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作成日 2011年10月13日
更新日 2014年05月21日

プエラリアミリフィカ

kwao keur
ガウクルア
Pueraria mirifica

プエラリアミリフィカはタイやミャンマーで自生するマメ科クズ属の植物で、“若返りの薬”として知られています。根が大きな塊状になることが特徴です。女性ホルモンに似た働きを持っているため、美肌効果や更年期障害の症状改善の効果が期待できます。

プエラリアミリフィカの健康効果
◎美肌効果
◎バストアップ効果
◎更年期障害の症状を改善する効果
◎生活習慣病の予防・改善効果

目次

プエラリアミリフィカとは

●基本情報
プエラリアミリフィカは、タイやミャンマーの北部に自生するマメ科クズ属の植物です。また、日本でよく食べられる葛の近縁種でもあります。根が大きな塊状になるのが特徴で、この塊根は現地では“若返りの薬”として知られています。タイではシロガウクルアと呼ばれており、ガウクルアには他にもアカガウクルアやクロガウクルアなどの種類があります。タイの伝統医療で、更年期の女性に対する強壮剤として、ハーブと組み合わせて利用されており、近年ではバストアップや美肌効果を目的としても注目されています。

●プエラリアミリフィカの歴史
プエラリアミリフィカに若返りの効果があることは、1932年にカールによって世の中に広められました。1939年には、ヴァンタがプエラリアミリフィカにエストロゲン[※1]が含まれていることを証明しました。その当時はまだプエラリアミリフィカという呼び名はなく、ガウクルアと呼ばれていました。1940年にバテナントが行った調査では、当時エストロゲンを豊富に含むとされていた植物のアカツメクサよりも100倍のエストロゲン活動行うといった報告もされています。
さらに、調査が進むにつれ、タイでガルクルアとは塊状の根を持ったいくつかの植物に対して使われているということが分かりました。そこで、この若返りの効果が期待できるガウクルアをラクシュナカラ・カシェムサンタ、カシン・スヴァタバンドゥ、エアリー・ショウの3名によって“プエラリアミリフィカ”と名づけられました。


●プエラリアミリフィカを摂取する際の注意点
プエラリアミリフィカは、摂取することで問題となる健康被害や副作用は知られていません。しかし、強い女性ホルモン様物質[※3]を持っている可能性があるため、体調を見ながら摂取する必要があります。特に、妊娠中・授乳中の方は過剰摂取を控える必要があります。

●プエラリアミリフィカの働き
プエラリアミリフィカには、女性ホルモンに似た植物エストロゲン[※2]、イソフラボン類が存在し、女性ホルモンであるエストロゲン活性を持っていることが研究によりわかっています。
イソフラボン類では、よく知られている大豆イソフラボンは、主にダイゼインやゲニステインの2種類で構成されています。一方プエラリアミリフィカは、2000年に千葉大学とタイのチュラロンコン大学との共同研究により9種類のイソフラボン類が存在することがわかっています。

[※1:エストロゲンとは、女性ホルモンの一種で、卵胞や黄体から分泌される女性らしい体つきを促進するホルモンのことです。]
[※2:植物エストロゲンとは、女性ホルモンであるエストロゲンと同様の働きをする植物成分のことです。代表的な植物エストロゲンとして、大豆に含まれている大豆イソフラボンや亜麻種子に含まれている亜麻リグナンなどがあり、女性の更年期障害特有のほてりなどの諸症状の軽減や、閉経後の骨粗しょう症の予防などに効果があるといわれています。]
[※3:女性ホルモン様物質とは、女性ホルモンと似た働きを行う物質です。]

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プエラリアミリフィカの効果

プエラリアミリフィカには女性ホルモンに似た植物エストロゲンのイソフラボン類が豊富に含まれています。イソフラボンは女性ホルモンの働きを補ってくれるため、以下のような効果が期待できます。

●美肌効果
プエラリアミリフィカには美肌効果があると考えられます。タイでは伝統的に年老いた男女を若返らせる効果があるといわれており、伝統医療では、女性の美しさを増すハーブとしても利用されていました。女性ホルモンは、女性らしい体を保つためにとても重要な働きをします。女性ホルモンが減少すると、お肌にハリやツヤがなくなったり、たるみの原因となる場合もあります。女性ホルモンに似た働きを持つプエラリアミリフィカを摂取することでこうした不調の緩和が期待できます。

●バストアップ効果
プエラリアミリフィカには、バストアップ効果があります。女性ホルモンには女性の第二次性徴を促す作用があり、女性ホルモンに似た働きを持つプエラリアミフリフィカにも同様の効果が期待できます。
P.M.F.ビショップ博士らによる研究では無月経の女性10名を対象に、プエラリアミリフィカから採取した成分を0.1mg投与したところ4回の投与により胸の張りや柔和感が増したという結果が出ています。

●更年期障害の症状を改善する効果
更年期障害[※4]は女性ホルモンが減少する閉経期前後の女性に見られる自律神経失調症[※5]の一種です。ホルモンバランスが乱れることで顔のほてりや頭痛、動悸、冷え、発汗などの身体的な症状やイライラや感情の起伏が激しくなるといった精神的な症状など様々な不定愁訴[※6]が現れます。
更年期障害は女性ホルモンのエストロゲンの減少が一因といわれています。プエアラリアミリフィカに含まれるエストロゲンやイソフラボン類が女性ホルモンの働きを補うため、更年期障害の症状を改善する効果が期待できます。
研究によると、更年期[※7]の女性37名に1日当たり50~100mgのプエラリアミリフィカを6ヵ月投与したところ更年期不定愁訴の低下や血中の女性ホルモンの数値にも変化が見られたという結果が出ています。【1】【2】【3】



●生活習慣病の予防・改善効果
エストロゲンには骨量を維持したり、血中コレステロール値を下げる働きがあります。そのため、更年期になると骨量の減少による骨粗しょう症[※8]や太りやすくなるなどの生活習慣病[※9]のリスクが高まるといった弊害があります。閉経後の女性19名を対象にプエラリアミリフィカを2ヵ月間投与したところ、投与前に比べ血中の善玉(HDL)コレステロール[※10]の増加や悪玉(LDL)コレステロール[※11]の低下が見られたという研究結果も出ています。
この結果からもプエラリアミリフィカには、更年期による生活習慣病の予防効果が期待できます。【4】

<豆知識>男性にも起こる更年期障害
更年期障害と聞くと女性特有の症状と思いがちですが、実は男性も40~50歳にかけて性ホルモンの分泌が減少します。これにより、ホルモンバランスが乱れると、性欲の減少や不眠、うつ状態になるといった精神的な症状も見られることがあります。男性ホルモンの生成に関わるビタミンEやナイアシンなどの栄養を補うことで症状の緩和が期待できます。

[※4:更年期障害とは、40歳代から60歳代の女性に起こりやすい症状です。女性ホルモンのバランスが乱れることによって、動悸、ほてり、イライラなどの症状が現れます。]
[※5:自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経のバランスが崩れた場合に起こる頭痛や冷え症、疲労感などの症状の総称です。]
[※6:不定愁訴とは、疲労感やのぼせ、動悸などの体のどこが悪いのかはっきりしない訴えで、検査をしてもどこが悪いのかはっきりしないものを指します。]
[※7:更年期とは、閉経年齢の前後約10年間を表します。平均的な閉経年齢は50歳前後といわれているため、40~60歳前後の期間が更年期にあたります。]
[※8:骨粗しょう症とは、骨からカルシウムが極度に減少することで、骨の内部がスカスカになった症状であり、非常に骨折しやすくなることで知られています。高齢者に多い症状で、日本では約1000万人の患者がいるといわれており、高齢者が寝たきりになる原因のひとつです。]
[※9:生活習慣病とは、病気の発症に、日頃の生活習慣が深く関わっているとされる病気の総称です。糖尿病、脳卒中、脂質異常症、心臓病、高血圧、肥満などが挙げられます。]
[※10:善玉(HDL)コレステロールとは、血管壁に溜まった余分なコレステロールを抜き取って、肝臓に運ぶ機能がある物質です。動脈硬化などを防ぐ役割があります。]
[※11:悪玉(LDL)コレステロールとは、肝臓から血管にコレステロールを運ぶ機能を持った物質です。悪玉(LDL)コレステロール値が高くなると、動脈硬化の原因になるといわれています。]

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プエラリアミリフィカはこんな方におすすめ

○美肌を目指したい方
○肌のハリや弾力を保ちたい方
○女性らしさを維持したい方
○女性特有の病気(更年期、生理不順など)が気になる方

プエラリアミリフィカの研究情報

【1】閉経後女性71名を対象に、プエラリアミリフィカを20, 30, 50mg の量で24週間摂取させたところ、エストロゲン様作用が見られ、膣の乾燥症状の改善が見られたことから、プエラリアミリフィカは更年期障害緩和に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17415017

【2】閉経後女性71名を対象に、プエラリアミリフィカを1日に20, 30, 50mg の量で24週間摂取させたところエストロゲン様作用が見られ、骨代謝の改善が見られたことから、プエラリアミリフィカは骨粗しょう症予防効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18202589

【3】更年期症状患者48名を対象に、プエラリアミリフィカを1日あたり100mg の量で6か月間摂取したところ、更年期障害の諸症状の改善が見られました。プエラリアミリフィカは植物性エストロゲンとしてのはたらきを持つことから、更年期障害の緩和に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14971532

【4】閉経後女性19名を対象に、プエラリアミリフィカ根乾燥物を1日あたり100mg の量で2ヶ月間摂取させたところ、血清HDLコレステロールとアポ蛋白A-1の増加、LDLコレステロールとアポ蛋白B-1およびLDL/HDL比とアポ蛋白B/アポ蛋白A比の低下が見られたことから、プエラリアミリフィカは高脂血症ならびに動脈硬化予防効果、生活習慣病予防効果をもつことが期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19060449

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参考文献

・蒲原聖可 サプリメント事典 平凡社

・ジェームス・C・ケイン 植物プエラリアミリフィカから採取できるエストロゲン 国立研究開発財団法人

・中村丁次 栄養の基本がわかる図解事典 成美堂出版

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