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作成日 2011年11月14日
更新日 2014年05月08日

エリスリトール

erythritol

エリスリトールは、キノコや果物、発酵食品に含まれる糖アルコールに分類される天然の甘味料です。甘味度が砂糖の75~80%ほどである一方、カロリーはゼロのため、血糖値の気になる方の食事にも使用されています。エリスリトールは、ガムやキャンディ、清涼飲料水に含まれたり、放熱作用があるため、化粧品などにも活用されています。

エリスリトールの健康効果
◎虫歯を予防する効果
◎口臭を予防する効果
◎血糖値の上昇を抑える効果

目次

エリスリトールとは

●基本情報
エリスリトールは、キノコや果物、ワインやしょうゆ、みそなどの発酵食品に含まれる糖アルコール[※1]に分類される天然の甘味料です。
エリスリトールは、経口で摂取すると、大半が小腸で吸収され血中に移動しますが、血中で代謝[※2]されることはありません。経口摂取したエリスリトールの90%以上は尿に排出されます。そのため、日本では、カロリーゼロの天然の甘味料として知られており、血糖値の気になる方の食事にも使用されています。エリスリトールは、水に溶かした時に熱を奪う特性を持つため、冷感のあるすっきりとした甘さとなります。またエリスリトールは、虫歯菌の繁殖などに利用されないため、虫歯の原因となる酸を産生させず、虫歯になりにくい甘味料としても利用されています。さらに、お腹を緩くしにくいということも特徴です。
エリスリトールは、ガムやキャンディ、清涼飲料水などに使用されています。

●エリスリトールを摂取する際の注意点
エリスリトールは、大量摂取すると体調や体質によりおなかがゆるくなる(緩下作用)ことがあります。一度に摂取した際、緩下作用を起こさない単位体重あたりの量は、成人男性0.66g/kg体重、成人女性で0.80/kg体重だといわれています。例えば、体重60kgの成人男性であれば、摂取限度量は一日当たり約40gだということになります。

<豆知識>様々な場面で活躍するエリスリトール
エリスリトールは様々な用途に活用され、清涼飲料水や美容飲料、ダイエット飲料などに配合されています。
エリスリトールをはじめとする代用甘味料は、虫歯の原因となりにくいものとして、砂糖の代わりに利用されています。代用甘味料には非糖質甘味料と糖質甘味料があり、非糖質甘味料は天然甘味料と合成甘味料に分類されます。糖質甘味料は、さらに単糖類、オリゴ糖類、糖アルコール類に分けられます。実際に特定保健用食品[※3]をはじめとする機能性食品として、エリスリトールのほか、キシリトールやソルビトール、マルチトールなどの糖アルコール類、またアスパルテームやスクラロース、パラチノースなどが利用されています。
そのほか、エリスリトールは野菜ジュースに0.5~1.0%ほど添加すると野菜ジュースの青臭さが抑えられることが判明しています。また、エリスリトールはカクテルのような低アルコールのリキュール類に使用する場合もあります。さらに、化粧品成分として化粧水など保湿調整にも用いられます。
一般的にキシリトールなどの糖アルコール類を、大量に摂取すると、一時的にお腹がゆるくなるといわれていますが、糖アルコールの種類の中でも、エリスリトールはもっともお腹にやさしい糖アルコールのひとつだといわれています。

[※1:糖アルコールとは、糖質甘味料に分類される、天然に存在する甘味料の一種です。糖類の分子に水素を添加することにより得られます。]
[※2:代謝とは、生体内で、物質が次々と化学的に変化して入れ替わることです。また、それに伴ってエネルギーが出入りすることを指します。]
[※3:特定保健用食品(トクホ)とは、特定の保健の目的が期待できることを表示した食品のことです。身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分(関与成分)を含んでいます。その保健効果が当該食品を用いたヒト試験で科学的に検討され、適切な摂取量も設定されています。また、その有効性・安全性は個別商品ごとに国によって審査されています。]

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エリスリトールの効果

●虫歯を予防する効果
エリスリトールは、虫歯菌などの口内の細菌に利用されず、虫歯の原因となる酸を産生させないため、虫歯を予防する効果があります。虫歯菌は、自身のすみ家となる歯垢を生成します。歯垢は虫歯菌をからめとり、歯に強固に付着するため、歯垢の真下は非常に高濃度の酸にさらされます。
エリスリトールは、虫歯菌の繁殖などに利用されないため、虫歯の原因となる酸を産生させず、虫歯を予防する効果があります。【1】【2】



●口臭を予防する効果
エリスリトールは、口腔内の細菌の集合体の分散を促進するため、口臭を予防する効果があります。
ストレスや疲労、加齢にともなって唾液の分泌量が減少し、口腔内の殺菌作用が弱まると、歯や舌などで細菌が繁殖し、口臭の原因となる歯垢や舌苔(ぜったい)[※4]などの細菌の集合体を生成します。
エリスリトールは、口臭の原因となる口腔内の細菌の集合体の分散を促進し、口臭を予防する効果があります。

●血糖値の上昇を抑える効果
エリスリトールはカロリーがゼロであり、摂取しても血糖値に影響を与えません。食後のインスリン放出も抑えられるため糖尿病の方も使うことができる甘味料です。

[※4:舌苔とは、胃腸の疾患などで舌の表面に生じるコケ状の付着物のことです。]

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食事やサプリメントで摂取できます

エリスリトールはを含む食品

○キノコ
○ブドウ
○メロン
○しょうゆ
○みそ

こんな方におすすめ

○虫歯を予防したい方
○口臭が気になる方
○血糖値が気になる方

エリスリトールの研究情報

【1】98名の患者を対象に、キシリトール:エリスリトール=1:1で混ぜたものを1日あたり2.7g の量で64日間与えたところ、歯科プラーク内の病原菌の発育が抑制されたことから、エリスリトールは虫歯予防に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12580357

【2】136名を対象としたコホート研究において、キシリトールとエリスリトールを配合した錠剤を摂取することで歯周病原菌の一つであるミュータンス菌の発育抑制につながったことから、エリスリトールは虫歯予防に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15914983

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参考文献

・日経ヘルス 編 サプリメント大事典 日経BP社

・Mäkinen KK, Isotupa KP, Kivilompolo T, Mäkinen PL, Murtomaa S, Petäjä J, Toivanen J, Söderling E. (2002) “The effect of polyol-combinant saliva stimulants on S. mutans levels in plaque and saliva of patients with mental retardation.” Spec Care Dentist. 2002 Sep-Oct;22(5):187-93.

・Mäkinen KK, Saag M, Isotupa KP, Olak J, Nõmmela R, Söderling E, Mäkinen PL. (2005) “Similarity of the effects of erythritol and xylitol on some risk factors of dental caries.” Caries Res. 2005 May-Jun;39(3):207-15.

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