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わかさの秘密トップ > 成分情報 > 塩素

作成日 2013年08月23日
更新日 2014年05月08日

塩素

chlorine
Cl

塩素とはミネラルの一種で、生体内では胃液中の胃酸の構成成分となる他、体液の浸透圧維持に重要な役割を果たし、主に塩化物イオンの形で存在しています。塩化ナトリウム(食塩)の形で摂取するため、通常欠乏することはなく、殺菌効果や消化を促進する効果、膵液の分泌を促進する効果などを持つミネラルです。

塩素の健康効果
◎殺菌・消毒効果
◎消化を促進する効果

目次

塩素とは?

●基本情報
塩素とは原子番号が17番の元素で、ミネラルの一種です。生体内では胃液に多く含まれ、主に塩化物イオンの形で存在しています。塩素は強い殺菌作用を持つことから漂白剤にも多く利用されています。人体を構成する元素のうち、陰イオン元素では最も多い元素で、体内で重要な役割を持っています。塩素は食べ物の消化を促進する作用や血液中では他のミネラルとともにpH[※1]を調整する効果もあります。

●塩素の歴史
塩素は1774年にスウェーデンの化学者であるカール・ヴィルヘルム・シェーレは二酸化マンガンを塩酸に溶かし、加熱することにより黄緑色の気体が発生したことがきっかけでした。しかし当時はこれを元素だと認識されていませんでした。その後、1810年にイギリスの化学者であるサー・ハンフリー・デーヴィにより、この黄緑色の気体が塩素であると認め、ギリシャ語で黄緑色を意味する’’Chloros’’にちなんで’’Chlorine’’と名付けられました。日本名の由来は、「舎密開宗」[※2]で日本に紹介される際に、Chlorineを「塩素」と翻訳したことから、この名前が定着しました。

●塩素の殺菌効果について
塩素には殺菌作用を持ち、特に水に溶解した際に生じる次亜塩素酸は、強い殺菌作用を持っています。
水道水の殺菌にも塩素は用いられており、この水道水中の塩素の濃度は水道法にて0.1㎎/L以上と定められています。塩素で消毒された水道水は特有の臭いがしますが、一度煮沸するとこの臭いはなくなります。
水道水以外ではプールにも塩素が殺菌に使われていますが、この場合は次亜塩素酸塩を使用します。

●塩素の注意点
塩素は呼吸器に損傷を与え、最悪死に到ることもあります。塩素ガスを直接吸入するのは厳禁です。
特に塩素は漂白剤として使用されており、塩素系漂白剤は酸性洗剤(トイレ用洗剤など)と混ぜると塩素ガスが発生するため、取扱いには注意が必要です。

[※1:pHとは、水素イオン濃度のことで0から14までの数値で物質の酸性度、アルカリ性度を表します。pH 7.0が中性で7.0以上がアルカリ性、7.0以下が酸性です。]
[※2:舎密開宗とは、西洋科学を幕末の蘭学者宇田川榕庵が翻訳した日本最初の科学書です。]

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塩素の効果

●殺菌・消毒効果
塩素は単体で殺菌力を持つ他、水に溶解した際に生じる次亜塩素酸は強い殺菌力を持っています。
水道水の殺菌や漂白剤など、生活に密着した場で使用されています。

●消化を促進する効果
塩素には消化を促進する効果があります。
人間は食べ物を食べると食道を通過し、胃で消化されます。その際、食べ物はペプシンというたんぱく質分解酵素によって分解されます。このペプシンの働きには胃酸すなわち塩酸が欠かせないため、塩酸を構成成分である塩素は重要な役割を果たします。
塩素は、胃酸のペプシン以外の消化酵素や膵液のはたらきに関わっており、消化に重要な役割を果たします。


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塩素は食事やサプリメントで摂取できます

こんな方におすすめ

○食欲不振の方
○消化を促進したい方

参考文献

・中村丁次監修 最新版からだに効く栄養成分バイブル 主婦と生活社

・Murray, Robert K.著 ハーパー生化学 丸善

・遠藤克己著 栄養の生化学12 3 南江堂

・Donald Voet 著 ヴォート生化学 東京化学同人

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