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作成日 2011年10月30日
更新日 2016年03月02日

ピーマン

bell pepper
アマトウガラシ

ピーマンは、とうがらしの仲間で緑色の野菜です。緑色のピーマンは未熟果で完熟すると黄色や赤色に変わります。日本では、第二次世界大戦後に消費が急増しました。
ビタミンCと葉緑素が豊富に含まれており、美容や健康にとても良い食品です。

ピーマンの健康効果
◎美肌効果
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◎生活習慣病の予防・改善効果
◎動脈硬化を予防する効果
◎免疫力を高める効果
◎疲労回復効果
◎肥満を予防する効果

目次

ピーマンとは

●基本情報
ピーマンは、ナス科トウガラシ属の野菜です。原産地は熱帯アメリカで熱帯では多年草[※1]、温帯では一年草[※2]になる野菜です。ピーマンの名は、とうがらしを意味するフランス語のピーマン(piment)に由来しています。
ピーマンは、とうがらしの仲間で、とうがらしを品種改良して辛みをなくした種類です。ピーマンに多く含まれているビタミンCは過熱しても失われにくいのが特徴です。私たちが普段よく目にする緑色のピーマンは未熟果で、完熟すると黄色や赤色に変わります。緑ピーマンは緑色の天然色素である葉緑素(クロロフィル)が豊富に含まれており、強い抗酸化作用を持ちます。また、胃腸の中の老廃物を排出するデトックス効果も期待できます。
ピーマンとよく似た姿のパプリカは、ピーマンと同じくとうがらしの仲間ですが大型、肉厚で、ピーマンとは別の品種です。代表的な種類として、最も一般的に出回っているのは、中型で未熟果の緑色のピーマンです。

●ピーマンの歴史
ピーマンは15世紀の終わりにコロンブスがヨーロッパへ持ち帰り、世界中に広がったといわれています。日本へは徳川時代に渡来しましたが、この時は辛味種のとうがらしが渡来し、甘味種のピーマンが渡来したのは明治時代の初期でした。当時はそれほど普及していませんでしたが第二次世界大戦後になって生活の洋風化とともにピーマンの消費が急増し、1964年からとうがらしとは別にピーマンの名で農林統計に記載されるようになりました。

●ピーマンの生産地
ピーマンの主産地は、茨城県、宮崎県、岩手県です。露地栽培の旬は7月~8月ですが、施設栽培により、周年安定して供給されます。オランダ、韓国、ニュージーランドが主な輸入先です。

●ピーマンに含まれる成分と性質
ピーマンには、ビタミンAβ-カロテン)やビタミンCが豊富に含まれています。ピーマン100gにはビタミンCが約80㎎含まれ、これだけの量を食べると1日のビタミンCの必要量がほぼカバーできます。また、毛細血管を丈夫にする働きがあるビタミンPは、壊れやすい性質のビタミンCを熱や酸化から守ってくれるうえに、その働きをサポートしています。ビタミンPは、水溶性なので茹ですぎたり、水に長時間さらす調理などは避けます。またピーマンは、相性の良い油と調理することで、β-カロテンの吸収力がアップします。
その他にもクロロフィルという緑色の色素の抗酸化作用やガン予防効果がある成分や、カプサイシンという脂肪燃焼効果が期待できる辛味成分、ピーマン独特の香り成分ピラジンも含まれています。

●ピーマンの選び方
ピーマンが悪くなるのはへたからなので、へたの切り口が新鮮で、黒ずんでいないものが良いです。表面はツヤと弾力があり、色鮮やかなものがよく、斑点やキズがあるものは避けてください。

●ピーマンの賢い保存法
1つずつ水をふいてポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存すれば一週間はもちます。ただし、袋の中に1つでも痛んだピーマンがあると、残りのピーマンも痛みやすくなるので、注意が必要です。冷凍保存する場合は、ピーマンのへたとわたを除いて細切りにし、金属のトレイなどに広げてラップをかけ、冷凍します。炒めものや煮物などに凍ったまま加えて調理できます。

[※1:多年草とは、茎の一部、地下茎、根などが枯れずに残り、複数年に渡って生存する植物のことです。]
[※2:一年草とは、種をまいてから一年以内に発芽・生長・開花・結実・枯死する草のことです。]

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ピーマンの効果

●美肌効果
ビタミンCはコラーゲンの生成を促進し、美肌効果が期待できます。ピーマンにはビタミンCが、トマトの5倍も含まれており、一緒に含まれるビタミンPの力で安定的になっていることが特徴です。ビタミンCは肌のハリと弾力を保つコラーゲンの生成をサポートする他にも、メラニン色素を作りだすチロシナーゼの働きを阻害するのでシミ予防にも有効ですし、皮膚の抵抗力を強める働きもあります。


●生活習慣病の予防・改善効果
ピーマンの香り成分ピラジンには、血液が固まるのを予防する働きがあり、血液をさらさらにします。ビタミンPは毛細血管を丈夫にし、血流をサポートします。豊富に含まれるビタミンAやビタミンEは抗酸化ビタミンとして血管のサビつきやコレステロールが酸化して血管内にこびりついてしまうことを防ぎます。ピーマンに含まれる豊富な葉緑素(クロロフィル)、食物繊維は不要なコレステロールを排出してくれます。これらにより血管の健康を守り、動脈硬化や血栓ができてしまうことによる脳梗塞や心筋梗塞、高血圧などの生活習慣病を予防します。【1】
●免疫力を高める効果
ビタミンAには粘膜や皮膚の調子を整えて体の抵抗力を高める働きが知られています。また、ビタミンCも体の免疫力を高める作用が知られています。また、辛味成分のカプサイシンは、血行を促進し、老廃物を排出させることによって疲れをためにくく、疲労回復や風邪予防に有効です。
●肥満を予防する効果
ピーマンには、とうがらしと同じカプサイシンという辛味成分が含まれています。カプサイシンには体内脂肪を燃焼させてエネルギー消費を促進する作用があるため、肥満を防ぎ、ダイエットにも効果があります。【1】



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ピーマンはこんな方におすすめ

○美肌を目指したい方
○免疫力を向上させたい方
○疲労を回復したい方
○生活習慣病を予防したい方
○肥満を防ぎたい方

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ピーマンの研究情報

【1】カプサイシンの摂取は満腹感および熱産生を高めることが分かっています。30名(BMI 23.8)を対象に、カプサイシンおよび昼食、またはカプサイシンなしの昼食をあたえ、腸由来ホルモン(GLP-1, グレリン, およびPYY)、エネルギー消費量(EE)、基質の酸化および満腹に関する、カプサイシンを含有している昼食の急性影響を調べました。その結果、GLP-1を高め、グレリンが低下する傾向がありました。カプサイシンを豊富に含むピーマンは、食欲を抑制し、肥満や生活習慣病予防効果を持つと期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19238310

【2】カプシノイド(非刺激性カプシン)は、褐色脂肪細胞(BAT)の熱産生、全身エネルギーの消費を促進することが知られています。8名の健康な男性に寒冷暴露(19℃)を2時間行った後、カプシノイド9mgを経口摂取させたところ、BAT陽性部位では、15.2±2.6kJ/h上昇し、BAT陰性部位では1.7±3.8kJ/hの上昇しました。カプシノイドを豊富に含むピーマンは、エネルギー産生を促進し、疲労改善効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19966466

【3】野菜24種類についてDPPHラジカル消去能を測定した結果、抗酸化力が高かったのは赤ピーマンであり、次いで黄ピーマンであったことから、ピーマンは抗酸化力に優れている食品であると期待されています。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004677813

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参考文献

・小崎格監修 花図鑑 野菜 草士出版

・則岡孝子著 あなたに必要な栄養成分と食べ物 河出書房新社

・蔵敏則著 食材図典 小学館

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