本文へ


わかさの秘密トップ > 成分情報 > コリアンダー

作成日 2011年10月29日
更新日 2014年05月14日

コリアンダー

coriander
胡菜(こさい) コエンドロ パクチー 香菜(シャンツァイ)

コリアンダーはハーブの一種であり、タイではパクチーと呼ばれています。料理に用いられるほか、主に消化器に働きかける薬用ハーブとしても利用されています。

コリアンダーの健康効果
◎胃の健康を保つ効果
◎口臭を予防する効果
◎精神を安定させる効果    

目次

コリアンダーとは

●基本情報
コリアンダーは、地中海沿岸部を原産地とするセリ科の植物です。
高さは60~120cmほどであり、光沢のある緑色の葉は成長するとともに裂けて羽のようになります。また、初夏には淡い紅色や白色の花を咲かせます。
コリアンダーの生の葉や未成熟の実には独特の強い香りがあり、その臭いはカメムシや南京虫[※1]にも例えられ、コリアンダーの語源にも「koris(虫)」という言葉が含まれています。しかし、乾燥させることによってレモンとセージを合わせたような爽やかな香りへと変化します。
主にコリアンダーの生の葉が、ハーブとして中東・アジア・南米などで幅広く利用されています。もともと地中海沿岸部を原産とするハーブではありますが、現在ではタイ料理や中華料理の香味付けに用いられるなど、エスニック料理には欠かせないものとなっています。
また、ヨーロッパではコリアンダーの種子の部分が主にスパイスとして利用されています。独特の強い香りを持つ葉に比べて、種子には甘くスパイシーな香りがあります。主に、薬効の面からは葉より種子の方が多く用いられています。
その他、コリアンダーは菓子類の風味付けやリキュールの原料としても利用されています。

●コリアンダーの歴史
コリアンダーは少なくとも2000年以上前にはすでに利用されていたといわれており、紀元前16世紀の医術書である「エーベルス・パピルス」のほかに、聖書にもコリアンダーが記載されています。
ギリシャ時代に、医学の父といわれたヒポクラテスが、コリアンダーに健胃作用や催眠作用があるとして用いていたことから、ヨーロッパ中に広まったといわれています。
また、ヨーロッパの他に、南米、インド、中国でも、古くからコリアンダーは食用・薬用の両方で用いられていました。
その他、中近東地方の物語集である「千夜一夜物語」の中でもコリアンダーが媚薬として用いられていたという記載があるほか、17世紀にはフランスでコリアンダーが化粧水の成分として利用されていたという歴史があります。

●コリアンダーの生産地
コリアンダーの主な生産地は、ハンガリー、アルゼンチン、アメリカ、メキシコ、インド、インドネシア、マレーシア、イスラエル、イタリア、中国です。
コリアンダーは、タイでは「パクチー」、中国では「香菜(シャンツァイ)」と呼ばれ、日本でも入手することができます。

●コリアンダーに含まれる成分と性質
コリアンダーは、カプリアルデヒドやコリアンドロールなどの芳香成分が含まれています。
コリアンダーは古くから薬用ハーブとして用いられており、主に消化器系に対する働きが知られています。
また、体の中に溜まった毒素を排出する解毒作用があり、解毒剤としても用いられています。
その他にも、コリアンダーには抗菌作用・防腐作用などの働きがあります。

<豆知識>食事でのコリアンダーの利用
生の葉は、主に中華料理や東南アジア料理において、肉・魚料理の臭い消しや、スープ、粥、麺などの薬味として利用されています。相性の良い食材には、にんにく、ミント、レモン、とうがらし、しょうが、ココナッツなどが挙げられます。
また、種子はカレー粉の原料となるほか、丸ごとピクルスにするなどの利用法もあります。

[※1:南京虫とは、トコジラミとも呼ばれる昆虫であり、体長は約5ミリほどであり、赤褐色の円盤状の体が特徴です。]    

このページのトップへ

コリアンダーの健康効果

●胃の健康を保つ効果
コリアンダーは消化器に働きかけるハーブであり、胃の健康を保つ効果が期待できます。
また、消化を促進したり、腸内のガスを出させる駆風(くふう)剤[※2]の役割を果たすほか、食欲不振にも効果があるといわれています。【1】【3】

●口臭を予防する効果
コリアンダーは精神を安定させる効果、胃の中の異常発酵による口臭を防ぐといわれており、口臭予防の薬としても利用されています。【2】

●精神を安定させる効果
コリアンダーが心理的な疲労感を取り去り、気分を前向きにさせる効果があるとして、アロマセラピーにも用いられています。

[※2:駆風剤とは、腸管内にたまったガスを排出させる作用のある薬剤のことです。]     

このページのトップへ

コリアンダーはこんな方におすすめ

○消化を促進したい方
○口臭が気になる方
○リフレッシュしたい方    

コリアンダーの研究情報

【1】胃上皮細胞を用いて、コリアンダーを含むパキスタン原産薬草の機能性を評価したところ、コリアンダーはピロリ菌による活性酸素の産生を抑制したことから、コリアンダーは胃保護作用を持つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22433535

【2】歯周病患者から採取した口腔カンジダ菌を用いて、コリアンダー精油を投与したところ、口腔カンジダ菌のバイオフィルム形成が阻害されたことから、コリアンダーはデンタルケアに役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21660258

【3】コリアンダーは伝統的に消化器疾患や循環器系疾患に使用されてきました。さらにウサギやモルモットを用いた試験では、コリアンダーに血管拡張作用や利尿作用ならびに鎮痙作用を持つことがわかり、コリアンダーの高い機能性が注目されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19146935

このページのトップへ

参考文献

・ハーブ・バイブル 双葉社

・武政三男 80のスパイス辞典 フレグランスジャーナル社

・田部井満男 ハーブ・スパイス館 小学館

もっと見る

このページのトップへ