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作成日 2011年08月30日
更新日 2016年03月01日

ホワイトクレイ

white clay 
ホワイトピート

ホワイトクレイとは、北欧・フィンランドの湖底から採集される泥炭のことで、ホワイトピートとも呼ばれています。数千年前からの植物などが堆積したもので、植物ステロールやミネラル類などの栄養素が豊富に含まれています。理想的な肌のターンオーバーを導く効果や美白効果があるといわれており、最近では化粧品などにも配合されるいようになりました。

ホワイトクレイの健康効果
◎美肌効果
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◎保湿効果
◎美白効果

目次

ホワイトクレイとは

●基本情報
ホワイトクレイとは、水質世界一といわれる北欧・フィンランドの湖底から採集される美容成分である泥炭(ピート)のことで、ホワイトピートとも呼ばれています。氷河期以降に北極圏で育った植物が、数千年もの長い年月をかけて堆積したものであるとされています。植物遺骸などの有機物の堆積速度が、堆積した場所にいる微生物の有機物を分解する速度を上回った時につくられ、1年間で約1mmしか堆積されない貴重な成分でもあります。

ホワイトクレイには、植物ステロールやミネラル類をはじめとした栄養素が豊富に含まれています。
植物の細胞壁を構成する成分である植物ステロールは、肌の構成成分と似ているため肌に馴染みやすく、高い保湿効果があるといわれ、美容成分としても注目されています。植物ステロールは、フィトステロールとも呼ばれており、米ぬかや胚芽などから抽出される油にも含まれていますが、通常の植物油には1%以下しか含まれておらず、大変貴重な成分であるとされています。

ホワイトクレイは最も古いナチュラルケア成分ともいわれ、かつては中世のバイキングが傷の手当てに使っていたといわれています。
フィンランドでは、多くの民間治療師がホワイトクレイをリウマチや痛風の治療に使っていました。20世紀初頭までスパや治療施設でホワイトクレイや泥水が使われており、その後、1970年代に化粧用目的でホワイトクレイが使用されました。ホワイトクレイの湿布や足湯が多くのスパで開発され、1980年代に普及したホワイトクレイの全身浴に続き、その後20年程かけて温浴治療用のホワイトクレイの製造会社とその治療設備が増加していきました。現在でもフィンランドには多くのホワイトクレイを使用するサウナが存在しています。ナチュラルケアをライフスタイルに取り入れるフィンランドでは、ホワイトクレイがスパの代表的な美容法として受け継がれているのです。
また、最近では日本でもホワイトクレイから抽出されたエキスが配合された化粧品などが販売されるようになり、人気を高めています。

●ホワイトクレイに含まれる成分と性質
ホワイトクレイには以下の成分が含まれています。

・植物ステロール
植物ステロールとは、豆類や穀類、野菜などの植物に含まれるファイトケミカルの一種です。肌の皮膚細胞の間を埋める成分である細胞間脂質の働きを補い、肌の水分量を保つ働きをしているといわれています。そのため、肌に柔らかさと弾力を与える効果が期待されています。

マグネシウム
マグネシウムとは、海水中で主に塩化マグネシウム(にがり)という形で含まれている成分です。体内ではカルシウムとともに、循環系の働きをつかさどる重要なミネラルのひとつであると考えられています。

・アルミニウム
アルミニウムとは地殻中に酸素、ケイ素に次いで3番目に多く含まれ、金属元素としては最も多く含有されている成分です。体内には35mg~40mg存在しており、主に肺・骨などに分布しております。体内の働きについては明確になっていません。

・ケイ素
ケイ素とは、人体をつくる上で非常に重要なミネラルであるといわれている成分です。各器官の上皮組織、筋組織、神経組織などをお互いに結びつけ、それらに養分を補給する役割を果たしている結合組織と呼ばれる部分を強化する働きがあります。 血管や腱、爪や歯などに多く含まれており、欠乏すると皮膚がたるんできたり、髪が抜けやすくなったり、爪が割れたりと、体に支障をもたらします。 地殻中には酸素に次いで2番目に多く含まれており、全ての岩石や天然水、大気、多くの植物や動物の骨、組織、体液にも存在しています。

リン
リンとは、主に骨や歯を形成する成分で、筋肉・脳・髪・肝臓など全ての組織に含まれています。リンが不足すると、骨が弱くなったり、筋力低下、新陳代謝低下を引き起こしてしまうといわれています。

・硫黄
硫黄とは皮膚や爪、毛髪をつくる成分であり、たんぱく質やホルモンにも関与します。体内では軟骨や腱(けん)、骨の部分に含まれる他、ビタミンB群と共に糖質脂質の代謝にも働きかけ、有害なミネラルの蓄積を防ぐなどの有益な働きをするといわれています。また、角質を軟化させる効果や殺菌作用もあるといわれており、軟膏や液剤に製剤してニキビなどの治療に用いられています

カルシウム
カルシウムは人体の中で最も多く含まれているミネラルであり、全体重の1.5%~2.0%程を占めています。そのうち99%は骨や歯の成分である炭酸塩やリン酸塩として存在しており、残りの1%は血液中や筋肉、神経に存在しています。
カルシウムには骨や歯の構成要素としての働きだけではなく、体の生理機能を調整し、心を安定させる働きがあるといわれています。血中に存在するカルシウムには筋肉を収縮させる、神経伝達物質を放出し興奮や緊張を緩和する、血液凝固、動脈硬化や高血圧を予防する、イライラを鎮めるなどの様々な生理作用があります。地殻中では、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄に次いで多く存在している成分です。

ホワイトクレイには、上記以外にもカリウムや塩素などが微量ながら含まれます。

<豆知識>フィンランドの美容法であるホワイトクレイサウナ
サウナ発祥の地といわれているフィンランドでは、1500年程前からサウナが始められたといわれています。フィンランド国民の3人に1人が自宅にサウナを持っているといわれるほど、フィンランド人にとってサウナはなくてはならないものであると考えられています。
フィンランドでは、全身にホワイトクレイを塗ってサウナに入る習慣があります。皮膚の上に固まらない程度にホワイトクレイを塗り、温和で湿潤なサウナに15~20分程入ることで全身の新陳代謝を活発にすることができるといわれています。フィンランド人の美しい肌は、ホワイトクレイとサウナの相乗効果によってつくられているといっても過言ではありません。 

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ホワイトクレイの効果


ホワイトクレイには、植物ステロールやマグネシウム、アルミニウム、ケイ素、リン、硫黄、カルシウムなどが豊富に含まれており、以下のような健康に対する効果が期待されています。

●美肌効果
私たちの体は細胞からできています。細胞は絶えず生まれ変わり、若々しく健康な状態を保とうとしています。細胞の生まれ変わりは、肌の状態にも大きく関わっています。肌は、表面に近いところから表皮・真皮・皮下脂肪組織という3つの組織に分けられます。表皮で起こる細胞の生まれ変わりをターンオーバーといいます。
表皮で生まれた細胞が表面に押し上げられ、最後に垢となって剥がれ落ちるまでの期間が約28日間であることが理想的なターンオーバーの周期であるといわれています。しかし、加齢とともに肌の機能が衰え、このターンオーバーが正常に行われなくなると、しわやシミなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
ホワイトクレイにはターンオーバーを活発にするために必要とされる成分が豊富に含まれているため、健やかで健康的な肌へと導く効果があると期待されています。

また、ホワイトクレイにはしわを予防する効果あることが実験によって報告されています。ホワイトクレイキスが含有されたクリームが塗布された皮膚は水分量が増え、皮膚の粘弾性、及び粗度が改善されたことが明らかになりました。ホワイトクレイキスにはしわを予防し、肌のキメを整える美肌効果が期待できると考えられます。
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●保湿効果
臨床実験によって、ホワイトクレイには保湿効果があることが認められています。ホワイトクレイキスを塗布したところ、皮膚の水分量が大幅に増加したことが確認できました。
また、ホワイトクレイには、シトステロールに代表される植物ステロールが豊富に含まれています。植物ステロールには肌機能を正常に整える働きがあるといわれており、肌に潤いと弾力を与える保湿効果があると期待されています。

●美白効果
肌が黒くなるのは、紫外線や化学物質、摩擦などの刺激により黒色物質であるメラニンがつくられるためです。メラニンは、メラノサイトと呼ばれる細胞によってつくられます。メラノサイト細胞と一緒にホワイトクレイキスを培養液に入れ、メラノサイトがメラニンをつくる働きに対する効果を検証する実験が行われました。実験の結果、培養液にホワイトクレイキスを入れなかったメラノサイトは黒色のメラニンがつくられていましたが、ホワイトクレイキスが入れられた培養液ではメラニンの生成が抑えられていたことがわかりました。この実験により、ホワイトクレイキスには美白効果のあることが確認されました。
また、ホワイトクレイは、肌のターンオーバーを正常に導く働きがあるため、シミやくすみの予防にも効果的であると考えられています。 

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ホワイトクレイはこんな方におすすめ

○美しく若々しい肌を保ちたい方
○潤いのある肌を保ちたい方
○しわが気になる方
○シミやそばかすが気になる方

ホワイトクレイの研究情報

【1】にきびに悩む患者194名を対象に、クレイオイル入りマスクを患部に6週間塗布したところ、膿胞の減少や皮膚病変の改善が見られたことから、クレイがにきび改善や肌保護作用を持つことが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22585103

【2】ラットに、クレイとビタミンA を7日間塗布したところ、皮膚のコラーゲン線維が増加したことから、クレイが美肌作用を持つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22340693

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参考文献

・Meier L, Stange R, Michalsen A, Uehleke B. 2012 “Clay jojoba oil facial mask for lesioned skin and mild acne--results of a prospective, observational pilot study.” Forsch Komplementmed. 2012;19(2):75-9

・Valenti DM, Silva J, Teodoro WR, Velosa AP, Mello SB. 2012 “Effect of topical clay application on the synthesis of collagen in skin: an experimental study.” Clin Exp Dermatol. 2012 Mar;37(2):164-8.

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