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作成日 2011年08月21日
更新日 2016年06月09日

コンドロイチン

Chondroitin
コンドロイチン硫酸

コンドロイチンは、もともと人間の体の中に多量に存在している成分です。成長期には体内で生成されるのですが、加齢とともに生産量が減少していきます。不足すると関節痛や腰痛の原因にもなります。主にサメ軟骨から抽出される栄養素で多糖類の一種で、体を若々しく保つ効果があります。

コンドロイチンの健康効果
◎関節痛を改善する効果
◎高血圧・動脈硬化を予防する効果
◎腎疾患を改善する効果
◎骨粗しょう症を予防・改善する効果
◎美肌効果、髪や爪に対する効果、アンチエイジング効果
◎目の健康に働きかける効果

目次

コンドロイチンとは

●基本情報
コンドロイチンは私たちの体の軟骨、目の角膜、骨、各臓器、皮膚などに分布して、保水性や弾力性を与えたり、栄養分の消化・吸収・代謝[※1]を促進する効果があります。しかし、体内で生成されるコンドロイチンの量が加齢とともに減少することで、様々な老化現象が起こります。栄養素としては、グルコサミンと同時に摂ることにより、相乗効果が期待できます。

●コンドロイチンの歴史
コンドロイチンは、ギリシャ語で「軟骨のもと」という意味を持ちます。その歴史は19世紀半ばまでさかのぼります。当時、動物の軟骨の研究から発見された物質に初めて「コンドロイチン」という名前がつけられました。
薬品としての歴史も長く、その薬理作用は古くから注目されていました。
コンドロイチンが治療薬として初めて用いられたのは1930年後半です。当時は抗潰瘍剤や片頭痛の薬に用いられ、臨床試験も行ったと報告されています。化学構造が決定されたのは、それからしばらく経った1946年だといわれています。
その後も、コンドロイチンの薬理効果が研究され、いくつもの臨床試験が行われています。

●コンドロイチンの性質と役割
コンドロイチンは、ムコ多糖体[※2]と呼ばれる粘々した粘性物質でプロテオグリカン[※3]という名の成分の一種です。食物繊維の仲間でもあり、加熱すると凝固する性質があります。ムコ多糖体とは、細胞や繊維、器官といった体内を構成する要素の間を結び、コラーゲンとともに、それらを保護、栄養補給する結合組織の主要成分です。細胞が正常に生存できるように組織に保湿性と弾力性を与え、栄養分の消化・吸収・代謝に関与するなど、多くの働きがあります。
コンドロイチンは、もともと人間の体に存在します。成長期には体内で生成されますが、年齢を重ねるとともに、
合成能力が低下し、中高年になると、必要量のわずか20分の1程度しかつくられません。コンドロイチンは、関節の軟骨に特に多く存在します。軟骨は、60~80%が水分で占められています。
その他、繊維状たんぱく質のコラーゲン、たんぱく質、糖分が主成分です。コンドロイチンが不足すると、軟骨はその弾力性、保水性を失い、関節の軟骨がすり減って関節痛や腰痛、五十肩などになったり、肌のハリや弾力が失われ、しわができたりします。また、コンドロイチンには抗炎症作用、脂質代謝改善作用、抗動脈硬化作用などが示されています。
老化予防や健康維持のために、コンドロイチンの様々な健康食品が開発されています。原料としては、主にサメや牛の軟骨から抽出された成分が使用されます。ごく稀に豚やサケの軟骨を原料としたものがあります。目の角膜や水晶体にも働きかけ、透明感や弾力性を保つため、人工涙液として点眼液にも使われています。また、高級化粧品にも使用されています。

●グルコサミンとの相乗効果
人間は200本以上の骨が、組み合わさって構成されています。骨と骨の連結部分には軟骨があり、軟骨は、関節を動かした時に骨と骨があたってこすれることでおこる痛みが起きないように存在しています。しかし、加齢とともに軟骨の弾力性が失われると、骨同士がこすれるようになってしまい、痛みが発生します。
コンドロイチンとグルコサミンは、どちらの成分も軟骨に働きかけます。コンドロイチンはグルコサミンと同時に摂取することが効果的であるとされています。グルコサミンは体内の軟骨細胞で、ブドウ糖から合成されるアミノ酸の一種で、コンドロイチンは水分を吸収する働きをします。
グルコサミンは軟骨をつくる材料になる成分です。グルコサミンは、細胞や組織を結合したり、軟骨を再生したりする働きを担っていて、軟骨や腱などに広く存在します。したがって、保水力の高いコンドロイチンと一緒に摂ることで、さらに効果を発揮すると考えられます。グルコサミンも、コンドロイチンと同じように、体内で生成されますが、加齢とともに生成能力が低下していきます。


<豆知識>コンドロイチンの保水力
人間の体の60%は水分でできています。新生児だとこの数字はさらに高く、80%以上が水分ということになります。子どもが70%台で、年齢を重ねるにつれて徐々に体内の水分量が減少していきます。
70歳~80歳になると、個人差はありますが、40%台まで水分量が減ってしまいます。また、生命の最小単位である細胞にも水分はたっぷり含まれています。細胞はたんぱく質、糖質、脂質などの様々な成分が複雑な構造で組み合わされていますが、これらの要素を結びつけているのが水なのです。
体内の水分がどれほど人間にとって重要なのかがわかります。水分がなくなると、十分に栄養を取り込めなくなり、体が正常に機能しなくなります。その結果、老化現象や様々な病気を引き起こしてしまうのです。そうならないためにも、保水力のあるコンドロイチンを日頃から積極的に摂取することが大切です。

[※1:代謝とは、生体内で、物質が次々と化学的に変化して入れ替わることです、また、それに伴ってエネルギーが出入りすることを指します。]
[※2:ムコ多糖体とは、細胞と細胞をつなぐ物質のことです。皮膚や間接、内臓などに存在します。]
[※3:プロテオグリカンとは、たんぱく質と糖鎖が共有結合した複合糖質の一種です。] 

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コンドロイチンの効果


●関節痛を改善する効果
軟骨は骨と骨の連結部にあたる関節部分にあり、やわらかい骨でコーティングされています。しかし、加齢のためにコンドロイチンが減少すると、軟骨同士が直接触れ合うようになってしまい、軟骨は次第にすり減っていきます。軟骨がすり減るにつれて、骨同士が直接ぶつかり、その結果、関節痛や変形性膝関節症などを招きます。そのような症状を改善するのがコンドロイチンです。コンドロイチンは、すり減った軟骨に水分を引き寄せて保水性、弾力性を与え、傷ついた軟骨を修復し再生させる効果があります。そのため関節痛、変形性膝関節症、腰痛、神経痛、肩こり、リウマチなどの改善に効果を発揮します。【1】【2】【3】【4】【6】【7】【8】

●高血圧・動脈硬化を予防する効果、腎疾患を改善する効果
コンドロイチンには、血液中のコレステロールや過酸化脂質[※4]を除去する働きがあり、動脈硬化や高血圧を予防する効果があります。体内の結合組織の構成を正常にするため腎疾患を改善する働きもあります。【9】

●骨粗しょう症を予防・改善する効果
コンドロイチンは、カルシウムの代謝に関係し、骨の成長や骨折の回復に貢献します。カルシウムが活発化するため骨粗しょう症の予防と改善に効果があります。

●美肌効果、髪や爪に対する効果、アンチエイジング効果
コンドロイチンは高い保水力を持ちます。したがって、皮膚の保水性を向上させ、肌を若返らせます。肌にハリ、ツヤ、弾力を与え、美肌効果を促します。艶やかな肌を取り戻し、若々しさを保つアンチエイジング効果が期待できます。

●目の健康に働きかける効果
コンドロイチンは涙に近い成分であり、ドライアイ対策の目薬によく使用されています。また白内障手術後の眼圧上昇を抑制する働きも報告されており、目に対する働きが期待されています。【5】

[※4:過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪などの脂質が活性酸素によって酸化されたものの総称です。]

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食事やサプリメントで摂取できます

コンドロイチンを含む食品

○納豆
○山芋
○おくら
○なめこ
○海藻
○ふかひれ
○ツバメの巣
○すっぽん
○うなぎ

こんな方におすすめ

○膝痛、関節痛、変形関節症の方
○スムーズに歩行したい方
○スポーツをしている方
○コレステロール値が気になる方
○骨粗しょう症を予防したい方
○いつまでも若々しくいたい方
○ドライアイでお悩みの方

コンドロイチンの研究情報

【1】変形性膝関節症患者130名において、コンドロイチン硫酸を1日1g 、3カ月間摂取させたところ、関節症症状スコアの改善が見られ、関節痛の疼痛が減少し、関節痛の指標であるAFI(algofunctional Index) の持続的効果の増大が見られ、動作時の疼痛の減少が認められました。これらの結果より、コンドロイチンには関節症予防効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11196521

【2】変形性膝関節症患者127名において、コンドロイチン硫酸を1日1200mg、3カ月間摂取させたところ、関節痛の指標であるAFIと疼痛が減少し、医師や患者ともに有効的に改善があると評価されました。この結果より、コンドロイチンには関節症予防効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9743816

【3】変形性膝関節症および変形性股関節症患者120名において、コンドロイチン硫酸を1日2000mg、3カ月間摂取させたところ、鎮痛剤の使用量が減少し、関節痛の指標であるVAS、AFIに改善が見られました。この結果より、コンドロイチンには関節症効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1485136

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参考文献

・NPO日本サプリメント協会 サプリメント健康バイブル 小学館

・吉川敏一 辻智子 医療従事者のための機能性食品(サプリメント)ガイド―完全版 講談社

・日本健康食品・サプリメント情報センター 編 健康食品・サプリメント(成分)のすべて 同文書院

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