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作成日 2011年11月14日
更新日 2014年04月07日

ハブ茶

エビスグサ  決明子(ケツメイシ) Cassiae Torae Semen

ハブ茶はエビスグサの種子からつくられる健康茶です。漢方では決明子と呼び、便秘による肩こりの緩和や眼精疲労などに効果があるとして、珍重されてきました。ハブ茶には主な有効成分として、アントラキノン誘導体やビタミンAなどが含まれ、便秘の解消や、高血圧の改善に効果があります。

ハブ茶の健康効果
◎便秘を解消する効果
  ⇒便秘解消の注目成分はこちら
◎視機能を改善する効果
◎高血圧を予防する効果
◎更年期障害の症状を改善する効果

目次

ハブ茶とは

●基本情報
ハブ茶は、北米を原産とするマメ科の一年草[※1]のエビスグサの種子からつくられます。エビスグサは長さ3cm~4cmの卵型葉をもち、成長すると草丈は80cm~150cmになります。初夏には黄色い5弁の花を咲かせ、その後15cm程の細長い弓型の豆果をつけます。中には濃褐色で光沢のある30粒程の麦型をした種子が一列に並んでいます。
中国ではエビスグサの種子を決明子と呼び、漢方として珍重されています。日本では漢方にはあまり使われておらず、民間薬や健康食品の原材料として利用されています。

●ハブ茶の歴史
ハブ茶は本来、エビスグサと同じマメ科の植物であるハブソウからつくられていました。しかしハブソウは収量が少ないため、薬効にほとんど差がなく収量の多いエビスグサが代用されるようになりました。現在のハブ茶の原材料となっているエビスグサは、古くから薬用として利用されており、アフリカのナイル川流域で栽培されていたといわれています。ハブ茶の原料となる決明子について、中国の医学古書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」[※2]には、別名として草決明(そうけつめい)、馬蹄決明(ばていけつめい)、仮緑豆(かりょくず)などの記載があります。日本には17世紀に中国から伝えられました。
生薬である決明子については中国の明の時代の「本草綱目(ほんぞうこうもく)」[※3]に記載されており、便秘や肩こりを緩和し、眼精疲労などに効果があるとされています。決明子の決明には明を開くという意味があり、「目を良くする(決)種子」に由来します。またエビスグサは、異国から来たという意味で「夷草」[※4]という名前になったといわれます。

●ハブ茶の生産地
エビスグサは熱帯性のため、東北以南で栽培することができます。それより北の地域では、十分に種子を結実することができません。夏に花を咲かせたエビスグサは、10月頃には果実が茶褐色に熟し、葉も黄色くなります。この時期に全草を抜き天日で乾燥させると生薬として決明子になります。ハブ茶は決明子を焙煎することでつくられます。

●ハブ茶に含まれる成分と性質
ハブ茶の原材料であるエビスグサの主成分はアントラキノン誘導体です。アントラキノン誘導体の働きにより、目の疲れの改善や便秘の解消、更年期の症状の緩和や高血圧改善といった様々な効果が期待できます。他にもアントラキノン誘導体には緩下作用[※5]、滋養強壮作用、利尿作用などがあります。さらにハブ茶は口内炎や二日酔いの予防にも効果があるといわれています。また、ハブ茶にはビタミンAも含まれます。

[※1:一年草とは、種をまいてから一年以内に発芽・生長・開花・結実・枯死する草のことです。]
[※2:神農本草経(しんのうほんぞうきょう)とは、中国最古の薬物学書です。]
[※3:本草綱目(ほんぞうこうもく)とは、中国で分量や内容が最も充実した薬学著作のことです。]
[※4:夷とは、一般に遠国の民族の総称としても用いられる言葉です。]
[※5:緩下作用とは、便を緩くし自然と排便できる状態にすることです。]

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ハブ茶の効果

●便秘を解消する効果
アントラキノン誘導体は、緩下作用と大腸内の筋肉を活性化させ腸のぜん動運動[※6]を促進する働きをもつため、ハブ茶は便秘の解消に効果を発揮します。さらに利尿作用により水分も排出されるため、腎臓への負担を軽減します。また、便秘が原因のニキビなどの肌荒れやむくみにも効果があるので、お茶の代わりにハブ茶を飲用することで慢性的な便秘の改善に役立ちます。ハブ茶にはちみつを加えるとさらなる効果が期待できます。【1】

●視機能を改善する効果
肝臓の疲れからも、眼精疲労や目の充血がおこるといわれています。ハブ茶に含まれるアントラキノン誘導体の働きにより肝臓の負担が軽減されることで、肝臓の疲労が原因でおこる眼精疲労を改善することができます。また、ハブ茶に含まれるビタミンAには視機能を改善する効果があります。ビタミンAの不足は、昼間は普通にものが見えるが、夕方薄暗くなるとものが見えなくなるという夜盲症の原因となります。これらのことから、ハブ茶には目の健康を維持する効果が期待できます。【1】【2】

●生活習慣病を予防する効果
ハブ茶に含まれるアントラキノン誘導体にはコレステロール値を低下させる作用があります。血液中の悪玉(LDL)コレステロールが増えると動脈硬化などの原因になります。動脈硬化になると血管の弾力が失われるため血圧が上昇し、高血圧を引き起こします。アントラキノン誘導体はコレステロール値を下げ血圧を正常に戻してくれるため、ハブ茶には高血圧に対する改善効果があります。また糖尿病に対する改善効果も期待されています。【1】【3】


●更年期障害の症状を改善する効果
女性の更年期障害は、卵巣機能の低下によってホルモンバランスが崩れることによって引き起こされます。ハブ茶に含まれるアントラキノン誘導体には更年期障害に伴う諸症状を改善する効果があるいわれています。このことから、更年期障害でお悩みの方にもハブ茶がおすすめです。

●その他の効果
ハブ茶に含まれるビタミンAには、粘膜や皮膚を健康に保つ効果があります。ビタミンAは、皮膚や粘膜を構成する上皮細胞をつくることに関わり、新陳代謝[※7]を促進します。また、アントラキノン誘導体には胃の働きを正常に保つ働きがあり、特にハブ茶は胃腸の弱い人にも適しています。

[※6:ぜん動運動とは、腸に入ってきた食べ物を排泄するために、内容物を移動させる腸の運動です。]
[※7:新陳代謝とは、古い細胞や傷ついた細胞が、新しい細胞へ生まれ変わることを指します。]

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ハブ茶は食事やサプリメントで摂取できます

こんな方におすすめ

○目の疲れが気になる方
○目の健康を維持したい方
○血圧が高い方
○更年期障害でお悩みの方
○胃の健康を保ちたい方
○便秘でお悩みの方

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ハブ茶の研究情報

【1】ハブ茶に使用する薬草ケツメイシには、緩下作用を有する成分アントラキノンを含むことから、ハブ茶はこれらの機能性を持つと期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21618311

【2】ラットを対象に、ハブ茶に使用する薬草ケツメイシを投与すると、脂質代謝関連物質PPAR-γが活性化し、アルコール性肝硬変および脂肪肝が緩和されたことから、ハブ茶は肝臓保護作用を持つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22007555

【3】Ⅱ型糖尿病患者15名を対象に、ハブ茶に使用する薬草ケツメイシ2g を含むサプリメントを2か月間摂取させたところ、血中総コレステロールの増加が緩和されたことから、ハブ茶はⅡ型糖尿病治療に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16176140

【4】ハブ茶に使用するケツメイシには、アントラキノン化合物が含まれていることが確認されています。抗菌作用が示されたほか、利尿作用のあること、血小板凝固抑制作用があること、肝障害に対して強い保護作用があることが分かっており、ハブ茶も同様の機能を持つと期待されています。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008732002

 

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参考文献

・大森正司 ワイド版 日本茶紅茶中国茶健康茶 日本文芸社
・藤田紘一郎 知識ゼロからの健康茶入門 幻冬舎

・Xu L, Chan CO, Lau CC, Yu Z, Mok DK, Chen S. (2012) “Simultaneous determination of eight anthraquinones in Semen Cassiae by HPLC-DAD.” Phytochem Anal. 2012 Mar-Apr;23(2):110-6.

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