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わかさの秘密トップ > 成分情報 > メリンジョ

作成日 2013年08月23日
更新日 2013年08月23日

メリンジョ

gnemon tree
ユミズルノキ
Genetum gnemon Linn

メリンジョは、インドネシア原産の植物で、果実にレスベラトロール類を豊富に含むとして、近年注目を浴びています。メリンジョには、老化を防ぐ効果、美肌・美肌効果の他、抗酸化作用を持つと期待されています。

メリンジョの健康効果
◎老化を防ぐ効果
◎美肌・美白効果
◎抗菌効果

目次

メリンジョとは?

●基本情報
メリンジョは、インドネシア原産のグネツム科の植物で、樹高は約20 mにもなります。東南アジアでは果樹園や庭先で広く栽培されており、メリンジョの実や種、葉や花は野菜として利用されています。
メリンジョは、イチョウと同じ雌雄異株[※1]の裸子植物です。通常裸子植物は風が花粉を運んで受粉するのに対し、メリンジョは花粉を昆虫が運び受粉することが特徴です。そのため夜行性のメイ蛾やシャク蛾などの昆虫が、メリンジョの甘い匂いに誘われて、雌雄の区別なく訪問し受粉滴を吸ってまわります。この時雄花を訪れた蛾の口には、たくさんの花粉が付着して、これが雌株に運ばれ、受粉が行われます。
メリンジョの葉は、幅3 cm、長さ10 cm程度の濃い緑色で、その二つの葉が茎にそって対称的に生えます。果実は、成熟すると黄やオレンジ、ピンク色になり、楕円形で長さが1~3 cmになります。果実の中には大きな種子が1つ入っています。メリンジョの果実は5月~7月、10月~12月の1年に2回収穫され、つぶして油で揚げたり、煎餅にして食べたりします。種子はつぶしてウンピンとよばれるチップスになり、インドネシアでは、おやつとして親しまれています。
また若葉や花はそのまま生野菜として、スープに入れて食べます。
メリンジョの種子はポリフェノール類やたんぱく質など、栄養が豊富に含まれています。さらに接ぎ木で簡単に増やせることから、食糧不足に苦しむ人々を救えると期待されています。
さらに近年、メリンジョにポリフェノール成分のレスベラトロール類が含まれていることが発見され、注目が集まっています。

●メリンジョに含まれる成分
メリンジョの種子には、炭水化物やたんぱく質、フラボノイドやレスベラトロール類などのポリフェノールなどの栄養が豊富に含まれています。レスベラトロールは赤ワインやサンタベリーに含まれているとして注目の成分です。メリンジョにはレスベラトロールが2個重合したレスベラトロール二量体グネチンCが多く含まれ、他に含まれるレスベラトロールと含めて、レスベラトロール類と呼ばれ、注目されています。

<豆知識>生命の樹と呼ばれるメリンジョ
ボルネオ島の内陸に4000km以上入った深い森に住む原住民の間で、メリンジョは「生命の樹」と呼ばれ、代々語り継がれてきました。この地域に代々伝わる神話が関わっています。
昔、人間が森に住んでいた頃、たくさんの動物達と仲良く暮らしていました。しかしある日人間が動物を捕えて食べてしまったり、森の果実を自分たちのものにしようとしたりしました。さらに食料をめぐって人間同士が争うようになりました。そんなある日、南の国から一人の王様が、小さな姫を連れて、ガルーダ[※2]を従えて島に渡ってきます。しかし姫は、蛇に噛まれて急死してしまいます。悲しんだ王様の言いつけで、ガルーダはその蛇を襲って食べてしまいました。その食べ残しの三つの玉を王様が姫の墓に供えると、そこからたくさんの実がなる大木が育ちました。人々はその実を食べると元気が湧き出て、その葉を食べると心が静まるような気がしたそうです。それから人々は、この木を王様が死んでからも「生命の樹」と呼んで、大事に育てるようになったそうです。そして、いまでもインドネシアでは、メリンジョの木を育て、その実や種を大切な食料としています。

[※1:雌雄異株とは、植物の種で雌花をつける株と雄花をつける株の区別がある植物のことです。]
[※2:ガルーダとは、インドネシアの神話上の鳥で、インドネシアの国章にもなっています。]

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メリンジョの効果

●老化を防ぐ効果
メリンジョにはレスベラトロール類のグネチンCが含まれています。
グネチンCはブドウやサンタベリーに含まれているレスベラトロールが二つ重合したもので、二量体とよばれています。レスベラトロールは、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子[※3]を活性化させる働きがあるといわれており、レスベラトロール二量体のグネチンCも同様のはたらきが期待されています。【2】【3】【4】【5】【6】

●美白効果
メリンジョに含まれるレスベラトロール類グネチンCは美白効果が期待されています。肌のシミやくすみ、そばかすの原因となるメラニン色素を生み出すチロシナーゼ[※4]という酵素に直接働きかけることで、メラニンの生成を抑制します。肌の色素沈着を防ぎ、さらに沈着した色素を薄くする効果も報告されており、透明感のある肌に導く効果が期待されています【8】

●抗菌効果
メリンジョは、食中毒の原因菌である大腸菌、ウェルシュ菌や枯草菌、アオカビなどの増殖を抑える効果を持つことから、抗菌作用を持つと考えられています。【1】【7】

[※3:サーチュイン遺伝子とは、遺伝子の一種で、長寿遺伝子とも呼ばれています。サーチュイン遺伝子が活性化することで、サーチュインという酵素が活発化し、細胞寿命の調節を行うことができます。]
[※4:チロシナーゼとは、アミノ酸であるチロシンを酸化して、メラニンをつくる酵素のことです。この酵素を阻害することにより、メラニンの生成をくいとめ美白効果が働きます。]

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メリンジョは食事やサプリメントから摂取できます

こんな方におすすめ

○老化を防ぎたい方
○生活習慣病を予防したい方
○美肌を目指したい方

メリンジョの研究情報

【1】メリンジョの中に含有されているグネチンCは、アスコルビン酸やトコフェノールの1.5倍のDPPHラジカル除去能力を示しました。また、悪玉菌であるウェルッシュ菌の増殖を抑制することが分かりました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009563564

【2】サーチュイン遺伝子を活性化することで、DNAの修復や代謝調節、神経の保護などが期待されます。メリンジョに含まれているレスベラトロールはサーチュイン遺伝子を活性化させることで、生体内で肥満の治療や心機能の問題、また加齢に伴う症状に役立ちます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22730114

【3】豚の網膜の細動脈にレスベラトロールを投与すると、血管拡張作用が確認されました。レスベラトロールは、血管内皮細胞に働きかけ、血管拡張物質NO(一酸化窒素)を増加させ、血管平滑筋に直接働きかけ血管を拡張させることがわかりました。メリンジョはレスベラトロール類を含むことから、上記のはたらきが期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17724212

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参考文献

・朝日新聞出版局 朝日百科植物の世界11 朝日新聞社

・Villalba JM, Alcaín FJ. (2012) “Sirtuin activators and inhibitors.” Biofactors. 2012 Sep-Oct;38(5):349-59. doi: 10.1002/biof.1032. Epub 2012 Jun 25.

・Nagaoka T, Hein TW, Yoshida A, Kuo L. (2007) “Resveratrol, a component of red wine, elicits dilation of isolated porcine retinal arterioles: role of nitric oxide and potassium channels.” Invest Ophthalmol Vis Sci. 2007 Sep;48(9):4232-9.

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