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わかさの秘密トップ > 成分情報 > レモンバーム

作成日 2011年08月26日
更新日 2013年03月29日

レモンバーム

lemon balm
メリッサ コウスイハッカ セイヨウヤマハッカ

レモンバームはシソ科のハーブでレモンに似た香りがし、メリッサともいわれています。ストレスに起因する症状の緩和に役立ち、古くから長寿のハーブといわれています。
近年の研究ではアルツハイマーの予防や、放射線の防御にも効果が期待できることが明らかになっています。

レモンバームの健康効果
◎精神を安定させる効果
◎消化を促進する効果
◎風邪の症状を緩和する効果
◎放射線から身を守る効果
◎抗菌・抗ウイルス効果    

目次

レモンバームとは


●基本情報
レモンバームはシソ科の多年草[※1]ハーブで、レモンに似た良い香りを持つミントの仲間です。レモンバームのミントグリーンのハート型の葉はふちが鋸歯(のこぎりの歯のような形)状、先端が波状になっています。晩夏に小さな白い花を咲かせます。葉は綿毛で覆われており、レモンに似た香りが最も良い、花が咲く時期に摘み取られます。30㎝~90㎝の高さに育ちます。
葉の部分を使用することが多く、主要な成分として、精油成分、タンニン類、フェノール酸、ロスマリン酸などが含まれます。レモンバームには精神の高ぶりを鎮め、頭痛や腹痛などの痛みをやわらげる働きがあります。最近の研究では、アルツハイマーの予防や放射線防御の効果が期待できるといった実証的研究もなされています。

●レモンバームの歴史
レモンバームの原産地は南ヨーロッパです。古代ギリシャ・ローマの時代から価値のあるメディカルハーブとして重視されてきました。レモンバームをワインに漬け込んで、内用や外用で用いた記録が残っています。ルネサンス期の医者であるパラケルススは、レモンバームのことを「不老不死の万能薬」と呼んでおり、葉はハートの形をしていることから心臓の病に効くと信じられていました。現在では南ヨーロッパ、ドイツ、アジアを含む多くの地域で栽培されています。

●レモンバームに含まれる成分と性質
レモンバームは精油成分が含まれており、シトロネラールやシトラールが知られています。神経を落ち着かせ、気分を高めます。シトラールは、防臭剤、軟膏、殺虫剤に香りをつけるためにも使われています。その他にもタンニン類、フェノール酸などが含まれます。

●食品としてのレモンバームの使い方
フレッシュレモンバームを買うときは、茎や葉がしっかりしていて、黒い斑点がないことを確かめてください。レモンバームは生でも、ドライハーブとしても使えます。特に刺激の強い食べ物とよく合うといわれています。レモンバームの香りは揮発しやすいため、料理の直前に加えるようにすると、よりおいしくいただけます。
レモンバームティーは頭痛を軽くし、胃の不調、神経のイライラ、めまいをなくすといわれています。食後のレモンバームティーはガスがたまってお腹が張ることや、激しい腹痛を軽くします。
レモンバームはレモンのようにさわやかで、酸味はなくすっきりした味わいです

[※1:多年草とは、茎の一部、地下茎、根などが枯れずに残り、複数年にわたって生存する草のことです。]

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レモンバームの効果

●精神を安定させる効果
レモンバームの精油成分がイライラや興奮を落ち着かせます。気分を鎮静させ、心を穏やかにし、抑うつ症を好転させます。ヒステリーやパニック、神経の緊張による不眠などに効果を発揮します。

●消化を促進する効果
レモンバームは消化を促す効果があります。レモンバームの苦味成分が肝臓や胆嚢に作用し、消化吸収を助けます。レモンバームティーは食後の摂取が良いとされています。
また、腸にガスがたまる不調にも良いとされています。

●風邪の症状を緩和する効果
レモンバーム油は緩和な発汗作用もあり、風邪の症状の緩和に有効です。風邪や流感、せきなどの感染症の優れた治療薬となります。【1】
レモンバームは気管支の痙攣を静める効果も発揮し、喘息や気管支炎にも有効性を示します。

●放射線から身を守る効果
レモンバームエキスを飲用することで、酸化ストレスとDNA損傷の状況を顕著に改善することができるという実験結果が確認されています。
放射線科で働くスタッフを対象にレモンバームの浸出液を服用した期間の前後で検査を行った実験があります。服用期間の前後で血液中のカタラーゼ、SOD酵素及びグルタチオンペルオキシダーゼのレベルが顕著に改善しました。また、血液中のDNA損傷が抑えられ、過酸化脂質[※2]のレベルが明らかに低下したことがわかりました。【2】

●抗菌・抗ウイルス効果
抗菌、抗ウイルス作用があり、口唇ヘルペスに良いとされています。【3】

[※2:過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪などの脂質が活性酸素によって酸化されたものの総称です。]     
        

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レモンバームは食事やサプリメントから摂取できます

こんな方におすすめ

○心を落ち着かせたい方
○うつ状態の方
○消化を促進したい方
○体調を整えたい方    

レモンバームの研究情報

【1】精油50種類、オレオレジン24種類について咽頭上気道細菌に対して抗菌試験を行いました。そのうち、レモンバーム精油は主要な成分ゲラニルアセテート、メチルアセテート、αテルピニルアセテートは上気道微生物に対して有効な抗菌性成分となったことから、レモンバームは風邪予防に役立つと考えられています。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007367250

【2】放射線科タッフ55名を対象に、レモンバームを1日あたり1.5g/100mLの量で1日2回、30日間飲用させたところ、カタラーゼ、SOD、グルタチオンペルオキシダーゼの活性は上昇し、血中のDNAダメージ、ミエロペルオキシダーゼ、脂質過酸化は減少していました。レモンバームは、放射線によるダメージを軽減するはたらきを持つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20858648

【3】口腔ヘルペス患者にレモンバーム抽出物1%入りのリップクリームを塗布したところ、回復期間が短縮し、感染部位の拡大を防ぎ、症状の再発を軽減したことから、レモンバームは抗菌作用を持つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10589440

http://wakasanohimitsu.jp/seibun/entry_689/

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参考文献

・清水俊雄 機能性食品素材便覧 特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで 薬事日報社

・本多京子 食の医学館 小学館

・ローズマリー グラッドスター著 ストレスに効くハーブガイド [単行本]  フレグランスジャーナル社

http://wakasanohimitsu.jp/seibun/entry_690/

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