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作成日 2016年09月15日
更新日 2016年09月15日

ドラゴンフルーツ

dragon fruit、ピタヤ、pitaya

ドラゴンフルーツはサボテンの一種で、果皮に竜のうろこのような突起がある見た目がユニークな果実です。ドラゴンフルーツにはカリウムが豊富に含まれているため、高血圧予防やむくみの解消に役立ちます。日本でも沖縄を中心に栽培されています。

ドラゴンフルーツの健康効果
◎高血圧を予防する効果
◎むくみを解消する効果
◎生活習慣病を予防する効果
◎解毒効果
◎便秘を解消する効果

目次

ドラゴンフルーツとは?

●基本情報
ドラゴンフルーツはサボテン科セレウス属のサボテンの総称です。
日本では「ドラゴンフルーツ」という名前で知られていますが、もともとは「ピタヤ」という名前の植物です。
ドラゴンフルーツの果実の大きさは7cm~14cmで品種によって果実の大きさや、果皮、果肉の色が異なります。
果実を切ってみると果肉全体にゴマ粒大の種たくさん入っています。果皮には竜のうろこのような突起があり、果肉も鮮やかな赤色や白色などをしているので、見た目がユニークな植物です。食感はキウイフルーツに似ていて甘みが強くさっぱりとした味わいをしています。
またドラゴンフルーツは白く美しい大きな花を夜の間だけ咲かせます。このことから、ドラゴンフルーツの花は「ムーンフラワー」や「夜の女王」などと呼ばれることもあります。

●ドラゴンフルーツの歴史
ドラゴンフルーツの詳しい歴史は解明されていませんが、13世紀以降のアステカ王国時代には食用されていたようです。また、数千年前に竜の炎が変化して生まれたという古い言い伝えもあります。
「ドラゴンフルーツ」という名前の由来は果実の皮が竜のうろこのような形をしていることからで、日本だけではなく東南アジアでそのように呼ばれています。

●ドラゴンフルーツの生産地
ドラゴンフルーツの原産地はメキシコ南部からエルサルバドル周辺の中南米です。
日本でも鹿児島や宮崎、長崎、熊本、沖縄で栽培されています。
旬の時期は品種によって異なりますが、国内では夏から秋にかけて収穫されます。

●ドラゴンフルーツの種類
ドラゴンフルーツは品種によって果実の大きさや果肉の色が異なる植物です。

・ホワイトピタヤ


ホワイトピタヤは果皮が赤色で果肉が白色の果実です。メキシコが原産で、甘みが少なくやや酸味が強いのが特徴です。

・レッドピタヤ


レッドピタヤは果皮が赤色で果肉が赤色の果実です。甘みが強く香りがよいことが特徴で、赤色の色素にはベタシアニンが含まれています。沖縄で多く栽培されています。

・イエローピタヤ

イエローピタヤは果皮が黄色で果肉が白色の果実です。コロンビアが原産でホワイトピタヤやレッドピタヤに比べて大きさがやや小さいです。ほどよい甘さや酸味のあるのが特徴です。


●ドラゴンフルーツの選び方
ドラゴンフルーツは追熟[※1]しないので皮がしなびたりしていない新しいものを選ぶようにしましょう。見た目よりもずっしりと重みのあるものを選び、果皮についている突起部分が短く、太いもの、そして縦ジワがあり先端に切れ目のあるものがよいとされています。

●ドラゴンフルーツの保存方法
ドラゴンフルーツは常温で1~2週間ほど持ちます。冷蔵庫で保管すると冷蔵庫から出した際に痛みが早くなるので気をつけましょう。

●ドラゴンフルーツの食べ方
ドラゴンフルーツの食べ方は基本的にスイカと同じです。ドラゴンフルーツを水でよく洗い、縦に四等分で切ります。その後は手で皮をむいたり、果肉をスプーンですくって食べましょう。種も一緒に食べることができるので、キウイフルーツに似たプチプチとした食感を楽しむことができます。

●ドラゴンフルーツの成分
ドラゴンフルーツは85%が水分でカリウムやアルブミン[※2]、食物繊維を多く含んでいます。アルブミンは体内の解毒に役立ち、食物繊維は便秘に役立ちます。特にカリウムが果実100gあたり350 mgも含まれているため、体内の塩分濃度を調節し、高血圧の予防に役立ちます。他にも造血に欠かせない鉄、味覚を正常に保つ亜鉛やビタミン類など栄養が豊富に含まれる植物です。また赤色の果皮や果肉の色素は「ベタシアニン」というポリフェノールの一種で抗酸化作用に優れています。

[※1:追熟とは一部の果物などを収穫後、一定期間置くことで、甘さを増したり果肉をやわらかくする処理のことです。]
[※2:アルブミンとは体内で物質を運ぶたんぱく質です。]     

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ドラゴンフルーツの効果




●高血圧を予防する効果
ドラゴンフルーツにはカリウムが多く含まれているので、高血圧を予防する効果が期待できます。
体内にあるカリウムとナトリウムは細胞の浸透圧[※3]や体内の水分量を調節する働きがあり、生きていく上で欠かせないミネラルです。私たちの体内ではカリウムとナトリウムがお互いにバランスよく作用しています。

しかしカリウムの量が少なくなり、ナトリウムの量が多くなると、血液中のナトリウム濃度が高くなります。するとナトリウムの濃度を下げようと細胞から体液が流入し、血液の量が増え、血管を圧迫してしまうことで高血圧になります。

カリウムは汗や尿として体外に排出される際にナトリウムも一緒に排出してくれる働きがあります。ナトリウムが排出されることで、血液中のナトリウム濃度が低下し、血圧を下げることができます。

●生活習慣病を予防する効果
ドラゴンフルーツは生活習慣病を予防することが期待されます。
ドラゴンフルーツには高血圧を防ぐカリウムが多く含まれています。高血圧になると血管がもろくなり、動脈硬化[※4]や脳卒中[※5]の原因になります。ドラゴンフルーツを食べることで体内のナトリウム濃度が高くなることで起こる高血圧を予防することができるので、生活習慣病予防につながります。【2】

●むくみを解消する効果
ドラゴンフルーツにはカリウムが豊富に含まれています。そのため、ドラゴンフルーツにははむくみを解消する効果が期待できます。
体内のナトリウムが過剰に増えたりカリウムが不足すると、体液のナトリウム濃度が上昇し、その濃度を薄めようと体はたくさんの水分を吸収してしまうことでむくみにつながります。カリウムは余分なナトリウムを排出し、水分の吸収を抑えてくれるので、むくみを解消することができます。

●解毒効果
ドラゴンフルーツに豊富に含まれるアルブミンが解毒効果に役立ちます。
アルブミンは、体内の栄養素を運搬するという役割を持っていると同時に、体内の毒素と結合して中和する作用があります。

●便秘を解消する効果
ドラゴンフルーツには食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境の正常化や便秘の解消に効果的です。

[※3:浸透圧とは溶液中で溶媒が浸透していく力のことです。]
[※4:動脈硬化とは動脈にコレステロールや脂質がたまって弾力性や柔軟性がなくなった状態のことです。血液がうまく流れなくなることで心臓や血管などの様々な病気の原因となります。]
[※5:脳卒中とは脳の血管がつまったり、破れたりすることで脳の神経細胞に障害が起きる病気です。]    

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こんな方におすすめ


○血圧が高い方
○手足のむくみでお悩みの方
○生活習慣病を予防したい方
○便秘でお困りの方

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ドラゴンフルーツの研究情報

【1】ラットにドラゴンフルーツジュースを8週間のませて、抗メタボリックシンドロームに対する影響を見たところ、血中のALPとALTの減少が認められました。この結果よりドラゴンフルーツジュースにはメタボリックシンドロームの兆候に対しての改善が期待できます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24919841

【2】ドラゴンフルーツの皮の水抽出物を使い糖尿病モデルラットに対する影響を確認した。結果、酸化的ダメージに対する影響と、動脈の血管の硬さを改善する傾向が認められました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21808536

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参考文献

・食材健康大事典 監修:五明紀春 時事通信出版局

・新版食材図典 生鮮食品篇 小学館

・Ramli NS, Brown L, Ismail P, Rahmat A. (2014) “Effects of red pitaya juice supplementation on cardiovascular and hepatic changes in high-carbohydrate, high-fat diet-induced metabolic syndrome rats.” BMC Complement Altern Med. 2014 Jun 12;14:189.

・Anand Swarup KR, Sattar MA, Abdullah NA, Abdulla MH, Salman IM, Rathore HA, Johns EJ. (2010) “Effect of dragon fruit extract on oxidative stress and aortic stiffness in streptozotocin-induced diabetes in rats.” Pharmacognosy Res. 2010 Jan;2(1):31-5.   

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