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わかさの秘密トップ > 成分情報 > ロスマリン酸

作成日 2017年09月29日
更新日 2017年11月02日

ロスマリン酸

ローズマリー酸、ロズマリン酸、Rosmarinic acid

ロスマリン酸はローズマリー、シソ、レモンバーム、スペアミント等のシソ科の植物に多く含まれるポリフェノールです。
ロスマリン酸には抗酸化作用があり、それらの抗酸化作用はアレルギー反応を抑えます。

ロスマリン酸の健康効果

◎アレルギーを和らげる効果 
◎糖尿病予防効果
◎免疫力を高める効果 

目次

ロスマリン酸とは

●基本情報
ロスマリン酸はポリフェノールの一種で天然の抗酸化物質です。ロスマリン酸の構造は、カフェイン酸とジヒドロキシフェニル酢酸からできているエステル体をとっています。ロスマリン酸はローズマリーやムラサキ科、シソ科などの植物に含まれているほか、シダやマツモなどの亜種にも含まれていることが知られています。ロスマリン酸は薬用植物やハーブスペアミントに含まれており、抗酸化作用をはじめとする、様々な健康効果や機能性をもたらすと考えられています。

●ロスマリン酸の歴史
ロスマリン酸は1958年に2人のイタリア人研究者によってローズマリーから発見され、その抗酸化作用[※1]等が明らかとなりました。その後研究が進み、様々な植物から発見されたほか、健康機能に関する解明が進んでいます。また近年では植物細胞培養試験によるロスマリン酸の生産が可能になり、より手軽にロスマリン酸に触れ合う機会が増えてきました。

●植物細胞培養によるロスマリン酸の合成

Coleus blumeiあるいはSalvia officinalis由来の植物細胞培養は、植物体自身よりもはるかに多くのロスマリン酸を作ります(細胞全体の重さの36%)。このことから培養細胞でのロスマリン酸の合成が注目されています。 

[※1:抗酸化作用とは、 たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ作用です。]

 

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ロスマリン酸の効果




●抗炎症作用の効果
ロスマリン酸は抗炎症作用を持つと言われています。ロスマリン酸はヒスタミン[※2]の遊離を抑える効果があることから、皮膚の炎症・かゆみ、喘息、花粉症を抑えると考えられています。これまでの研究では、アレルギー性喘息[※3]や、動物実験で滑膜炎[※4]ならびに関節リウマチに対する抑制効果が報告されており、ロスマリン酸に期待が高まっています。

● 不安を和らげる効果
ロスマリン酸は不安を和らげるはたらきを持つと言われています。ロスマリン酸は脂肪細胞からヒスタミンが放出されるのを抑制することが知られています。ヒスタミンはアレルギー症状などに関係することが知られていますが、いっぽうでうつなど不安症状にも関係していると言われています。ロスマリン酸はこのヒスタミンの放出を抑制することで、不安を和らげるはたらきを持つのではないかと考えられています。

●アルツハイマー病に対する効果
ロスマリン酸はアルツハイマー病[※5]の予防に役立つと考えられています。認知機能やアルツハイマー病には脳内神経伝達物質であるアセチルコリンが関連していることが知られています。ロスマリン酸は脳に届きアセチルコリンを分解する酵素、アセチルコリンエステラーゼ[※6]のはたらきを抑制することが明らかになりました。このことから、ロスマリン酸はアルツハイマー病の予防に役立つと期待されています【1】。

●抗菌、抗ウィルス効果
ロスマリン酸は抗菌作用や抗ウィルス作用を持っています。また生体膜の酸化を予防するはたらきを持っており、漬物など食品の腐敗防止に有効活用されています。

●その他の効果
ロスマリン酸はアテローム性動脈硬化症[※7]のリスクを減少させます。また、消化性潰瘍、関節炎、白内障、癌、関節リウマチおよび喘息を治療するためにも使用されています。

 
[※2: ヒスタミンとは、アレルギー反応や炎症の原因となる化合物のことです。体内の細胞で合成され、外部からの刺激により放出されます。これにより、炎症やアレルギーという症状が現れます。]
[※3: アレルギー性喘息(ぜんそく)は、肥満細胞の表面で抗体とアレルゲンはが反応し、細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されることで起こります。]
[※4: 滑膜炎とは、関節の内側にある被覆組織である滑膜に生じる炎症のことを指します]
[※5: アルツハイマー病とは、脳の神経細胞が少なくなり脳が萎縮する病気のことです。記憶障害、失見当識、視空間失認などの症状が現れます。]
[※6: アセチルコリンエステラーゼとは、神経組織、赤血球などに存在する酵素で、神経伝達物質アセチルコリンを酢酸とコリンに分解します。]
[※7: アテローム性動脈硬化とは、動脈硬化の一種です。長い年月の間に血液中の脂肪やコレステロールなどが蝋(ろう)のように動脈の内側に蓄積し、血管を詰まらせることで起こります。初期段階では自覚症状はありませんが、脳梗塞や心筋梗塞などの原因となる疾病といわれています。]

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食事やサプリメントで摂取できます

ロスマリン酸を含む食品

○スペアミント
○ローズマリー
○シソ
○レモンバーム

こんな方におすすめ

○花粉症でお困りの方
○不安を和らげたい方
○アレルギー症状を抑えたい方

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ロスマリン酸の研究情報

【1】アルツハイマーの治療において、アミロイドβの凝集を阻害することが求められています。本研究ではマウスを使った実験より、ロスマリン酸がアセチルコリンエステラーゼの働きを抑制することが明らかにしました。この結果より、ロスマリン酸はアルツハイマー病の予防効果が期待されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19893028

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参考文献

・Petersen M, Simmonds MS. (2003) “Rosmarinic acid.” Phytochemistry. 2003 Jan;62(2):121-5.

・Lu Y, Foo LY (1999) Rosmarinic acid derivatives from Salvia officinalis. Phytochemistry 51: 91-94

・Scarpati ML, Oriente G. (1958) “Isolamento costituzione e dell 'acido rosmarinico (dal rosmarinus off ). “ Ric. Sci, 1958 volume 28, 2329-33

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