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作成日 2011年08月25日
更新日 2016年03月03日

スイカ

watermelon
西瓜

スイカには老廃物をきちんと体外に排泄することで、むくみを防止し体調を整える成分が含まれています。ビタミンCも一緒に摂れるため、美肌効果も期待できる野菜です。

スイカの健康効果
◎むくみを予防・改善する効果
◎冷え性を改善する効果
◎美肌効果
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◎疲労回復効果
◎動脈硬化を予防する効果

目次

スイカとは

●基本情報
スイカはウリ科の植物で、200種以上もの品種に分かれます。日本の品種は皮が黒緑色で、果肉は赤、黄、白があります。形は丸形と長形があり、大きさによっても種類が分けられます。90%以上が水分ですが、カリウムなどのミネラルやビタミンB₁ 、ビタミンB₂、ビタミンCも含んでいます。特に、体内の余分なナトリウムを排泄するカリウムを多く含み、さらに尿を生成するシトルリンとアルギニンというアミノ酸も含むので、利尿作用が期待できます。果肉が赤いものにはカロテノイドの一種リコピンも含まれます。一度にたくさん食べることが多いので、水分の摂取量が多くなりますが、同時にミネラルやカロテンも効率よく摂ることができます。体を冷やす働きもあり、暑い季節に好んで食べられます。夏に食べるイメージが強いですが、旬は5月~9月と長期間にわたります。
スイカの種子は日本ではあまり利用されませんが、たんぱく質と脂肪が多く、ビタミンB群、ビタミンEも含んでいます。種子の脂肪には、血液をさらさらにするリノール酸が含まれています。ビタミンEの働きも加わり、動脈硬化や老化を防ぐ効果を発揮します。また、スイカの皮にも果肉と同じような効果があります。
スイカは冷やしてそのまま食べる以外にも、ジュースやアイスクリーム、ゼリーなどに加工して食べられます。スイカの糖分はほとんどが果糖です。低温で甘みが増す性質があるので、できるだけ冷やして食べる方がおすすめです。選ぶ目安は色つやがよく、縞がくっきりとしているものです。また、軽くたたくと澄んだ音がし、水に入れると浮くものがおいしいです。

●スイカの歴史
南アフリカのカラハリ地域が原産で、4000年前のエジプトですでに栽培されていたといわれています。アフリカ・インドで品種が多様化し、東南アジアを経て、中国には11世紀に伝わりました。日本に伝わったのは17世紀前半、安土桃山時代に中国から種子が持ち帰られ、長崎に渡来したといわれています。明治時代に多くの品種が導入され、一般に普及するようになりました。西から伝わった瓜という意味で「西瓜」の文字が使われます。

●スイカの生産地
日本では北から南まで広く栽培され、主な産地は熊本県・千葉県・山形県・新潟県・鳥取県・愛知県・茨城県・北海道・秋田県・神奈川県・石川県・長野県・鹿児島県などが挙げられます。出荷高が多いのは熊本県と千葉県です。高温、乾燥、長い日照時間を好み、6月~7月の気温や雨量、日照時間によって風味が左右されます。この時期に気温が27℃以下で降水量が600㎜以上だと不作になるといわれています。

●スイカに含まれる成分と性質
スイカの果肉には豊富なカリウムが含まれます。カリウムには利尿作用があり、体内の余分なナトリウムを排泄する働きが期待されます。また、シトルリンというアミノ酸も含んでいるので、スイカを食べることで腎機能を助け、膀胱炎や腎炎、ネフローゼ症候群[※1]といった腎臓病の予防に効果があります。むくみもとってくれるので、高血圧の方や心臓や腎臓にお悩みをお持ちの方、妊娠中の方にもおすすめです。そのほかに、赤い果肉のスイカはカロテノイドの一種であるリコピンも含んでいます。
種子には血液をさらさらにする効果があるリノール酸やビタミンEが含まれているため、動脈硬化予防や老化防止に効果的です。

●スイカの漢方的な働き
スイカのしぼり汁にはのどの渇きの強い病気に処方する漢方薬「白虎湯(びゃっことう)」に似た効果があるため、スイカは「自然の白虎湯」とも呼ばれます。高血圧、熱性のせき、高熱による渇きがあるときにも果肉のしぼり汁を飲むと症状が軽減できます。体の熱を冷ますとして、夏バテ防止に昔から利用されています。

[※1:ネフローゼ症候群とは、腎臓が正常に機能しないことで、大量のたんぱく質が尿とともに排泄されてしまう腎臓病です。血液中のたんぱく質が減ってしまい、免疫機能の低下などを引き起こします。]

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スイカの効果

●むくみを予防・改善する効果
人間の体内では、カリウムの働きによってナトリウムが尿と一緒に体外へと排出されます。スイカ100g中に120mgのカリウムが含まれています。さらに、シトルリンとアルギニンの働きで腎機能が高まり、尿の生成を促し、より効率的に水分の排泄をサポートしてくれます。膀胱炎や腎炎、ネフローゼ症候群といった腎臓の病気の予防にも効果が期待されます。腎臓がしっかりと働くことで、体内の余計な水分を外へと排泄するため、むくみの解消が期待できます。



●冷え性を改善する効果
シトルリンは、血管を拡げる働きのある一酸化窒素(NO)をつくり出すといわれています。一酸化窒素によって血管の平滑筋がゆるみ、動脈を拡張することで血流を改善することができます。そのため、スイカには血流改善効果、冷え症の改善効果に加え新陳代謝の向上などの効果が期待されています。【1】【2】

●美肌効果
スイカに含まれるシトルリンは保湿作用のあるアミノ酸の一種です。そのため、肌の美しさの維持に役立つと考えられています。シトルリンは天然保湿因子(NMF)ひとつとして、角質層[※2]や角質細胞[※3]の中に存在し、水分を保持します。また、スイカにはビタミンCも含まれているため、美肌づくりに効果が期待できます。

●疲労回復効果
スイカには体の熱を冷ます作用があります。水分と同時にミネラルやビタミンも摂れるので、夏バテにおすすめです。また、一時的ではありますが、体温を下げる働きもあるので、暑気払い[※4]としても食べられます。

●動脈硬化を予防する効果
日本では食べる習慣はあまりありませんが、種子に含まれるリノール酸には血液をさらさらにする働きがあります。さらに種子に含まれるビタミンEの働きも加わるため、動脈硬化などの病気の予防にも効果があるといわれています。種食専用のスイカを選ぶことで、これらの効果が期待できます。【3】【4】

[※2:角質層とは、表皮を多い、皮膚の最も外側に位置している層です。肌の深部から新しい細胞が生まれ変わるたびに、垢となって剥がれ落ちることで一定の厚みを保っています。]
[※3:角質細胞とは、角質層を構成している細胞です。ケラチンたんぱく質で構成されています。]
[※4:暑気払いとは、夏の暑さを払いのけることや暑さよけの方法のことです。]

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スイカはこんな方におすすめ

○手足のむくみでお悩みの方
○冷え性の方
○美肌を目指したい方
○夏バテ気味の方

スイカの研究情報

【1】健康な男女20名を対象に、シトルリンを1日あたり6 g の量で6日間摂取させたところ、血中アルギニン、尿中窒素酸化物NOx、cGMP濃度が増加しました。NOxは血管拡張作用を持つことから、シトルリンは血流改善作用が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17662090

【2】15名の健康な男性対象に、シトルリンを1日あたり5.6g の量で1週間摂取させたところ、脈拍が下がり、血中の窒素酸化物(NO)が増加したことから、シトルリンは血流改善効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21067832

【3】高血圧症予備群患者14名を対象に、すいか抽出物(L-シトルリンとL-アルギニンとして1日6g )を6週間飲用させたところ、足首・腕・の血圧が改善したことから、すいかが生活習慣病予防に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22402472

【4】ウサギに高コレステロール食と同時にすいかの機能性成分であるシトルリン、アルギニン、抗酸化剤 (ビタミンE、ビタミンC) を与えたところ、これらの成分を併用で与えた群では血管弛緩および血流が改善し、動脈硬化が緩和したことから、すいかが生活習慣病と動脈硬化予防効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16157883

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参考文献

・本多京子 食の医学館 小学館

・野間佐和子 旬の食材 四季の果物 講談社

・菅原 龍幸 井上 四郎 原色食品図鑑 [単行本]  建帛社

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