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作成日 2011年08月24日
更新日 2014年04月28日

カモミール(カミツレ)

german chamomile

カモミールは、鎮静、消化促進、発汗作用などがあり、ヨーロッパでは古くから民間薬として親しまれてきたハーブです。ハーブティーとしても頻繁に利用され、最もポピュラーなハーブとして知られています。
最近では、リラックス効果、アレルギー症状の緩和に加え、様々な病気を引き起こす原因として注目されている「糖化」を予防する食品として注目が集まっています。

カモミール(カミツレ)の健康効果
◎安眠、リラックス効果
◎鎮痛効果
◎口内の健康を維持する効果
◎肌の炎症を鎮める効果
◎風邪の初期症状や月経痛をやわらげる効果

◎糖化を防ぐ効果

目次

カモミール(カミツレ)とは?

●基本情報
カモミールとは、ヨーロッパ原産のキク科植物で、ハーブティーなどで親しまれている最もポピュラーなハーブのひとつです。一般にカモミールと呼ばれ、オランダ語ではカミツレ、フランス語ではカモミーユと呼ばれています。ハーブとして親しまれているものには、多年草[※1]のローマン・カモミールと、一年草のジャーマン・カモミールの2種類があります。
香りの性質は少し異なりますが、花や葉姿、また、ハーブとしての効能はよく似ています。
一般的にカモミールというと、ジャーマン・カモミールを指します。草丈は15cm~60cm、茎は多く枝分かれし、羽状に細かく切れ込んだ葉が互生しています。初夏から夏にかけて白い花びらをもつマーガレットのような小花を咲かせます。
カモミールの語源は古代ギリシア語で、「地上のりんご」を意味する「カマイメロン」に由来しています。カモミールの花には甘い蜜のような芳香があり、よくりんごの香りにたとえられます。

●カモミールの歴史
カモミールは、4000年以上前のバビロニアではすでに薬草として用いられていたといわれ、ヨーロッパでは「医者の薬」といわれる代表的な医療用ハーブです。
日本へは、ポルトガルやオランダから医学の薬として、江戸時代に入ってきました。

イギリスの童話「ピーターラビット」の話の中にもカモミールティーが登場しています。おなかをこわしたピーターにお母さんがつくってくれたのが、カモミールティーでした。
また、クレオパトラが安眠の薬として利用していたなど、古代エジプトや古代ローマの時代から、痛みの鎮静薬、婦人病の薬として、その薬効が活用されていました。月経痛などの女性特有の症状の緩和に用いられていたことから、別名「マザーハーブ」とも呼ばれています。

●カモミールの有効性
カモミールは、花が開ききる前に花の部分を摘んで、生または乾燥させたものをハーブティーとして飲むほか、精油をお風呂に入れるなどの使い方があります。
不安や緊張を取り除く鎮静効果や消化促進効果、眠りを促す催眠作用といったリラックス効果をはじめ、風邪の初期症状には発汗・保温・解熱作用といった即効性をあらわす薬として親しまれています。
また、ドイツでは、カモミールが歯肉炎の予防や治療に有効と承認されています。
カモミールエキスや、濃いめに入れたカモミールティーをマウス・ウオッシュなどにも利用されています。
ジャーマン・カモミールはドイツのコミッションE[※2]で治療目的での使用が承認されています。

カモミールは人間の健康に良いだけでなく、ほかの植物を健やかに保ってくれる力も持っています。弱った植物の近くにカモミールを植えると、その植物が元気を取り戻すといわれ、「植物のお医者さん」とも呼ばれています。

●カモミールの使用方法
カモミールは、古くからヨーロッパで親しまれてきたハーブで、民間での伝承的な効用は多岐にわたっています。特に消化管の健康を維持する効果や抗炎症作用、鎮静作用、抗菌作用などがあるといわれています。
リラックス効果があり、不眠症や不安神経症等の治療に使われてきました。
また、平滑筋(血管、気管、腸管、胃、膀胱、子宮などの臓器壁を構成している筋肉の一種で不随意筋)を落ち着かせる効果があるため、ストレスからくる腹痛、胃痛、生理痛等に効果を発揮します。
カモミールの使用方法として有名なのは、ハーブティーとしての飲用です。香りが良くリラックス効果にも優れていますが、催眠効果が強いため、一日の終わりである夜に飲まれることが多いようです。
また、抗炎症作用・抗菌作用を持ち、皮膚にやさしく保湿効果も高いことから、入浴剤をはじめ、シャンプーやスキンケア用品にも配合されています。シャンプーでは、髪にハリとツヤを与えるだけでなく、抜け毛を防ぐ作用もあるとされており、注目が集まっています。
カモミール配合の入浴剤やスキンケア用品を使う場合には特に問題はありませんが、ハーブティーとして摂取するときは、まれにアレルギーや気管に異常が出る場合があるので、注意が必要です。 

[※1:多年草とは、茎の一部、地下茎、根などが枯れずに残り、複数年にわたって生存する草のことです。]
[※2:コミッションEとは、ドイツ連邦保健庁の薬用植物の評価委員会のことです。 医薬品としてハーブを利用する際、安全性・効果の評価の実施、医薬品として承認するための組織です。]

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カモミール(カミツレ)の効果



●安眠、リラックス効果
カモミールは、心を落ち着かせる効果にすぐれ、緊張感、不安感、怒りや恐怖感を緩和してくれます。気持ちを鎮静させ、リラクセーションを促して心を落ち着かせ、不眠症にも効果を発揮します。【6】

●鎮痛効果
鎮痛作用があるため、頭痛、歯痛、神経痛、月経痛などの痛みやかゆみ全般に効果があります。このほか、神経性の筋肉痛やリウマチ、痛風にも効果があり、月経前の緊張や更年期障害にも効果を発揮します。【8】
また、消化器官機能保持作用があるため、胃炎、消化不良、下痢、嘔吐、腹部膨満に働きかけます。また、肝臓障害、性尿路、黄疸などの不調にも役立つといわれています。【3】

●口内の健康を維持する効果
カモミールは、きわめて優れた抗炎剤として知られ、特に口腔粘膜から食道、胃腸までの、消化器系の粘膜の炎症を抑えるといわれています。カモミールティーを飲んだり、冷ましたお茶でうがいすることで、歯肉炎・口臭予防に役立ちます。

●肌の炎症を鎮める効果
カモミールには、にきびや湿疹、皮膚炎、日焼け、やけどなど、炎症をおこした創傷や潰瘍、おできに効果があります。乾燥肌やかゆみがあるときにも効果を発揮します。【4】【7】
カモミールの精油成分である、α-ビサボロールは、抗炎症・抗菌・抗真菌性・消炎・抗アレルギー作用を持っており、防腐効果と皮膚への保湿効果もあることから、化粧品や入浴剤に積極的に使用されています。アトピー、ニキビ、湿疹、あせも、乾燥などの緩和効果が期待できます。抜け毛を防いで毛髪にツヤやハリを与えかせる効果もあるため、シャンプーによく利用されます。

●風邪の初期症状や月経痛をやわらげる効果
カモミールティーは、体を温め発汗させる作用があるので、風邪の初期症状を緩和する薬茶として利用されています。ハーブ先進国のドイツでは、カモミールの効能が認証されていることもあり、子供の万能薬としても使用されています。リラックス効果にも優れた香りと、体が温まり血行が良くなることで月経痛の緩和も期待できます。

●糖化を防ぐ効果
カモミールに含まれている「カマメロサイド」という物質が豊富に含まれています。【9】【10】
近年の研究により、カマメロサイドが糖化により生成されるAGEs(最終糖化生成物)の一部の生成を阻害する効能があることが判明しました。「糖化」とは、血液中の糖の濃度が高い状態である高血糖が続くと、体の中のたんぱく質や脂肪などが余分な糖と反応して、分解されにくいAGEsに変性してしまうという現象のことです。糖化により、AGEsがたくさんできることで、糖尿病を筆頭に、白内障、骨粗しょう症、肌のシミやシワ、さらには命に関わる心筋梗塞やガン、アルツハイマー病など様々な病気が引き起こされてしまうということで注目が集まっています。
カモミールにはジャーマン・カモミールとローマン・カモミールの2種類があり、一般的に多く出回っているのはジャーマン・カモミールですが、有効成分であるカマメロサイドは、ローマン・カモミールにより多く含まれています。

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カモミールは食事やサプリメントで摂取できます

こんな方におすすめ

○ストレスをやわらげたい方
○睡眠でお悩みの方
○肌荒れでお悩みの方
○美肌を目指したい方
○風邪をひきやすい方
○月経痛でお悩みの方

カモミール(カミツレ)の研究情報

【1】薬物による糖尿病摂取マウスにおいて、カモミール抽出物を1日500mg / kg 、21日間摂取させたところ、血糖値の上昇が抑制され、また肝臓内のグリコーゲン量が増加しました。またカモミール抽出物は、血糖値上昇に関連する酵素アルドース還元酵素を抑制することから、カモミールには、血糖値上昇抑制効果ならびに抗糖尿病効果が示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18681440

【2】薬物誘発糖尿病ラットにおいて、カモミール抽出物を1日100mg/kg 、14日間摂取させたところ食後血糖値の上昇や酸化ストレスが軽減され、また膵臓のランゲルハンス島細胞も保護されました。この結果より、カモミールには抗糖尿病効果が示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18404309

【3】老齢マウスにおいて、カモミールに含まれるフラボノイドの一種カミロフランを摂取させたところ、胆汁酸分泌量が増加したことから、カモミールには胆汁分泌効果と肝臓脂質減少効果があることが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16201153

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参考文献

・日経ヘルス 編 サプリメント大事典 日経BP社

・清水俊雄 機能性食品素材便覧 特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで 薬事日報社

・蒲原聖可 サプリメント事典 平凡社

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