本文へ


わかさの秘密トップ > 成分情報 > キウイフルーツ

作成日 2011年08月24日
更新日 2014年05月09日

キウイフルーツ

Kiwifruit
Actinidia deliciosa  Actinidia chinensis

キウイフルーツは、ビタミンや食物繊維、ミネラル、クエン酸、リンゴ酸などの栄養成分が豊富に含まれる果実です。キウイフルーツ特有の酵素であるアクチニジンには、消化を促進させ胃もたれや胸やけなどの消化不良を防ぐ効果があります。

キウイフルーツの健康効果
◎胃もたれを予防する効果
◎感染症を予防・改善する効果
◎ストレスへの抵抗力を強化する効果
◎美肌・美白効果
◎丈夫な体をつくる効果
◎高血圧や動脈硬化を予防・改善する効果
◎糖尿病を予防する効果
◎疲労回復効果
◎むくみを予防・改善する効果
◎便秘を解消する効果
◎冷え性や肩こり、腰痛を改善する効果

目次

キウイフルーツとは?

●基本情報
キウイフルーツは、マタタビ科マタタビ属に属する雌雄異株(しゆういしゅ)[※1]のツル性植物です。
果実には産毛が生え、果汁が多く含まれる果肉には黒く小さな種子がたくさん入っています。甘味と酸味がバランス良く調和した味わいが特徴です。
キウイフルーツの原産地は、南中国中央地域の楊子江流域です。

●キウイフルーツの歴史
中国では古くからキウイフルーツの存在が知られていましたが、栽培はされていなかったようです。
1904年にニュージーランド人の女性が中国から、キウイフルーツの種子を持ち帰ったことにより、ニュージーランドでの栽培が始まりました。その後、ニュージーランドでは、50年足らずのうちに次々と品種改良が行われ、生産量が安定するとイギリスやアメリカなどに輸出されるようになりました。
日本へは1960年代にニュージーランドからキウイフルーツの種子が持ち込まれたことがきっかけで栽培が始まったといわれています。日本でも比較的育てやすく国内での生産量が増えていきました。

●キウイフルーツの名前の由来
中国からニュージーランドに伝えられた当時、キウイフルーツは「チャイニーズグーズベリー(チュウゴクスグリ)」と呼ばれていました。その後、ニュージーランドの国鳥で翼のないキウイバードに似ているため、チャイニーズグーズベリーからキウイフルーツに名前が変えられました。

●キウイフルーツの生産地・収穫時期
キウイフルーツを最も多く生産している国はイタリアです。次いでニュージーランド、チリと続きます。日本国内では主に愛媛県や福岡県で生産されています。外国産のキウイフルーツは5~12月頃に、国内産は12~4月頃に市場に出回るため、キウイフルーツは1年を通して手に入れることが可能です。

●キウイフルーツの品種
キウイフルーツには、様々な品種があります。その中でもヘイワードとゴールドキウイはよく知られています。

・ヘイワード
現在、日本で出回っているキウイフルーツのほぼ全てがヘイワードです。
酸味と甘味のバランスが良く、果肉の色はエメラルドグリーンです。

・ゴールドキウイ(ホート16A)
ニュージーランド産の人気ブランドであるゼスプリゴールドがよく知られています。黄色い果肉は糖度[※2]が20度前後と大変高く、甘みの強い品種です。日持ちが悪いため、旬である5月から8月ごろまでしか出荷されません。

他にも、りんごのような形のアップルキウイや大きさが3cm程のベビーキウイをはじめ、香緑(こうりょく)、讃緑(さんりょく)、さぬきゴールドなど様々な品種があります。

●キウイフルーツの食べ頃
キウイフルーツは熟す前の木になっている間に収穫されます。収穫直後は未熟で酸味が強く食べることができないため、収穫されてすぐに冷蔵貯蔵され追熟されます。
家庭で追熟させる場合は、ビニール袋やポリ袋に入れ、20℃を超えない程度の室温にそのままおいておきます。その際に、りんごバナナなどの果物と一緒に入れておくと早く熟します。
キウイフルーツが枝に付いていた方を上にして持ち、下の部分を軽く指で押したとき、弾力があり少しへこむぐらいになると食べ頃です。
完熟したキウイフルーツは、乾燥しないようにビニール袋やポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。熟しすぎると果肉が変色し栄養価も落ちるため、早めに食べ切る必要があります。

●キウイフルーツの食べ方
キウイフルーツは甘味と酸味のバランスが良いため、加工されずにケーキの飾りやヨーグルトに入れて生で食べられることが多い果実です。生で食べられる以外では、ゼリーやジャムなどに加工されます。
キウイフルーツを生のままゼリーに使用する場合は、キウイフルーツに含まれるたんぱく質分解酵素の影響でゼラチンが固まらないため、一度キウイフルーツを加熱してから使用します。
また、果汁に肉をつけてから調理したり、キウイフルーツのソースを添えると肉が柔らかなるとして料理にも利用されます。

●キウイフルーツに含まれる成分と性質
キウイフルーツには、たんぱく質分解酵素であるアクチニジンやビタミンCビタミンE、体をつくることに欠かせないミネラルであるカリウム、食物繊維であるペクチンクエン酸、リンゴ酸などが豊富に含まれています。
アクチニジンには、たんぱく質アミノ酸などに細かく分解し、体内に吸収されやすくする働きがあります。
キウイフルーツに含まれるビタミンCやビタミンEは、強い抗酸化力[※3]を持つ成分です。紫外線やタバコ、ストレスなどが原因となり体内に発生した活性酸素[※4]を除去し、老化や病気、肌トラブルを予防します。
推奨されているビタミンCの1日の摂取量は成人で100mgとされています。キウイフルーツ100g中にはビタミンCが69mgと豊富に含まれているため、キウイフルーツを1日に1~2個食べると十分な量のビタミンCが摂取できます。

[※1:雌雄異株とは、植物の種で雌花をつける株と雄花をつける株の区別がある植物のことです。]
[※2:糖度とは、一定量の果物や加工食品などの溶液中に含まれる糖分の割合のことです。]
[※3:抗酸化力とは、たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ力です。]
[※4:活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応が増すことで強い酸化力を持った酸素のことです。紫外線やストレスなどにより体内で過剰に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化などの原因になるといわれています。]

このページのトップへ

キウイフルーツの効果

キウイフルーツには、アクチジニンやビタミンCビタミンE、カリウム、ペクチン、クエン酸、リンゴ酸などが含まれており、これらの成分は以下のような健康に対する効果が期待できます。

●胃もたれを予防する効果
キウイフルーツには、たんぱく質分解酵素であるアクチニジンが豊富に含まれています。
アクチニジンは、たんぱく質の分解を助け消化を促す働きがあるため、胃腸の負担が減り、胃もたれや胸やけの予防や改善に効果的です。ただし、加熱することで酵素の働きは失われてしまうため、注意が必要です。



●感染症を予防・改善する効果
キウイフルーツには、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは、体内に侵入した細菌やウイルスなどを退治する白血球の働きを強化し、ビタミンC自らも細菌やウイルスとたたかう力を持っています。
そのため、キウイフルーツを積極的に摂取することは、免疫力を向上させ、風邪などの感染症を予防したり、回復を早めることに効果があります。

●ストレスへの抵抗力を強化する効果
キウイフルーツに豊富に含まれるビタミンCには、ストレスを緩和する副腎皮質[※5]ホルモンや、集中力の向上や心地よさなどの感情を生み出すドーパミン、気持ちを落ち着かせる働きがあるGABA(ギャバ)などの神経伝達物質[※6]の合成をサポートする働きがあります。そのため、キウイフルーツを摂取することで、ストレスに対する抵抗力を高めたり、イライラを鎮める効果があります。

●美肌・美白効果
キウイフルーツに豊富に含まれるビタミンCビタミンEには、シミやそばかすを予防し、ハリのある若々しい肌を保つ効果があります。
シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸の一種であるチロシンから生成されます。ビタミンCにはチロシンをつくりだすチロシナーゼの働きを抑制し、メラニン色素の沈着を防ぐ働きがあるため、シミ・そばかすを予防する効果があります。日焼けをした肌を早くもとに戻す美白効果も期待できます。
また、ビタミンEには、血管を広げて血行を良くする働きがあるため新陳代謝[※7]が活発になり、肌にハリを与える効果があります。

●丈夫な体をつくる効果
キウイフルーツに豊富に含まれるビタミンCは、丈夫な血管や筋肉、骨、肌などをつくるコラーゲンの合成に必要不可欠な成分です。コラーゲンはたんぱく質の一種で体内のたんぱく質の約30%を占めており、体の組織や細胞をしっかり結びつける接着剤のような働きをします。ビタミンCにはコラーゲンの合成をサポートし、骨を丈夫にしたり壊血病[※8]などを予防する効果があります。

●高血圧や動脈硬化を予防・改善する効果
血液中の悪玉(LDL)コレステロールが増加すると、血管の内壁が脂質で分厚くなり、こぶのようにせり出して血管を狭めるため、高血圧や動脈硬化などが引き起こされます。キウイフルーツに豊富に含まれる食物繊維であるペクチンには、血中の悪玉(LDL)コレステロールを減少させる働きがあります。また、ビタミンCにも高血圧を防ぎ、動脈硬化を予防する効果があります。
さらに、キウイフルーツにはカリウムも豊富に含まれています。カリウムはナトリウムの排泄を促し血圧の上昇を抑える働きがあるため、高血圧の予防や改善に効果があります。【2】

●糖尿病を予防する効果
キウイフルーツに豊富に含まれるペクチンには、急激な血糖値の上昇を抑える働きがあります。そのため、高血糖が原因で起こる糖尿病の予防や進行を抑えることに効果的です。

●疲労回復効果
キウイフルーツには、クエン酸やリンゴ酸が豊富に含まれます。
激しい運動やストレス、不規則な生活によって細胞が酸欠状態になることで疲労物質である乳酸が蓄積します。クエン酸やりんご酸は乳酸を分解しエネルギーに変える働きがあるため、疲労の蓄積を抑制し、疲労の回復を早める効果があります。

●むくみを予防・改善する効果
キウイフルーツに含まれるカリウムは、体内の余分な水分を排出する働きがあります。そのため、細胞間に溜まる水分が原因で起こるむくみの予防や改善に効果を発揮します。

●便秘を解消する効果
キウイフルーツには、ペクチンが豊富に含まれています。
ペクチンには、腸内の善玉菌[※9]である乳酸菌を増やし、腸の調子を整える働きがあります。また、強い粘性を持っており、腸内の有害物質を吸着させて一緒に体外に排泄する働きもあるため便秘の解消に効果があります。

●冷え性や肩こり、腰痛を改善する効果
キウイフルーツに豊富に含まれるビタミンEには、血管を広げ血行を良くする働きがあるので、血行不良から引き起こされる冷え性や肩こり、腰痛の改善に効果が期待できます。

[※5:副腎皮質とは、腎臓の上に位置する臓器である副腎の周辺部分のことです。副腎皮質からはアドレナリンなどの様々なホルモンが分泌され、生命を維持するために欠かせない臓器です。]
[※6:神経伝達物質とは、神経細胞の興奮や抑制を他の神経細胞に伝達する物質のことです。]
[※7:新陳代謝とは、古い細胞や傷ついた細胞が、新しい細胞へ生まれ変わることを指します。]
[※8:壊血病とは、ビタミンCの不足によって体内の各器官に出血性の障害が生じる疾患のことです。]
[※9:善玉菌とは、ヒトの腸内に住む細菌の一種です。健康に役立つ働きを行っており、もともと大腸に住んでいる腸内ビフィズス菌や乳酸菌、腸球菌などが善玉菌といわれます。]

このページのトップへ

食事やサプリメントから摂取できます

こんな方におすすめ

○胃もたれを予防したい方
○胃腸の健康を保ちたい方
○消化を促進したい方
○風邪をひきやすい方
○ストレスをやわらげたい方
○肌荒れでお悩みの方
○血圧が高い方
○コレステロール値が気になる方
○糖尿病を予防したい方
○疲れやすい方
○手足のむくみでお悩みの方
○便秘でお悩みの方

キウイフルーツの研究情報

【1】健康な女性(18‐44歳;89名:血清フィリチン25μg以下、Hb115g/以上)を対象に、シリアル(鉄:16mg)及びゴールドキウイフルーツ(鉄:164mg)を16週間摂取させたところ、血清中のフェリチン量が増加したことから、キウイフルーツが貧血予防効果を持つことが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20727238

【2】高脂血症患者43名を対象に、キウイフルーツを8週間摂取させたところ、善玉(HDL)コレステロールが増加し、悪玉(LDL)コレステロール/善玉(HDL)コレステロール、総コレステロール/善玉(HDL)コレステロールが減少しました。また動脈硬化の一因であるLDL酸化の時間が延長したことから、キウイフルーツが動脈硬化予防効果ならびに高脂血症予防効果、心血管疾患予防効果を持つことが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19919518

【3】キウイフルーツはDNA障害を抑制するはたらきをもつことが知られています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11588897

もっと見る

このページのトップへ

参考文献

・中村丁次監修 最新版からだに効く栄養成分バイブル 主婦と生活社

・Lin HH, Tsai PS, Fang SC, Liu JF. (2011) “Effect of kiwifruit consumption on sleep quality in adults with sleep problems.” Asia Pac J Clin Nutr. 2011;20(2):169-74.

・Brevik A, Gaivao I, Medin T, Jorgenesen A, Piasek A, (2011) “Supplementation of a western diet with golden kiwifruits (Actinidia chinensis var'.Hort 16A':) effects on biomarkers of oxidation damage and antioxidant protection.” Nutr J. 2011 May 18;10:54.

もっと見る

このページのトップへ

この成分を見た人はこんな成分も見ています