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作成日 2011年08月26日
更新日 2013年03月28日

ローズマリー

rosemary
マンネンロウ シーデュー メイテツコウ
Rosmarinus officinalis

ローズマリーはどの家庭でも様々な用途で用いられるキッチンハーブの代表のような存在です。抗酸化作用や血行促進作用、アンチエイジング作用など様々な用途を持ちます。ローズマリーの芳香は頭をすっきりさせ、集中力や記憶力が向上する効果があります。
飲料やスパイスとしても、また外用薬としても幅広く効果が期待されるハーブです。

ローズマリーの健康効果
◎老化を防ぐ効果
◎精神を安定させる効果
◎体調を整える効果
◎リウマチや関節炎の症状を緩和する効果
◎肌を引き締める効果   

目次

ローズマリーとは

●基本情報
ローズマリーとは、シソ科マンネンロウ属の植物で、ハーブの中でも1、2を争うほど、美しい花を咲かせることで知られています。ローズマリーという名前は、ラテン語のros marinus(海のしずく)を意味しており、海岸にごく近い所に育つことに由来します。ローズマリーは60㎝~150㎝の高さに育つ灌木[※1]です。その葉は細い針に似ていて、上のほうは暗緑色で下のほうは白っぽい色をしています。生葉もしくは乾燥葉をオリーブ油やワインビネガーにつけたり、葉をそのままもしくは粉末にし、料理のスパイスとして使います。甘い香りとほろ苦さが魚や肉料理の香りづけに良く合います。特にラムとの相性が良いです。
扇状の小さな青、あるいは白い花はミツバチを引きつけハチミツが採れます。また、ローズマリーは香水を作るためにも使用され、様々な軟膏やせっけん、シャンプーの香りづけのための基本材料であるともいわれています。幅広く使用されているローズマリーは駆風[※2]や精神の安定にも効果的とされており、心身に対する効果が数多くあるハーブです。

●ローズマリーの歴史
ローズマリーは薬効ゆえに、古代から使われてきました。古代ローマ人やエジプト人を含むある文明圏では、ローズマリーは万能薬であると考えられていました。ヨーロッパでは魔除けの聖木として古くから知られており、花嫁が一枝身につけるという習慣もありました。古代ギリシャでは、頭の働きをよくするハーブとされ、受験を迎えた学生たちは、髪にローズマリーの花輪を飾って好成績を祈っていました。また、ハンガリーの女王が若さを保つためにローズマリーを使用していたという伝説もあり、現代でも若返りのハーブとして人気があります。日本には、江戸時代に渡来し、現在は観賞用、調味料、香料用に各地で栽培されています。

●ローズマリーの生産地
ローズマリーは地中海沿岸地域の、特にフランス、ユーゴスラビアの西部海岸地方の石灰質の丘陵上に広く分布している多年草[※3]の常緑樹[※4]です。花期は5月~6月で、全草を採集します。

●ローズマリーを摂取する際の注意点
食物に含まれる量を摂取するのは安全ですが濃度を調節していないオイルを使用するのは安全ではありません。特に精油を使用する場合、妊婦の方、高血圧の方、てんかんの方は使用をお控えください。

●ローズマリーに含まれる成分と性質
香りのもととなる精油成分が豊富です。抗菌作用のあるシネオールや、活性酸素[※5]を抑制するカルノシン酸(ロスマリネシン)などが含まれています。ローズマリーの香りは持続性が高く、樟脳に似ています。調理に使う場合は他の材料の味や香りを隠してしまうほど強いため、控え目に使用してください。他にもフラボノイドやタンニンなども含みます。

[※1:灌木(かんぼく)とは、成長しても樹高が3m以下の木のことです。]
[※2:駆風(くふう)とは、腸管内にたまったガスの排除をいいます。]
[※3:多年草とは茎の一部、地下茎、根などが枯れずに残り、複数年にわたって生存する草のことです。]
[※4:常緑樹とは、幹や枝に一年を通じて葉がついていて、一年中緑の葉がみられる植物のことです。]
[※5:活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応が増すことで強い酸化力を持った酸素のことです。体内で過度に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化などの原因になるといわれています。]   

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ローズマリーの効果

●老化を防ぐ効果
ローズマリー葉から得られるジテルペンは酸化物の生成や脂質過酸化も抑制する働きがあります。また、カルノシン酸は酸化的ストレスから生物組織を保護するという働きがあり、体のサビつきや動脈硬化を予防する効果が期待されています。【1】

●精神を安定させる効果
ローズマリーの香りのもとは、葉や茎に含まれる精油成分です。この香りには、頭をすっきりさせ、集中力や記憶力を高める働きがあります。また、ローズマリーの刺激的な香りは、神経を刺激して脳の働きを促し、頭の中をクリアにしてくれます。その他にも、気分をはれやかにして精神を安定させ、神経系の調和をとる働きもあります。

●体調を整える効果
ローズマリーのジオスミンというフラボノイド類の成分は、弱った血管を強くし、体の血行を促進したり代謝を良くしてくれます。また、ローズマリーには、駆風作用、胆汁の分泌促進作用があるので、食欲不振や消化不良に有効で体調を整えてくれます。

●リウマチや関節炎の症状を緩和する効果
ローズマリーの抽出液を塗り、痛み止めとして使用されています。湿布や塗り薬として用いられることが多く、リウマチや神経痛の痛みを抑えることにも役立つと言われています。

●肌を引き締める効果
ローズマリーは化粧品としても肌の毛穴を引き締める効果があります。
収れん作用[※6]で毛穴をひきしめ炎症を抑えてくれます。特に、脂性肌の方のケアに向いているといわれています。

[※6:収れん作用とは、縮こませたり、引き締めたりする働きを指します。]     

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ローズマリーは食事やサプリメントから摂取できます

こんな方におすすめ

○老化を防ぎたい方
○心を落ちつかせたい方
○集中力や記憶力を向上させたい方
○体調を整えたい方
○新陳代謝を活発にしたい方
○肝臓の健康を保ちたい方
○リウマチを予防・改善させたい方
○美肌を目指したい方    

ローズマリーの研究情報

【1】ローズマリー葉の抽出物から、抗酸化物質として、カルノシン酸、カルノソール、ロスマール、エピウロスマノールを分析・単離しました。これらの成分は、脂質過酸化を抑制しました。そのため、ローズマリー葉には酸化ストレスから生体組織を保護する働きがあることが分かりました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007408539

【2】ローズマリーの葉から抗変異原性物質であるサルビゲニン、cirsimaritin が含まれていることが確認されました。ローズマリーはがん予防効果が期待されています。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008731706

【3】円形脱毛症の87名 (試験群43名、38.9±14.6歳) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、ローズマリー、タイム、ラベンダー、シダーウッド含有エッセンシャルオイルを用いて7ヶ月間マッサージを行ったところ、44%の対象者に髪の毛の生育の回復が見られました。ローズマリーは毛髪の健康に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9828867

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参考文献

・田中平三 健康食品のすべて-ナチュラルメディシンデータベース- 同文書院

・原山 建郎 著 久郷 晴彦監修 最新・最強のサプリメント大事典 昭文社

・内田正宏 芦沢正和 花図鑑野菜 星雲社

http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/entry_687/

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