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わかさの秘密トップ > 成分情報 > うみぶどう

作成日 2011年10月29日
更新日 2014年05月07日

うみぶどう

sea grape
クビレヅタ
Caulerpa lentillifera

うみぶどうは、沖縄本島や宮古島、伊良部島などの海域に棲息するイワズタ科の海藻で、和名ではクビレヅタといいます。うみぶどうは食物繊維が豊富で、さらにカルシウム、鉄分、ビタミン、ミネラルを多く含み、低カロリーで身体に嬉しい食材です。

うみぶどうの健康効果
◎骨や歯を丈夫にする効果
◎精神を安定させる効果
◎腸内環境を整える効果

目次

うみぶどうとは

●基本情報
うみぶどうは、沖縄本島や宮古島、伊良部島などの海域に棲息するイワズタ科の海藻で、直立する茎と小枝の間がくびれていることに由来し、和名ではクビレヅタといいます。その緑がかった粒の形状から、「グリーンキャビア」ともよばれます。うみぶどうは宮古島では昔から珍味として親しまれ、栄養成分を豊富に含むことから、一部では海の長命草といわれてきました。日本では沖縄、宮古島での栽培数が多く、天然のものは4月〜10月に収穫されます。
主な生産拠点は沖縄県です。最近では、食用としてうみぶどうの養殖が一般的に行われ、海外由来のものも出回っています。
うみぶどうは匍匐枝(ほふくし)[※1]とよばれるものと、2〜15cmほどの直立部が組み合わさっています。
直立部の先端から直径1〜2mmの球状をつけ、緑色のブドウの房のような形をしています。平面のものよりも表面積が広く、あらゆる方向から光合成を行うことができるため、栄養素を効率よく吸収できます。沖縄などの透明度の高い海は太陽光をよく通し、栄養素が凝縮したうみぶどうが成長します。
天然のうみぶどうはとても貴重なもので、限られた地域で、なおかつある期間のみ獲ることができます。
うみぶどうは食物繊維が豊富で、さらにカルシウム、鉄、ビタミン、ミネラルを多く含み、低カロリーながら身体に嬉しい食材です。
海藻の一種で、脂っこい食事と合わせて摂取すると、消化の促進にもつながるといわれています。

●食用としてのうみぶどう
うみぶどうはかむたびにプチプチとはじける食感が特徴的で、沖縄県を中心に人気の食材です。
低温になるとすぐにしなびてしまうため、20〜27℃で保管する必要があります。また、長時間うみぶどうを生水にさらすと、うみぶどうの鮮度が失われるため、ドレッシングなどを別皿に用意し、少しずつつけて食べるとおいしくいただけます。
うみぶどうが白くなっている時は、透明なふた付き容器に入れて蛍光灯などの弱い光にさらすともとに戻ります。
うみぶどうは生もので、賞味期限も収穫後約1週間とされているため、長期保存できるように塩漬けされたうみぶどうも販売されています。
また、うみぶどうは豊富な栄養素を含んでいるにもかかわらず、100gでわずか4kcalと非常に低カロリーのため、体重の気になる方におすすめの健康食材です。

[※1:匍匐枝(ほふくし)とは、海底の岩やサンゴ礁の上を這って伸長する部分のことです。]

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うみぶどうの効果

●骨や歯を丈夫にする効果
うみぶどうにはカルシウムが多く含まれています。
カルシウムは丈夫な骨と歯をつくり、筋肉の働きをサポートするなど、生命活動において重要な働きを担っています。
骨は、新しい骨をつくる「骨形成」と古くなった骨を壊す「骨吸収」を日々繰り返していますが、骨を壊す一方、骨形成が追いつかなくなると、骨にあるカルシウムが少なくなり、スカスカの骨になってしまいます。
この状態を骨粗しょう症といい、カルシウムは骨を丈夫にすることで、骨粗しょう症を予防します。
さらに、うみぶどうには体内の約300種類以上もの酵素の働きを助けたり、カルシウムが有効に働くようにサポートするマグネシウムが多く含まれます。
このように、うみぶどうには骨や歯を丈夫にする効果が期待できます。



●精神を安定させる効果
うみぶどうに含まれるカルシウムとマグネシウムは、神経の興奮を抑え、神経伝達を正常に保つミネラルです。イライラする気持ちをやわらげ、精神を安定させる働きがあります。

●腸内環境を整える効果
うみぶどうには食物繊維が多く含まれており、腸内環境を整える効果があります。
食物繊維は腸内に溜まった不要な老廃物を体外へ排出する効果があり、善玉菌を増やすサポートを行うため、腸内の環境を整える効果があります。
うみぶどうには食物繊維が含まれており、腸内環境を整える効果が期待できます。

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うみぶどうは食事やサプリメントで摂取できます

こんな方におすすめ

○歯や骨を強くしたい方
○肥満を防ぎたい方
○イライラしやすい方
○腸内環境を整えたい方

うみぶどうの研究情報

【1】うみぶどう抽出物SP1は、マクロファージ中の炎症関連物質NFκBおよび増殖誘発物質MAPKを活性化させました。また炎症性サイトカインの遺伝子を発現させ、マクロファージの貪食作用を誘発させることから、うみぶどう抽出物は、マクロファージの免疫機能を高めることが期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22451391

【2】海藻の血管保護に関する作用、うみぶどうが血漿中の総コレステロールを低下するはたらきをもつことから、うみぶどうは動脈硬化予防ならびに血管保護作用が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20482284

【3】うみぶどうに含まれるフェノール類とその抗酸化活性について検討しました。うみぶどう抽出物は1.3㎎のフェノール類(没食子酸:GAE等量)、乾燥うみぶどうは2.04㎎のフェノール類を含んでおり、高い抗酸化作用を持ち、健康機能が注目されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21806610

【4】乾燥うみぶどうは、鉛イオン、銅イオン、カドミウムイオン、亜鉛イオンなどを吸着する働きがあり、うみぶどうが金属中毒解毒に役立つと考えられています
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16330209

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参考文献

・漆原嗣治 沖縄スローフード王国 沖縄・奄美スローフード協会会長(株)沖縄スタイル

・吉田企世子 松田早苗 あたらしい栄養学 高橋書店

・Maeda R, Ida T, Ihara H, Sakamoto T. (2012) “Immunostimulatory activity of polysaccharides isolated from Caulerpa lentillifera on macrophage cells.” Biosci Biotechnol Biochem. 2012;76(3):501-5.

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