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作成日 2011年08月24日
更新日 2013年03月27日

Nアセチルグルコサミン

N-acetyl glucosamine
NAG

Nアセチルグルコサミンとは、天然型グルコサミンとも呼ばれるアミノ糖という単糖類のひとつです。
人の体には肌や関節部分の軟骨、目などに多く存在しています。
肌のうるおいを保つヒアルロン酸の生成を促す効果や関節痛を緩和させる効果があります。

Nアセチルグルコサミンの健康効果
◎美肌効果
◎関節痛の症状を緩和する効果

目次

Nアセチルグルコサミンとは

●基本情報
Nアセチルグルコサミンとは、天然型グルコサミンとも呼ばれるアミノ糖で、これ以上分解することができない糖の形である単糖類のひとつです。グルコサミンをアセチル化[※1]させたり、キチンを塩酸で加水分解[※2]して分離させることなどで得られます。
人の体には、肌や関節部分の軟骨や関節液[※3]、目、脳などに多く存在しています。ヒアルロン酸のもととなる成分なので、摂取することで軟骨の修復や肌のうるおいを保つ効果があります。

●Nアセチルグルコサミンの歴史
Nアセチルグルコサミンは2000年頃に行われた研究から、腸で吸収された後に様々な組織へ利用される割合がグルコサミンと比べて高いことが分かり、注目を集めています。
Nアセチルグルコサミンは分子構造の違いから、一般的なグルコサミンと区別して名付けられました。
Nアセチルグルコサミンは、グルコサミンのアミノ基(NH2)がアセチル化(COCH3)されたことを意味しています。製法は、一般的なグルコサミ ンよりも精製に手間がかかりますが、体内のものと同じ構造をしているため、摂取した後多様な組織へ効率よく利用できると注目されています。

●Nアセチルグルコサミンを含む食品
Nアセチルグルコサミンはカニの甲羅やエビの殻といった甲殻類の殻、チーズ、キノコ類などに含まれます。
甲殻類の殻の主成分はNアセチルグルコサミンが鎖状に長くつながった構造をもつキチンとして存在しています。

●Nアセチルグルコサミンの過剰症・欠乏症
Nアセチルグルコサミンは、肌のうるおいを保ったり関節や軟骨の生成を促すヒアルロン酸のもととなる成分です。そのため、Nアセチルグルコサミンが不足すると乾燥肌や関節の痛みを引き起こすことが考えられます。
一方で、Nアセチルグルコサミンはヨウ素や魚介類に過敏な方にアレルギーが出ることがあります。また、血糖値[※4]を上げ、血糖値を下げる薬の効果を弱める恐れがあります。糖尿病[※5]の場合には医師へ相談することが好ましいです。

<豆知識>Nアセチルグルコサミンとグルコサミン
Nアセチルグルコサミンはもともと体内に存在する形なので、摂取した後そのまま利用することができます。それに対し、グルコサミンは腸で吸収された後、体内と同じ形のNアセチルグルコサミンに変換しなければならず、その過程で多くの量のグルコサミンが体外に排出されてしまいます。Nアセチルグルコサミンは体内で直接利用されるため効率が良いといえます。

[※1:アセチル化とは、有機化合物中にアセチル基が導入される反応のことです。]
[※2:加水分解とは、反応物における水の反応によって、分解物を得ることです。]
[※3:関節液とは、関節を包む関節液膜から分泌する粘液のことです。無色または淡黄色で、関節の運動をなめらかにします。]
[※4:血糖値とは、血液中にブドウ糖がどれくらいあるのかを示すものです。ブドウ糖が血液中にあふれてしまうと血糖値が高くなります。]
[※5:糖尿病とは、インスリンの不足などによって糖代謝がうまくいかなくなる病気です。もともとインスリンが不足している場合と、年齢や生活習慣によってインスリンが不足していく場合があります。]

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Nアセチルグルコサミンの効果

●美肌効果
Nアセチルグルコサミンは、肌や関節に多く含まれるヒアルロン酸の元となる成分です。ヒアルロン酸は1g
あたり6ℓの水分を保持する性質があるため、肌のうるおいを保持する効果があります。研究では、Nアセチルグルコサミン配合のサプリメントを摂取すると肌の乾燥の緩和や肌の保水量の増加、油分量の減少といった効果があると報告されています。肌の老化は、年齢を重ねることで起こるヒアルロン酸の減少が原因のひとつです。Nアセチルグルコサミンはヒアルロン酸の生成を促し、肌の滑らかさを保つ効果があります。【1】

●関節痛の症状を緩和する効果
Nアセチルグルコサミンには、コンドロイチンの生成を促す効果があります。コンドロイチンは関節や軟骨を構成する成分のひとつで、体をスムーズに動かすには必要不可欠です。年齢を重ねると体内で生成されにくくなり、関節の痛みを引き起こす原因になります。Nアセチルグルコサミンはコンドロイチンの生成に働きかけ、摩擦から骨を保護する役割をもつ軟骨の修復や関節液の生成を促すことにつながります。また、変形性ひざ関節症の治療に効果があると報告されています。【2】

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Nアセチルグルコサミンは食事やサプリメントで摂取できます

Nアセチルグルコサミンを含む食品

○カニの甲羅
○エビの殻
○チーズ
○キノコ

こんな方におすすめ

○乾燥肌・肌荒れでお悩みの方
○関節痛を緩和したい方

Nアセチルグルコサミンの研究情報

【1】乾燥肌で肌荒れ傾向の女性22名を対象に、N-アセチルグルコサミを1日あたり1,000mg の量で8週間摂取させたところ、乾燥肌が改善したことから、N-アセチルグルコサミンは美肌効果が期待されています。

【2】変形性膝関節症患者31名を対象に、Nーアセチルグルコサミンを1,000 mg含む飲料を8週間、毎日摂取させたところ、疼痛・階段昇降能・圧痛に改善が見られました。N-アセチルグルコサミンは関節痛予防効果が期待されています。 

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参考文献

・日本医師会、日本薬剤師会、日本歯科医師会監修 健康食品・サプリメント〔成分〕のすべて 日本健康食品・サプリメント情報センター

・則岡孝子監修 栄養成分の事典 新星出版社

・梶本修身、大磯直毅、又平芳春、菊池数晃、高橋丈生 (2000) “N-アセチルグルコサミン配合食品における美肌効果の臨床的検討 3次元的画像解析による客観的評価” 新薬と臨床. 2000; 49(5):539-48

・梶本修身、又平芳春、菊地数晃、坂本朱子、梶谷祐三 (2003) “天然型Nアセチルグルコサミン含有ミルクの変形性膝関節症に対する治療効果” 新薬と臨床. 2003; 52(3):301-12 

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