血圧や糖尿病をはじめとする生活習慣病は、コレステロール値や中性脂肪値が高くなる脂血異常症[※4]が大きな原因だといわれています。
コレステロールは、細胞をつくる上で重要な成分です。しかし、コレステロールを多く含む食品を摂りすぎることによって、血液中のコレステロールが増加します。その結果、動脈硬化が進行することで、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる病気につながります。
カテキンは、肝臓でつくられる胆汁酸[※5]の排泄を促進し、血中のコレステロールの増加を防ぐ働きがあります。胆汁酸は、肝臓でコレステロールを原料としてつくられ、脂肪の消化を助けた後、腸から吸収されて再び肝臓に戻り、再利用されます。
カテキンを摂取することによって、胆汁酸が再利用されず排泄されるため、コレステロールの増加を防ぎ、生活習慣病を予防する効果があります。【1】【3】【4】【7】

また、活性酸素の増加が生活習慣病を引き起こすといわれています。
活性酸素は、ストレス・紫外線・喫煙・過剰な運動などが原因で増加します。
本来活性酸素は、体の中に入ってきた細菌やウイルスを退治してくれる働きを持つため、私たちの体にとって必要なものですが、増えすぎるとその強力なパワーにより細胞を傷付けてしまうことがあります。
また、活性酸素はコレステロールを酸化させ、生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
カテキンが持つ抗酸化作用は、活性酸素の増加を抑え、生活習慣病の予防に役立ちます。

●血糖値の上昇を抑える効果
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の量を表す数値です。
不規則な生活習慣が原因で、血糖値が正常に保たれなくなると、糖尿病が引き起こされます。
生活習慣病のひとつであり、エネルギーとして使われるはずの糖がうまく細胞に取り入れられず、血液中に残ってしまい、血糖値が高くなる病気のことです。
糖尿病が悪化すると、全身の血管や神経などに悪影響を及ぼし、合併症や動脈硬化を引き起こしてしまいます。
カテキンは、唾液や膵液(すいえき)[※6]に含まれる消化酵素の働きを抑え、時間をかけて消化を行うことで、血糖値の上昇を抑える効果があります。【8】



●肥満を予防する効果
カテキンには体脂肪を減少させる働きを持つほか、肥満や脂質異常症に対する効果が明らかになっています。
このようなカテキンの肥満予防効果を利用して、現在ではカテキンを配合した商品が特定保健用食品(トクホ)[※7]として流通しています。【5】【10】【11】

●感染症を予防する効果
緑茶の生産地であり、日常的に緑茶を飲む習慣が根付いている静岡県旧中川根(なかかわね)町では、日本人に多い胃ガンによる死亡率が全国平均の5分の1にすぎなかったという報告があります。
この報告をきっかけに、カテキンが胃ガンの原因となるピロリ菌から体を守る働きを持つことが明らかになりました。
また、静岡県立大学短大と浜松医療センターの共同研究によると、実際にピロリ菌に感染した患者34名を対象にカテキンを1ヵ月投与した結果、半数以上の患者でピロリ菌が不活性化し、6名の患者では除菌されていることが確かめられました。
このことから、カテキンの持つ抗菌作用が細菌やウイルスから体を守り、感染症を予防する効果あることがうかがえます。

また、カテキンは風邪の予防や、風邪のひき始めの症状の緩和にも効果があります。
カテキンが含まれる緑茶を飲んだり、うがいをすると、カテキンの殺菌作用が風邪の症状を軽くするといわれています。

●虫歯や口臭を予防する効果
人間の口の中には100億個もの細菌が存在しており、この細菌が食べ物のカスや新陳代謝によってはがれ落ちた粘膜を分解し、口臭の原因となる化学物質をつくり出します。
唾液が十分に分泌されていれば、細菌は洗い流されるため口臭になりにくいのですが、噛む必要のない軟らかい食事や、ストレスなどによって唾液の分泌量が減少すると、洗い流されなかった細菌が増殖し、虫歯や口臭の原因となってしまいます。
カテキンの持つ抗菌・殺菌力が、細菌の増殖を抑えて口の中を清潔に保ち、虫歯や口臭を予防する効果があります。

[※4:脂質異常症とは、血液中のコレステロール値や中性脂肪が高い状態を表します。高脂血症ともいわれています。]
[※5:胆汁酸とは、胆汁に含まれている物質です。消化管内で食物の脂肪や脂溶性ビタミンをより吸収しやすくする働きをします。]
[※6:膵液とは、膵臓から分泌され、十二指腸に排出される消化液です。たんぱく質・脂質・炭水化物などを分解する消化酵素を含んでいます。]
[※7:特定保健用食品(トクホ)とは、特定の保健の目的が期待できることを表示した食品のことです。身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分(関与成分)を含んでいます。その保健効果が当該食品を用いたヒト試験で科学的に検討され、適切な摂取量も設定されています。また、その有効性・安全性は個別商品ごとに国によって審査されています。]

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カテキンは食事やサプリメントから摂取できます


カテキンを含む食品

○緑茶
○紅茶
○ウーロン茶
○番茶
○ほうじ茶

こんな方におすすめ

○生活習慣病を予防したい方
○血糖値が気になる方
○肥満を予防したい方
○風邪をひきやすい方
○口臭が気になる方
○虫歯を予防したい方 

カテキンの研究情報

【1】健常な成人男子18名対象の研究で、緑茶抽出物(カテキン254mg 含有)を摂取した60分後には、血中のエピガロカテキンガレートが増加し、それに比例するように、血中の酸化物質(PCOOH)の濃度が減少しました。この結果より、緑茶カテキンには血液中の抗酸化力を増加させ、心臓血管疾患を予防するはたらきが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10552751

【2】老人ホームに入居している高齢者35名に緑茶カテキンを1日300mg 、6週間摂取させると、糞便中の水分量やpH量、アンモニア、硫化物が減少しました。この結果より、緑茶カテキンには腸内環境を整えるはたらきが期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10360248

【3】40歳以上の男性1371名において、緑茶を1日に3杯以下、4~9杯もしくは10杯以上摂取する人の生活習慣病の度合いを比較したところ、緑茶の摂取が多い人ほど、血中総コレステロールやトリグリセリド値が低く、HDLコレステロールの割合が高くなり、LDL及びVLDLコレステロールの割合が低下しました。また10杯以上の人では、肝臓障害の指標となるASTやALTの値が低下しており、緑茶カテキンには生活習慣病予防と肝臓保護効果があることが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7711535

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参考文献

・原山 建郎 著 久郷 晴彦監修 最新・最強のサプリメント大事典 昭文社

・NPO日本サプリメント協会 サプリメント健康バイブル 小学館

・則岡孝子監修 栄養成分の事典 新星出版社

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