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作成日 2011年08月21日
更新日 2014年12月05日

グルコサミン

Glucosamine

グルコサミンは軟骨の構成成分のひとつです。軟骨成分を生成する基礎となる成分であるため、関節部分の細胞の新陳代謝に重要な役割を果たしています。コンドロイチンと併用されることも多く、日本や欧米では数多くの臨床試験によって、関節炎や関節症の痛みを軽減し、改善することが報告されています。

グルコサミンの健康効果
◎関節痛を改善する効果
◎軟骨の強度や柔軟性を向上させる効果

目次

グルコサミンとは

● 基本情報
グルコサミンは、軟骨の構成成分であるムコ多糖類[※1]の一種で、糖にアミン[※2]が結びついた成分です。グリコサミノグリカンと総称される分子の主要成分であり、体内の各組織の柔軟性や弾力性に寄与しています。もともと体内で生成され、軟骨、爪、靭帯、心臓弁などに存在していますが、年齢を重ねることで減少することがわかっています。定期的に摂取することで、変形性関節症や関節炎の予防と改善に効果があります。
現在ではサプリメントなどにも配合されており、分子の中に塩酸基があるグルコサミン塩酸塩と、硫酸基があるグルコサミン硫酸塩が使われています。日本では、グルコサミン塩酸塩が、欧米ではグルコサミン硫酸塩が主流です。


●グルコサミンの歴史
グルコサミンは、ヨーロッパでは広く関節炎の治療薬として用いられてきました。その中で1960年代に、ドイツとイタリアで関節炎の治療に効果が期待できることが確認されたと報告されています。
その後も、マウスやニワトリを使った実験研究が行われ、1980年代には人間の変形性関節症への有効性について本格的に臨床試験が実施されるようになりました。
1990年代に入ってからはアメリカでペットや競走馬などへの関節炎治療として使われるようになりました。

●軟骨に働きかけるグルコサミン
関節の軟骨は軟骨細胞[※3]と、その間を埋める細胞の結合組織で構成されています。軟骨は、60~80%が水分で占められています。その他、繊維状たんぱく質コラーゲン、ムコ多糖類のヒアルロン酸コンドロイチン、グルコサミンが主成分です。この中の軟骨細胞は関節軟骨の各成分のいわば製造工場のような役目をし、同時に古くなった成分を分解して関節軟骨内のバランスを保つように働いています。
グルコサミンを摂ることで、吸収され関節の軟骨成分として利用されることが分かっています。

●グルコサミンの役割
グルコサミンはカニやエビなどの甲殻類の外皮に含まれているキチンを加水分解[※4]して得られる成分です。食材だと山芋のネバネバ成分に含まれています。糖質とアミンが結びついた天然のアミノ糖の一種です。グルコサミンには、生体内で骨と骨の接合部分にあたる軟骨(結合組織)の生成を促す働きがあり、軟骨、爪、靭帯、腱、皮膚、心臓弁などに広く存在しています。軟骨を形成している成分として低下した関節の機能を向上させ、痛みの緩和に効果を発揮します。

人間は加齢により、体内でのグルコサミンの生成能力が衰えてきます。そのため、軟骨は関節にかかる体重や重力の衝撃をやわらげる役割も果たせなくなります。そうなると、骨と骨の接合部分にある軟骨が、少しずつ減り始めます。軟骨がすり減ってしまうと、骨と骨が直接すれ合うことになり、骨が変形したり、違和感や痛みを感じたりするようになるのです。これが中高年に多い膝の痛みなどの関節痛です。
グルコサミンは関節と関節との間のクッションの役割を担う軟骨の構成成分のひとつです。グルコサミンを補給することによって軟骨の摩擦が抑えられ、変形関節症の痛みや腫れを軽減し、傷ついた軟骨を修復し再生を促すという効果があります。また、軟骨の分解を防いだり炎症を抑える作用もあります。
スポーツ選手やスポーツに携わる人などは、体の特定の部位に負担をかけることが多くなります。そうすると、同じ部分の軟骨がすり減りやすくなります。加齢によるものだけでなく、スポーツが要因でも軟骨はすり減ります。そのように年齢に関わりなく、軟骨のすり減りにも働きかけるのがグルコサミンです。
グルコサミンは食品には少ししか含まれていないため、食べ物からだけでは十分な量を摂取することが困難です。そのため、サプリメントで補うことが推奨されています。グルコサミンは単独で摂取するよりコンドロイチンと一緒に摂取した方が相乗効果が期待できます。



<豆知識>グルコサミンと適度な運動
膝痛や関節痛を防ぐためには、グルコサミンの摂取とともに、適度な運動も必要です。年齢に関わらず、ウォーキングやストレッチなどを日々の生活に取り入れることが重要です。適度な運動を行うことによって関節を若々しく保つことができます。

[※1:ムコ多糖類とは、細胞と細胞をつなぐ物質のことです。皮膚や関節、内臓などに存在します。]
[※2:アミンとは、アンモニアの水素原子を炭化水素基で置き換えた物質のことです。分子内にNH2を持ちます。]
[※3:軟骨細胞とは、軟骨に存在している細胞のことです。軟骨の構成成分をつくる細胞です。]
[※4:加水分解とは、反応物における水の反応によって、分解物を得ることです。] 

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グルコサミンの効果

人間の体には、140以上もの関節があるといわれています。関節の周囲には関節包[※5]という膜で覆われています。その内側にはさらに滑膜[※6]という膜があり、中は関節液[※7]で満ちています。軟骨も滑膜の内部に位置しますから、周囲を関節液に囲まれています。関節液と軟骨の関係は、水の中に入れたスポンジと似ています。スポンジである軟骨がすり減ったり、変質してもろくなったりすると、関節液を含んでクッションの役割を果たすことができなくなり、結果として関節痛や変形性関節症が起こります。グルコサミンは、すり減ったり、成分バランスを崩して変性してしまったりしている軟骨を修復し、変形関節症などを改善する効果があります。


●関節痛を改善する効果
グルコサミンを補給することによって軟骨の摩擦が抑制され、関節痛や変形関節症の痛みや腫れを改善し、傷ついた軟骨を修復し再生を促すという効果があります。歩行の際の膝の痛みも緩和され、スムーズな歩行へと改善されます。
グルコサミンは、軟骨に働きかけ、関節部分の細胞の新陳代謝を活発にし、軟骨のクッションに当たる部分を修復するので様々な部位の炎症性関節炎や痛みを改善する効果があります。【1】【2】【5】【6】【7】

●軟骨の強度や柔軟性を向上させる効果
軟骨はスムーズな動きを保ち、衝撃から守ってくれます。しかし、スポーツ中は同じ動きを繰り返すことで、特定の部位にいつもより大きな負荷がかかり、すり減りやすくなります。そのため、スポーツをしている方は日頃から、積極的にグルコサミンを補給し、軟骨を強化する必要があります。
スポーツをしている際の素早い動き、運動中のパフォーマンスを応援します。

●グルコサミンのその他の効果
また、細胞の炎症を抑える作用や血中の血小板の凝集を抑える効果があります。【3】【4】

[※5:関節包とは、滑膜の続きで、緊張または弛緩することができ、関節体の軟骨に覆われた面の近くに固着しています。]
[※6:滑膜(かつまく)とは、関節を構成する要素のひとつで関節包に包まれています。]
[※7:関節液とは、関節を包む関節液膜から分泌する粘液のことです。無色または淡黄色で、関節の運動をなめらかにします。] 

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食事やサプリメントで摂取できます

グルコサミンを含む食品

○やまいも
○ふかひれ
○おくら
○干しエビ

こんな方におすすめ

○膝痛、関節炎、関節痛、変形関節症の方
○スムーズに歩行したい方
○スポーツをしている方

グルコサミンの研究情報

【1】グルコサミンを含む栄養補助食品の変形性膝関節症治療の可能性を検討した研究が行われています。膝変形関節症を持つ40名の日本人被験者を対象に無作為化二重盲検プラセボ対照試験を行いました。1日あたりグルコサミン1200 mg、コンドロイチン60 mgおよびケルセチン配糖体もしくはプラセボを16週間与えました。結果として、日本整形外科学会基準に基づく有効性が示され、II型コラーゲン合成/分解のバランスの改善傾向を示しました。グルコサミン、コンドロイチン、ケルセチン誘導体の組み合わせは変形性膝関節症を軽減することが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21969261

【2】膝関節および腰の変形関節症におけるグルコサミンおよびコンドロイチンの有益性について、無作為二重盲検の試験を行った文献15件を調査することで検討されました。結果から、治療効果がグルコサミンは中程度、コンドロイチンは大程度と認められました。また、疼痛および機能の間には比較的相関関係がありました。このことは、グルコサミンとコンドロイチンに一定の有効性を示し、膝関節および腰の変形関節症に効果がある可能性を示します。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10732937

【3】24名の健常者を対象に2週間1500 mgのグルコサミンおよびセラドリンを与え、血液検査をしました。グルコサミンおよびセラドリンは、アスピリン様作用による血小板凝集を阻害する可能性が示唆されました。この結果から、グルコサミンおよびセラドリンの持つ抗血小板効果によって、血栓障害を改善することが考えられます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20218092

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参考文献

・蒲原聖可 サプリメント事典 平凡社

・中村丁次監修 最新版からだに効く栄養成分バイブル 主婦と生活社

・原山 建郎 著 久郷 晴彦監修 最新・最強のサプリメント大事典 昭文社

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