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作成日 2011年09月28日
更新日 2016年03月01日

さつまいも

sweet potato

食物繊維が豊富な根を食べる紫色の野菜です。ビタミンCはいも類でトップレベルの抗酸化作用を持つ食品です。実りの時期は秋で、熟成させることで糖度が増し、おいしさが充実します。豊富に含まれる食物繊維とりんごの約5倍以上ものビタミンCが美容と健康に働きかけ、機能性食品としても注目されています。

さつまいもの健康効果
◎腸内環境を整える効果
◎生活習慣病の予防・改善効果
◎美肌効果
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目次

さつまいもとは

●基本情報
さつまいもは食物繊維が豊富な紫色の野菜。根菜の中でも育てやすいさつまいもは、親株から採取した切り苗を植えて育てます。さつまいもに含まれるデンプンがビタミンCを守り、加熱して焼き芋にしても8割ほど残ります。
寒さに弱く生育適温は20~30℃と高温が適し、9月~11月が出荷のピークです。
土壌を選ばずやせた土地でも育つため、飢饉のときには多くの人を救いました。
栽培がしやすく昔から身近な食べ物として親しまれています。

●さつまいもの歴史
熱帯アメリカ原産で日本には江戸時代に南九州に伝わり、鹿児島で栽培が始まったことから「薩摩いも」と呼ばれるようになりました。熱帯では周年、主産地の温帯では秋季に収穫する一年生の作物です。

●さつまいもができるまで
日当たりの良い場所を選び、畑に親株から採取した切り苗を植えて育てます。葉を地上に出して茎を浅く地中に埋めるのが基本です。寝かせるように植え、茎の節を多く埋め込むとたくさんのさつまいもができ、逆に苗を立てて植えつけ、節を少なく埋めると、数は少なくなりますが大きなさつまいもができます。苗を植えつけてから1週間後には根づいて立ち上がり生長を始め、気温が上がるとぐんぐんと伸びます。つるの途中から根がでてきますが、そのままにすると養分が分散されておいしいさつまいもができ上がらないため、8月につるを持ち上げて途中から出ている根を引きちぎる「つる返し」を行うことが大切です。収穫時期になると株元からたぐって試し掘りをし、さつまいもの大きさや太さを確認してからスコップで丁寧に掘り上げます。その後、出荷されていきます。

●さつまいもの産地
鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県がさつまいも生産のトップ5県です。栽培地を選ばないさつまいもですが、とりわけ水はけの良い火山灰を含んだ土地がさつまいも栽培に最も適します。

●さつまいもの旬と種類
旬は10月~11月です。代表的な種類は以下の通りです。
・紅あずま
皮は赤紫色で切り口は濃い黄色をしています。ほっくりとした食感と強い甘みが特徴で市場に多く出回ります。

・鳴門金時
徳島県の鳴門海峡に沿った砂地で栽培されているのが名前の由来で強い甘味とホクホクした食感が特徴です。

・五郎島金時
石川県の五郎島地区の砂地で栽培される。中央がふっくらとし身の色が白く上品な甘さが特徴です。

・安納いも
糖度が高く水分の多いねっとりとした食感が特徴で鹿児島の安納地区で栽培されています。

・紫いも
全体に紫色をしており、従来のさつまいもの栄養に加え、抗酸化作用を持つアントシアニンに富んでいます。

<豆知識①>さつまいもの保存方法
さつまいもは寒さに弱い野菜です。冷蔵庫を避け、乾燥しないように新聞紙に包むなどして適温で保存しましょう。カットしたものはラップでぴったりと包んで冷蔵庫に入れ、できるだけ早めに使い切ることが大切です。

<豆知識②>さつまいもを選ぶポイント
さつまいもを選ぶときのポイントは、色ムラがない、芽が出ていない、皮にハリがある、ずんぐりとして太い、形が良く中央が膨らんでいるという点です。これら5つのポイントが良いさつまいもを選ぶコツです。また切り口にミツがしみ出た黒っぽいあとのあるものは、熟成して糖度が高くなっています。

<豆知識③>さつまいもの調理方法
さつまいもは60℃くらいの温度で時間をかけて加熱するとアミラーゼという酵素の働きが活発になり、よりいっそう甘みを増します。皮の近くに繊維が集まっているので便秘が気になる方はできるだけ皮つきで食べることがおすすめです。

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さつまいもの効果

さつまいもにはビタミンB1、ビタミンC、食物繊維などが豊富に含まれ、便秘改善、生活習慣病予防、肌トラブル改善に役立ちます。とくに食物繊維はじゃがいもの約2倍あり、いも類の中ではトップです。ビタミンCはりんごの約5倍以上も含まれ、健康パワーが期待されます。

●腸内環境を整える効果
腸を刺激して便通を促進するため大腸では不溶性のセルロースやヤラピンなどの食物繊維が活躍します。便通を良くするとともに有害な物質とくっつき外に排出する働きから、ガン予防も期待されます。腸の働きを活発にして余分な脂質や老廃物排出を助けるほか、切り口から出る白い液に含まれる樹脂成分のヤラピンがビフィズス菌を増殖して腸内環境を整え、便をやわらかくします。腸を刺激する食物繊維との相乗効果で便秘予防をするほか、コレステロールの低下など体内のクリーニング効果も高めます。【1】



●生活習慣病の予防・改善効果
さつまいものビタミンCはデンプンにガードされ、熱で壊れにくいことが特徴です。ゆっくり加熱することで甘味が増し、皮の色素もまるごと食べることで抗酸化作用が期待されます。
また、豊富な食物繊維の働きによりコレステロールを体外へ運び出し、生活習慣病予防の効果があります。
さらに抗ガン作用があるといわれる注目の成分ガングリオシドも多く含み、ビタミンC、ビタミンE、βカロテンなどの豊富な成分が、がんをはじめとする生活習慣病予防に効果的であるといわれています。【2】【3】

●美肌効果
抗酸化力のあるビタミンCとビタミンE,βカロテンを豊富に含み、美肌づくりに役立ちます。なかでもりんごの約5倍以上も含まれるビタミンCは、豊富に含まれたでんぷん質によって熱から守られ加熱後も摂ることができます。ビタミンCの働きにより体内のコラーゲン生成がスムーズになり、丈夫な骨の生成やしわやたるみのない肌をつくることが期待されます。ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、βカロテンが肌トラブルの改善に役立ち、美肌効果が期待できます。【4】

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さつまいもはこんな方におすすめ

○腸内環境を整えたい方
○生活習慣病を予防したい方
○美肌を目指したい方

さつまいもの研究情報

【1】便秘を訴える急性冠状動脈疾患患者93名を対象に、さつまいもと足湯ならびに指圧マッサージの混合療法を行ったところ、便秘の改善や改善に伴う不快感の解消が見られたことから、さつまいもが腸の調子を整えるのに役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22847287

【2】Ⅱ型糖尿病患者61名を対象に、さつまいもを1日あたり4g の量で12週間摂取させたところ、空腹時血糖値の改善や体重減少ならびに血中コレステロール値の改善がしたことから、さつまいもは糖尿病予防効果ならびに生活習慣病予防効果が期待されています
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14747225

【3】Ⅱ型糖尿病患者18名を対象に、さつまいもを1日あたり4g の量で6週間摂取させたところ、体重の変化は見られなかったが、インスリン抵抗性の改善により、血糖値ならびに血中コレステロールの改善が見られたことから、さつまいもは糖尿病予防効果、高脂血症予防効果ならびに生活習慣病予防効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11772921

【4】外傷を負ったラットに、さつまいも由来食物繊維を塗布したところ、13日後には外傷の部位の領域が改善し、体重の増加が見られたことから、さつまいもは皮膚創傷の改善に役立ち、皮膚保護作用を持つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8839973

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参考文献

・食材図典 小学館

・荻野善之 野菜まるごと大図鑑 株式会社主婦の友社

・則岡孝子 栄養成分と食べ物 河出書房

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